MARI

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】96 未 本編2

『とかの』に帰り着いたとき、腕時計を見ると午後四時半を回っていた。旅館の玄関から中へ向かって楓が「ただいま」と声を張り上げる。少しして女将がフロントの奥から姿を表した。
後味の悪い話

【後味の悪い話】北海道姉妹孤立死のドキュメンタリー

この前見た北海道姉妹孤立死のドキュメンタリー。
洒落怖

【洒落怖】ヤバいマンション

入学した時から半年近く住んでいたアパートが、どうも不動産屋のミスで二重契約状態だったらしく、裁判になって、俺は期限内に出て行かないといけなくなってしまった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】95 M.C.D.

大学一回生の夏だった。午前中の講義が終わり、大学構内の喫茶店の前を通りがかった時、僕のオカルト道の師匠が一人でテーブル席に陣取り、なにやら難しい顔をしているのが目に入った。
洒落怖

【洒落怖】リサイクルショップ

俺が大学生生だった10年くらい前の話なんだけど自称霊感の強い後輩Aと古いリサイクルショップへ行ったときの話
洒落怖

【洒落怖】うたて沼

もう10年くらい前、俺がまだ学生だった頃の出来事。当時友人Aが中古の安い軽を買ったので、よくつるむ仲間内とあちこちドライブへ行っていた、その時におきた不気味な出来事を書こうと思う。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】94 未 本編1

大学一回生の冬。僕は北へ向かう電車に乗っていた。十二月二十四日。クリスマスイブのことだ。零細興信所である小川調査事務所に持ち込まれた奇妙な依頼を引き受けるために、バイトの加奈子さんとその助手の僕という、つましい身分の二人で、いつになく遠出をすることになったのだ。
洒落怖

【洒落怖】異世界へ行く方法

僕は小学校からの友達がいました。そいつはまあ少しやばいやつでした。
洒落怖

【洒落怖】盗まれたユンボ

さっき言った様に調度1ヶ月くらい前の事だ。俺は京都に住んでるんだが、いままでオカルトなんぞに関わった事のない26歳。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】93 食べる

一度どうして蜘蛛が嫌いなのか訊いたことがある。加奈子さんはどうしても訊きたいのかともったいぶったあと、いや、後悔するぞとも言っていたような気がするが、ともかくあぐらをかいて語り始めた。