MARI

山にまつわる

【洒落怖】ひょーひょー【短編】

山の仕事が忙しいときに時々山の宿舎で同僚数名と過ごす事がよくあった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】039 狂心の渠

劇団くじら座の公演を見た2日後だった。 よく晴れた日で、見上げれば秋らしい高い空が広がっていた。僕は、久しぶりに洗濯をして干してくればよかったと思いながら、自転車をこいでいた。後輪の上には師匠が立ち乗りをしている。両手は僕の肩だ。
後味の悪い話

【後味の悪い話】片腕の男

昔、TVで見た映画。偶然、お宝の隠し場所の地図を発見した数名の男たち。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】038 くじら座

師匠に、劇団を見に行こうと誘われた。 弓使いが部屋を訪ねてきて、一晩を一緒に過ごしたことを師匠に言い出せず、もんもんとしていたころだったので、正直気まずかったが、ついていくことにした。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】049 魔よけ

大学2回生の春だった。 そのころ僕は、小川調査事務所という興信所でバイトをしていた。普通の興信所の仕事ではない。その業界で、『オバケ』と呼ばれる不可解な依頼を専門に受けている師匠の、お手伝いのようなものだ。
後味の悪い話

【後味の悪い話夢にまつわる】夢遊病

ある日、老夫婦が自宅で刺殺される。犯人は殺された老夫婦の娘の夫だった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】037 窮鳥懐に

 大学2回生の秋だった。 去年にも増して、身の回りに様々な事件が起きた夏がようやく過ぎ去り、肌寒さを感じるようになったころ。キャンパスの妖精という変なあだ名で呼ばれていた師匠と出会ってから、これまでに体験してきた、おかしな出来事の数々を思い返すと、奇妙ではあったけれどそれらは個々の事象だった。だが、この春から夏にかけて発生した事件は、どこか繋がりを感じさせるものばかりだった。
後味の悪い話

【後味の悪い話】地獄変

或所に偏屈なお抱え絵師がいた。性格に難はあったが腕は確かで、多くの素晴らしい絵を描いていた。ある日絵師は、殿様に「最高の絵を描いてくれ」と命じられた。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】036 握手 後編

真夜中の教育学部の学部棟の屋上で『妖精』と出会った、その次の日だ。僕は昼間にその学部棟の下に立って、空を見上げていた。昨日の夜、あの空中に、この世のものではないものが浮かんでいたのだ。人の体のツギハギでできたような不気味ななにかが、大きくなったり、小さくなったりしながら、あそこに。
後味の悪い話

【後味の悪い話】宝くじの1等当選者

昔雑誌か本かなんかで読んだ話だけど……。宝くじって始まった頃は、1等当選者のこととか、普通の街ネタとして実名で報道してたそうだね。