MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】036 握手 後編

真夜中の教育学部の学部棟の屋上で『妖精』と出会った、その次の日だ。僕は昼間にその学部棟の下に立って、空を見上げていた。昨日の夜、あの空中に、この世のものではないものが浮かんでいたのだ。人の体のツギハギでできたような不気味ななにかが、大きくなったり、小さくなったりしながら、あそこに。
後味の悪い話

【後味の悪い話】宝くじの1等当選者

昔雑誌か本かなんかで読んだ話だけど……。宝くじって始まった頃は、1等当選者のこととか、普通の街ネタとして実名で報道してたそうだね。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】035 ホテル

 大学2回生の春だった。「幽霊がでるホテルがあるらしいぞ」 京介さんからそう誘われたとき、なんとも言えない違和感があった。「行ってみるか」
百物語

【オカルト板百物語】生霊

猫日和(ねこびより)題名:生霊数年前の出来事です。
百物語

【オカルト板百物語】不幸の気配

うちの長兄がものごころつきはじめた、あるいは目に見えるもの以外について考えはじめたの時のことです。
百物語

【オカルト板百物語】火の玉の正体

うちのオフィスの男子トイレの窓には、「夜間、この窓を開けないで下さい」という注意書きが貼ってある
百物語

【オカルト板百物語】彼は死にました

叔父が子供の頃、当時仲の良かった近所の友達の家に遊びに行ったそうだしかしその日は家は空いてるが友達を呼んでも返事が無い。
後味の悪い話

【後味の悪い話】食生活の問題点

小学生の肥満で思い出したのだが、多分15年位前に見たテレビ番組。現在の子どもの食生活の問題点を取り上げた物だったと思うのだが、その中で超肥満体型の小学生の男の子が出てきた。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】034 双子 4/4

 6月28日、日曜日の朝だった。 夜明け前に目を覚ました僕は、隣の師匠の部屋につっかえ棒が下りたままなのを確認してから、足音を忍ばせて階段を下りた。1階では、女将がもう朝の食事の支度をしていた。
百物語

【オカルト板百物語】まぬがれる人

去年、長年連絡が取れなかった伯母の連絡先がわかり、話をしているうちに、どんどん話が進み、伯母の住む田舎へ遊びに行く事が決まってしまった。