師匠シリーズ

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【師匠シリーズ】39 家鳴り

大学2回生の夏のこと。俺は心霊写真のようなものを友人にもらったので、それを専門家に見てもらおうと思った。専門家と言っても俺のサークルの先輩であり、オカルトの道では師匠にあたる変人である。
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【師匠シリーズ】38 声

大学2回生の春だったと思う。俺の通っていた大学には大小数十のサークルの部室が入っている3階建てのサークル棟があった。ここでは学生による、ある程度の自治権が守られ、24時間開放という夢のような空間があった。
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【師匠シリーズ】37 怖い夢

幽霊を見る。大怪我をする。変質者に襲われる。どんな恐怖体験も、夜に見る悪夢一つに勝てない。そんなことを思う。
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【師匠シリーズ】36 海

大学2回生の夏。俺は大学の先輩と海へ行った。照りつける太陽とも水着の女性とも無縁の、薄ら寒い夜の海へ。
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【師匠シリーズ】34 ドッペルゲンガー

大学1回生の秋。オカルト系ネット仲間の京介さんの部屋に、借りていた魔除けのタリスマンを返しに行ったことがあった。京介さんは女性で、俺より少し年上のフリーターだった。
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【師匠シリーズ】33 黒い手

その噂をはじめに聞いたのは、ネット上だったと思う。地元系のフォーラムに出入りしていると、虚々実々の噂話をたくさん頭に叩きこまれる。どれもこれもくだらない。
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【師匠シリーズ】31 血 後日談

大学1回生の秋。借りたままになっていたタリスマンを返しに京介さんの家に行った。「まだ持ってろよ」
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【師匠シリーズ】30 血 後編

はじまりはただの占いだったという。女の子であれば、小学生や中学生のときにハマッた経験はあるだろう。高校になっても占いに凝っている子となれば、占いの方法もマニアックなものになり、ちょっと傍目にはキモいと言われたりする。
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【師匠シリーズ】29 どうして幽霊は鉄塔にのぼるのか

師匠が変なことを言うので、おもわず聞き返した。「だから鉄塔だって」大学1回生の秋ごろだったと思う。
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【師匠シリーズ】28 四隅

大学1回生の初秋。オカルト系のネット仲間と「合宿」と銘打ってオフ会を開いた。山間のキャンプ地で、「出る」という噂のロッジに泊まることにしたのである。