MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】31 血 後日談

大学1回生の秋。借りたままになっていたタリスマンを返しに京介さんの家に行った。「まだ持ってろよ」
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【師匠シリーズ】30 血 後編

はじまりはただの占いだったという。女の子であれば、小学生や中学生のときにハマッた経験はあるだろう。高校になっても占いに凝っている子となれば、占いの方法もマニアックなものになり、ちょっと傍目にはキモいと言われたりする。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】29 どうして幽霊は鉄塔にのぼるのか

師匠が変なことを言うので、おもわず聞き返した。「だから鉄塔だって」大学1回生の秋ごろだったと思う。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】28 四隅

大学1回生の初秋。オカルト系のネット仲間と「合宿」と銘打ってオフ会を開いた。山間のキャンプ地で、「出る」という噂のロッジに泊まることにしたのである。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】27 坂

大学1回生の夏。『四次元坂』という地元ではわりと有名な心霊スポットに挑んだ。曰く、夜にその坂でギアをニュートラルに入れると車が坂道を登って行くというのだ。その噂を聞いて僕は俄然興奮した。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】26 葬祭

大学2年の夏休みに、知り合いの田舎へついて行った。ぜひ一緒に来い、というのでそうしたのだが、電車とバスを乗り継いで8時間もかかったのにはうんざりした。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】25 写真

大学2回生の春ごろ、オカルト道の師匠である先輩の家にふらっと遊びに行った。ドアを開けると狭い部屋の真ん中で、なにやら難しい顔をして写真を見ている。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】24 血 前篇

大学1回生のとき、オカルト道を突き進んでいた俺には師匠がいた。ただの怖い物好きとは一線を画す、得体の知れない雰囲気を持った男だった。その師匠とは別に、自分を別の世界に触れさせてくれる人がいた。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】35 鏡

大学1回生の冬。大学に入ってから出入りするようになったネットの地元系オカルトフォーラムのオフ会に出たときのこと。
殿堂入り

【洒落怖殿堂入り】あなたの娘さんは地獄に落ちました【短編】

ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。