師匠シリーズ

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【師匠シリーズ】77 先生 前編

(´・ω・`) やあ。恐れていたようにおもいきり忙しいよ。たぶん9月上旬まで身動きが取れないよ……毒……
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【師匠シリーズ】76 墓

暑い。我慢ができなくなり、上着を脱いで腰に結んだ。一息ついて山道を振り返る。
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【師匠シリーズ】75 指さし

小学校のころ、海沿いの青少年の家でクラス合宿があった。近くの神社までの道を往復するという肝試しをしたあと、あとは寝るだけという時間帯がやってきた。
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【師匠シリーズ】74 すまきの話

学生時代の秋だった。朝や夕方のひとときにかすかな肌寒さを覚え始めたころ。俺はある女性とともにオカルト道の師匠の家を襲撃した。
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【師匠シリーズ】73 プール

太陽の中に水しぶきが跳ねた。それが一瞬キラキラと輝き、眩しさに目を細める。空には雲が一つだけ浮かんでいる。目に見えない大気の層の向こうにまっさらな青い色が伸びていて、プールサイドのベンチに仰向けになっている僕にも、突き刺すような日差しとともに生ぬるい風が頬を撫でてくる。
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【師匠シリーズ】72 携帯電話

大学二回生の夏だった。俺は凶悪な日差しが照りつける中を歩いて学食に向かっていた。アスファルトが靴の裏に張り付くような感じがする。いくつかのグループが入口のあたりにたむろしているのを横目で見ながらふと立ち止まる。
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【師匠シリーズ】71 依頼

師匠から聞いた話だ。大学一回生の秋だった。僕は加奈子さんというオカルト道の師匠の家に向かっていた。特に用事はないが、近くまで来たので寄ってみようと思ったのだ。
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【師匠シリーズ】70 賭け

大学三回生の春。すでに大学のあらゆる講義に出席する気を失っていた俺は、それまで以上にバイトとギャンブルを生活の中心に据えていった。
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【師匠シリーズ】81 刀

師匠から聞いた話だ。大学二回生の春の終わりだった。僕は師匠のアパートのドアをノックした。オカルト道の師匠だ。待ったが応答がなかった。
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【師匠シリーズ】69 喫茶店の話

師匠の部屋のドアを開けるなり俺は言った。「い、いました。いました。いましたよ」師匠は寝起きのような顔で床に広げた新聞を読んでいたが、めんどくさそうに視線を上げる。「まあ落ち着け。なにがいたんだ。……その前にドア閉めて。さむい」