MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】102 巨人の研究  後編

「さあ、行こう」その言葉に背中を叩かれ、発進する。大学病院まではお互い無言だった。僕は何かを考えていたような気もするし、何も考えていなかったような気もする。大学病院の駐輪場に到着し、弾むように後ろから降りた師匠に目で問いかける。
後味の悪い話

【後味の悪い話】車椅子の老婆

5年くらい前の話。帰宅途中の新宿駅西口(小田急入り口?)で、車椅子から転げ落ちた老婆がいた。
洒落怖

【洒落怖】幽霊船【短編】

これは、もうなくなった曾祖父に聞いたお話です。曾祖父が亡くなる数カ月前、どうしたことか、親戚を集めて、いろいろな話をきかせてくれたのです。
殿堂入り

【洒落怖殿堂入り】ストーカー転じて・・・

今も継続中なんですが、ある女性の霊に纏わりつかれています。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】101 巨人の研究  中編

次の次の日、僕は昼前に師匠の家に行った。月曜日だった。すでに身支度をしていた師匠はすぐに表へ出て来て、「自転車で行こう」と言う。そして僕の自転車の前カゴに荷物を放り込むと、自分は後輪の軸の所に足をかけた。僕の肩に乗った手のひらから一瞬、体温が移る。
洒落怖

【洒落怖】看護師寮

看護学生だった時、看護助手として病院に勤めてた。資格とったら、お礼奉公する代わりに学費を全額出してくれるし、そこには狭いけど寮(家賃8000円)もあったから。
洒落怖

【洒落怖】かえるのうた

ある年末でのことです。会社の先輩からこんな誘いを受けました。「年末年始は実家に帰るんだけど、よかったらうちで一緒に年越ししない?おもしろい行事があるのよ。 一回見せてあげたいな~と思っててさ」
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】100 巨人の研究  前編

大学二回生の夏。ある寝苦しい夜に、所属していたサークルの部室で数人の仲間が集まり、夜通しどうでもいいような話をしてだらだらと過ごしていた。
後味の悪い話

【後味の悪い話】人工内耳の手術

今から30年以上前の話。俺には姉がいて、姉は耳が聞こえない聾唖者だった。
洒落怖

【洒落怖】親友の告白

高校の卒業式に、友人Aは同級生で親友だった男Bに告白された。(Aも男)