MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】45 雨上がり

昨日から降っていた雨が朝がたに止み、道沿いにはキラキラと輝く水溜りがいくつもできていた。大学2回生の春。梅雨にはまだ少し早い。大気の層を透過して、やわらかく降り注ぐ光。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】44 跳ぶ

俺は子供のころからわりと霊感が強い方で、いろいろと変な物を見ることが多かった。大学に入り、俺以上に霊感の強い人に出会って、あれこれくっついて回っているうちに、以前にも増して不思議な体験をするようになった。
百物語

【オカルト板百物語】職業病

友人にネイリストをしている女性がいます。本来の職業は美容師なのだが、ネイルアートが得意で現在はそちらの依頼が入ることが多いと言っていました。
百物語

【オカルト板百物語】無題

もう二十年近く前の夏の話だ。その日はちょうど祭りがあって、友達と夜店を回る約束をしていた。
百物語

【オカルト板百物語】霊感

他界した私の父親は極度な霊感体質であった。幼少の頃、水たまりの中に写っていた「霊」を見たのがきっかけで、それからは様々な場所と状況であの世の者達を見て来たという。
百物語

【オカルト板百物語】転ばし

うちはいわゆる見える人が多い家系で、父方の祖母や父、妹などは普段から不思議なものをたくさん見ていたようです。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】43 葬式

大学2回生の初秋。サークルの先輩と二人でコンビニに食料を買いに行った、その帰り道。住宅街の大通りから脇に入る狭い道があり、その手前に差し掛かった時に、軽い耳鳴りに襲われた。その直後、目の前の道路の上にぼんやりとした影が見えた気がした。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】42 田舎 前編

大学1回生の秋。その頃うちの大学には試験休みというものがあって、夏休み→前期試験→試験休みというなんとも中途半端なカリキュラムとなっていた。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】41 図書館

大学2回生のとき、出席しなくてもレポートだけ提出すれば少なくとも可はくれるという教授の講義をとっていた。嬉々として履修届けを出したにも関わらず、いざレポートの提出時期になると「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」とムカムカしてくる。
殿堂入り

【洒落怖殿堂入り】んーーーー【短編】

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なのでこの家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。