MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】124 雲 後編

外は雨だ。額に、顔に、大粒の雫がかかる。雨脚はさほど強くないが、空を見上げようとしても、なかなか目を開けられない。それ以前に、真っ暗な空にはどれほど目を凝らそうとも何も見えなかった。
山にまつわる

【洒落怖】どんぶり飯【短編】

大学時代、登山サークルに所属していた。田舎の大学だったので近場に登れる山がいくつかあり、そこそこの規模のサークルだった。
人怖

【洒落怖】お守りババア【人怖】

地元のキチガイの話し。オレが小学生だった頃、地元に有名なキチガイババアがいた。あだ名は『お守りババア』
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】123 雲 前編

大学二回生の夏だった。ある時期、加奈子さんという僕のオカルト道の師匠が、空を見上げながらぼんやりとしていることが多くなった。
後味の悪い話

【後味の悪い話】生活保護

ずっと昔見た新聞のコラムで、かわいそうで本当に泣いてしまった話があった。思い出して鬱なのでおすそわけする。
トイレにまつわる

【洒落怖】開かずのトイレ

都内の閑静な住宅街にあるその高校には、いくつかの怪談話がある。外国人墓地を埋め立てての立地のため、深夜に外国人の兵隊が行進している、とか、誰もいない筈の教室に白い格好をした女性が入っていくのを見た、とか・・・。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】122 月と地球

小高い丘のなだらかに続く斜面に、藪が途切れている場所があった。下草の匂いが濃密な夜の空気と混ざりあい、鼻腔を満たしている。その匂いの中に、自分の身体から発散させる化学物質の香りが数滴、嗅ぎ分けられた。
洒落怖

【洒落怖】竜神様【短編】

消防3~4年位だったかな?の夏休み中のある日、村の行事で山の神様にお供え物を納めるみたいな、ささやかな儀式みたいなのがあったのね。
トイレにまつわる

【洒落怖】つまづくトイレ【短編】

俺の友達の姉ちゃんの話今はもう取り壊されてない小学校に姉ちゃんが通ってたのね。
洒落怖

【洒落怖】RPGゲームをやらない理由

俺が今でもRPGやんないのは理由があんだよ。小学校2年の時。その頃はみんな知ってる通り、ファミコン全盛期。