MARI

百物語

【オカルト板百物語】通り道

蒸し暑い夏の夜 、窓を 全開にしていた。窓の外1メートル先には隣家の白い柵があり、朝顔の蔦が絡まっている。その柵の後ろには白い塀があった。
殿堂入り

【洒落怖殿堂入り】自殺団地・ヤンキー団地

高校時代、俺は10階建ての団地の10階に住んでいた。その団地は凄く有名で、別名が『ヤンキー団地』とか『自殺団地』と、あまり良い名前がついてなかった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】056 シュレディンガーの猫って知ってるかしら

高校1年の12月のことだった。2学期の期末試験がもうはじまるというころ。私は不本意ながら家で勉強をしていた。どうせいい点は取れないことはわかっているが、やらずにひどい点を取ると、のちのち面倒なことが次々とわいてくるのは、目に見えている。
山にまつわる

【洒落怖殿堂入り】山小屋に住み着く者

福岡県にあり、地元民だとすぐにわかると思う。山の麓にあるS霊園は、その心霊スポットの中でもかなり有名で、地元の多くの若者がそこへ行く。
夢にまつわる

【洒落怖】夢拡散

とにかく私は疲れていた。仕事も忙しいし夜まで残業も続いたし、体調は悪いし、旦那とも些細なことで喧嘩をし家の中でも会話がない。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】055 失せ物探し

1回生の冬。市内の居酒屋で『灰の夜明け』というオカルトフォーラムのオフ会があって、そのあと、一部の主要メンバーたちで裏オフ会をすることになった。
殿堂入り

【洒落怖殿堂入り】お…おお、Y、Yか

今から二年ほど前、Yの爺さんが死んだ。Yは昔から超が付くほどの爺さんっ子だったもんだから、葬式のときなんかは年甲斐もなく、鼻水たらしながらわんわん泣いたらしい。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】054 いつもそれで赤点だったのね

高校1年の12月のことだった。寒いのは好きじゃないので、毎年この時期はつらい。まして高校生にもなって、制服がスカートなのが納得いかない。ジーンズを穿いて登校したい。そう言うと、クラスメートの高野志穂は、こんなかわいい格好できるのは、いまだけだよ、と妙にババくさいことを言った。
人形にまつわる

【洒落怖】怪談「生き人形」の動画を見た【閲覧注意】

誰も居ない様だし、>1には申し訳無いが、このスレを使わせて頂く事にする。この24時間程の間に起こった出来事を書き殴ってみる。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】053 なんだいまの。かわいいじゃねぇか

 松浦から依頼されたCというクスリの件が、思うように進んでいないなか、僕は資料整理のバイトのために小川調査事務所に来ていた。