師匠シリーズ 【師匠シリーズ】027 馬霊刀 4/4 喫茶店を出たあとで、僕らは留置所に拘留中の緒方に面会を求めた。雑貨店の事件のあと病院に運ばれ、1週間ほどで退院した緒方は逮捕されて、すでに検察に送致されていた。強姦は親告罪なので、被害者の告訴がなければ訴追できないが、被害者の女性が説得に応じて訴えたそうだ。起訴まで持っていけるだろう、と不破は言っていた。 2025.02.18 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】014 MMO 大学6回生の春だった。 そのころ俺はオンラインゲームにはまっていた。 単位が足らず、卒業が延びに延びていたが、去年それなりに頑張ったおかげで目処がつき、大学生活最後の1年は好きなだけゴロゴロしようと心に決めていた。 2025.02.17 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】011 溶接 大学一回生の冬。俺は自分の部屋で英語の課題を片付けていた。その頃はまだ、それなりに授業も出ていたし、単位もなんとか取ろうと頑張っていた。 2025.02.17 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】012 ウサギ 大学一回生の秋だった。サークルの飲み会があり、安い居酒屋の飲み放題コースで十人ほどの仲間がだらだらと喋っていた。そのうち、小学校と中学校が一緒だったという二回生の男の先輩二人が、いつもの暴露話を始めた。お互いのかつての悪事や、若気のいたりの恥ずかしい話をバラしあっては自爆していたのだ。 2025.02.17 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】010 窓の向こう 公園で遊んでいた女の子を攫ったのはペットの犬を亡くしたからだった。家の地下室で飼いはじめたものの、ちっとも懐かないので両目を潰してみた。すると少女はすっかり従順になり、ペットとして相応しい態度をみせはじめたのだった。 2025.02.17 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】009 絵 《Ⅲ》 大学二回生の秋だった。 人生二度目となる大学祭のシーズンが来て、イチョウの落ち葉が道を覆っているキャンパスを歩いていると、そこかしこで模擬店や様々な出し物の準備が行われていて、すべてが楽しげに浮き足立っているように見えた。 2025.02.17 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】008 絵 《Ⅰ》《Ⅱ》 大学の研究室のメンバーが行きつけにしているバーがあるのだが、そこで知り合った研究室のOBからちょっと不思議な話を聞いた。 2025.02.17 師匠シリーズ