山にまつわる 【洒落怖殿堂入り】生前のビデオ【短編】 会社の同僚が亡くなった。フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて、家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。 2025.02.19 山にまつわる殿堂入り洒落怖短編
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】040 アポカリプティック・サウンド 福武さんという、師匠の知り合いが描いた不気味な絵をめぐって、人の群にもみくちゃになり、散々な目にあってから僕らは師匠の家で落ち合った。 2025.02.19 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】039 狂心の渠 劇団くじら座の公演を見た2日後だった。 よく晴れた日で、見上げれば秋らしい高い空が広がっていた。僕は、久しぶりに洗濯をして干してくればよかったと思いながら、自転車をこいでいた。後輪の上には師匠が立ち乗りをしている。両手は僕の肩だ。 2025.02.19 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】038 くじら座 師匠に、劇団を見に行こうと誘われた。 弓使いが部屋を訪ねてきて、一晩を一緒に過ごしたことを師匠に言い出せず、もんもんとしていたころだったので、正直気まずかったが、ついていくことにした。 2025.02.19 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】049 魔よけ 大学2回生の春だった。 そのころ僕は、小川調査事務所という興信所でバイトをしていた。普通の興信所の仕事ではない。その業界で、『オバケ』と呼ばれる不可解な依頼を専門に受けている師匠の、お手伝いのようなものだ。 2025.02.19 師匠シリーズ
師匠シリーズ 【師匠シリーズ】037 窮鳥懐に 大学2回生の秋だった。 去年にも増して、身の回りに様々な事件が起きた夏がようやく過ぎ去り、肌寒さを感じるようになったころ。キャンパスの妖精という変なあだ名で呼ばれていた師匠と出会ってから、これまでに体験してきた、おかしな出来事の数々を思い返すと、奇妙ではあったけれどそれらは個々の事象だった。だが、この春から夏にかけて発生した事件は、どこか繋がりを感じさせるものばかりだった。 2025.02.18 師匠シリーズ
後味の悪い話 【後味の悪い話】地獄変 或所に偏屈なお抱え絵師がいた。性格に難はあったが腕は確かで、多くの素晴らしい絵を描いていた。ある日絵師は、殿様に「最高の絵を描いてくれ」と命じられた。 2025.02.18 後味の悪い話