クズの俺が父親になった話

1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:06:38.61 ID:VDHLhdgMO.net
してい?

2 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:06:57.96 ID:nLn5RayDi.net
はよ

3 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:07:50.76 ID:t6GrZQ3C0.net
よん

4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:08:42.44 ID:6BsWvlEe0.net
おん

5 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:10:25.69 ID:t6GrZQ3C0.net
まだ?

6 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:11:58.39 ID:VDHLhdgMO.net
ありがとう。
学がないので文才はないのであしからず。
色々あったので、整理するつもりで書いていく。

7 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:12:54.95 ID:nLn5RayDi.net
はよ

8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:13:13.29 ID:u7zF2cZ80.net
見てるよ

9 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:13:46.23 ID:VDHLhdgMO.net
俺はどうしようもないクズだった。
中学卒業して進学もせず働きもせず、地元のやつらとつるんでは悪いことばっかりしてた。
16の夏強盗と傷害で少刑に入った。
出所後、生き方を変えようと決意したけど、人間関係がうまくいかず職場を転々として挫折。

10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:14:51.68 ID:nLn5RayDi.net
おう、クズだな

11 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:14:57.64 ID:VDHLhdgMO.net
結局それからも悪いことばっかしてたんだよ。
何してたかとかは端折る。御想像におまかせするわ。
22歳になって、街でナンパした女が妊娠して所帯持ちになってしまった。
相手は24歳のキャバ嬢。
嫁と子供ができても、俺は全然変われなかった。いや変わらなかった。

13 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:18:06.80 ID:VDHLhdgMO.net
クラブに行っては女をナンパして、ホテルで目が覚める。
そのままツレん家行って時間潰し。
夜になったらまたクラブって感じだった。
嫁と子供が住んでるアパートには、週に一回帰るかどうかって感じだ。
どうでもよかった。何もかも。俺の人生ド底辺だしもうやりたい放題だった。

14 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:19:37.14 ID:VDHLhdgMO.net
籍入れて最初は、しょっちゅう嫁からメールや電話があったけど、当然シカト。呆れ果ててたんだろう。嫁からの連絡はなくなった。
たまに家に帰れば喧嘩。
「ちゃんと仕事してよ。生活費だけでもいいから入れて。」
「うるせー。キャバクラで働いてた時の貯金があんだろーが。指図すんな。」
正直めんどくさかった。

15 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:23:44.29 ID:VDHLhdgMO.net
一応結婚してすぐはちゃんと働いてたんだ。
契約だけどさ。
工場部品の営業なんだけど、全然契約がとれなくっていつも上司にどやされてた。

16 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:24:57.62 ID:VDHLhdgMO.net
無能だとか、中卒だから駄目だとか、クズに無駄な給料払ってやる余裕はないって言われて、まあ正論なんだけどな。
ある日、会社の係長の財布がなくなったんだ。
疑われたのが俺だ。
いや、完全に犯人扱い。
まあフラグがたってるよな。

18 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:27:01.30 ID:VDHLhdgMO.net
上司「おい俺!お前え仕事は出来ねーのに、泥棒はするんだな」
いつも俺を目の敵にしていた上司が、因縁つけてきた。
俺「いや、やってねーっすよ」
上司「おまえ以外に誰がやるんだよ。バカか?」
書類で頭を叩かれた。
すると女子社員が来て、
「係長の財布見つかったそうです。
お昼に定食屋さんに忘れてきたみたいで」

20 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:28:43.28 ID:VDHLhdgMO.net
上司「そうなのw
まあでもおまえが疑われやすい見た目だから悪いんだよw」
俺は上司を睨みつけた。
上司「何だその目は?反抗的だな?
だから中卒は駄目なんだよ。脳味噌入ってないんだろ?」
ついに我慢出来ずに上司をぶん殴ってしまった。
会社からは事件にはしないがクビだと言われた。
あたりまえだが。

22 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:30:30.07 ID:VDHLhdgMO.net
俺は嫁にクビになったことを言出せず、毎日公園とかパチンコ屋の休憩所で時間を潰してた。
俺が悪いんじゃない。世の中が悪いんだって自分に言い聞かせて。
な?クズだろ俺。
結局給料が入らないから嫁にバレた。

21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:30:01.19 ID:nLn5RayDi.net
殴るんじゃなくてパワハラで訴えればよかったのに

23 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:34:03.64 ID:VDHLhdgMO.net

21
そうだよな。
まあ随分昔だし、社会経験の少ない俺はそんなことすら考えつかなかったよw
続き
で元に戻るけど、
嫁と顔を合わせば喧嘩ばかりで、イライラする。自分の居場所なんてなかった。家に帰る意味なんかあんの?そう思ってた。
そんな時、息子の寝顔を見ると癒されてたんだ。
それと同時に、自分が惨めになるんだ。
最悪最低の父親だって。

24 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:36:42.66 ID:VDHLhdgMO.net
でも今更自分を変えられない。自分を受け入れてくれる世界なんてない。
とうとう俺は家に帰らなくなった。
俺は本当にクズなんだ。
親を早くから亡くしたせいか。
唯一肉親の息子のことだけは気になっていた。

25 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:42:39.27 ID:t6GrZQ3C0.net
読んでる

26 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:42:53.08 ID:VDHLhdgMO.net
クラブでナンパした女の家に転がり込んで、嫁からの連絡はシカトし続けた。
そんなある日、
知らない番号から電話がかかってきた。

27 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:44:04.81 ID:VDHLhdgMO.net
読んでくれてる人ありがとう。
俺「はい?どちらさん?」
「○○保育園の佐々木と申します。
ハルちゃんの担任の。」
言ってなかったけど、ハルは俺の息子の名前だ。
俺「え?保育園?」
佐々木「はいそうです」
知らなかった。ハルが保育園に行ってたなんて。

28 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:45:08.05 ID:VDHLhdgMO.net
俺「保育園が何で俺に電話してくんの?」
佐々木「あのー、ハルちゃんのお父さんで間違いありませんよね?」
俺「あー…はい。で何で俺に連絡してくんの?」
佐々木「いつもお母さんがお迎えに来られるんですが、今日はまだ来られないんです。」

29 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:47:08.47 ID:VDHLhdgMO.net
俺「はい。。。
で?」
佐々木「延長の場合は事前に連絡をもらうようになってまして。
本日はお母さんからまだ連絡はありません。
園も8時には閉めますので、どうかお父さん迎えにきて頂けますか?」
嫁には何度も連絡したらしい。
で繋がらないから、緊急連絡先の俺に連絡があったわけだ。

30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:48:08.77 ID:uJCTo02e0.net
クズに悲しみが訪れる予感

31 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:48:15.19 ID:VDHLhdgMO.net
渋々だが迎えにいくことにした。
なんて無責任で親の自覚がねーなんて思われても仕方がない。
読んでて不快な気分になった方は許してくれ。
そして続けさせてもらう。

32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:48:32.92 ID:t6GrZQ3C0.net
その態度ほんとクズだな

33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:49:55.11 ID:F3nhufx00.net
こーゆー人間はどうやったら出来上がるのか

34 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:50:54.35 ID:VDHLhdgMO.net
教えてもらった保育園の場所に着いた。
門の前には電話をくれた佐々木先生と、息子のハルが手を繋いで立っていた。
佐々木「ハルちゃんのお父さんですか?」
俺「あっ…はい、そうです」
佐々木「初めましてw佐々木と申します。
ハルちゃん泣かずにお利口に待ってましたよーw」
ニコッと微笑む佐々木先生をチラ見し、久しぶりに会う息子の顔を覗きこんだ。

35 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:52:53.09 ID:VDHLhdgMO.net
ポカーンと口を開けて俺を見上げていた。
まあ誰だけ分かってないのかもしれん。
佐々木「帰ったら沢山誉めてあげて下さいねw
ほらハルちゃんパパだよw」
ハル「‥‥」
佐々木「きっといつもお母さんが迎えに来てるから恥ずかしがってるんですよw」
と言いハルの手を俺に預けた。

36 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 22:54:21.16 ID:VDHLhdgMO.net
佐々木「お母さんと連絡とれました?」
俺「あの、いや。」
佐々木「そうですか?
お母さんの職場に連絡したら4時で帰ったって言ってたんで、きっとお家にいますよw」
俺「はー。。。
あの、迎えにくるの遅くなってすみませんでした。」
佐々木「いいえw
良かったねハルちゃん、パパ迎えにきてくれてw
バイバーイ」
そう言って先生は園内に戻った。
ハルを見ると、まだポカーンと口を開けたままだ。

37 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:00:09.70 ID:VDHLhdgMO.net
俺「はー。だりーな」
溜め息をつき、頭をボリボリかいた。
俺「なーハル?帰るか?」
ハルは何も言わなかった。
いきなり知らない人が来たんだ。無理もない話。何しろ半年ぶりの再会なんだからな。分かるはずもない。
俺はハルの手を引っ張り、嫁のアパートまで行った。
久しぶりの帰宅。
綺麗に片付いた部屋にはサリナ(嫁)の姿はなかった。

38 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:01:22.62 ID:VDHLhdgMO.net
帰るなりハルは冷蔵庫に一直線。
冷蔵庫を開けて俺を見た。
俺「何?」
ハルは俺の元に戻って手を引っ張った。
冷蔵庫まで連れてくると、パックのジュースに俺の手を誘導する。
俺「喉乾いた?」
ハル「ちめたいー。ちめたいーの」
と言って俺の手を引っ張る。

39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:01:35.19 ID:uJCTo02e0.net
クズは自称中卒だが文章が読みやすい

40 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:02:19.68 ID:VDHLhdgMO.net
どうやら喉が乾いたようだ。
俺はパックのジュースをコップに注いで、ハルに渡した。
ハルは一気にジュースを飲み干すと、また俺の手を冷蔵庫の中に誘導した。
俺「何?今ジュース飲んだろ?」
ハル「ビャアアアンー。うえーんっ」
急に大声で泣き出す。

41 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:05:06.26 ID:VDHLhdgMO.net
俺「はあ?何だよ?いきなり泣くな。」
泣き続けるハル。
うるさいので抱きかかえてヨシヨシしてみる。
とりあえず泣き止まさないと近所迷惑だ。
俺「ほらほら。どうした?泣くなよー」
ハル「ウギャーー」
いっそう声のボリュームが上がる。
駄目だわこれわ。

42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:05:28.22 ID:8TZnW3lS0.net
いいね

43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:05:53.15 ID:64RwqtA+i.net
はよ

44 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:07:39.28 ID:VDHLhdgMO.net
俺「うるせー。
びーびー泣くな。」
怒鳴る俺にビックリしたのか、急に泣き止んだ。
少し震えている。
なんだか悪い事した気分だ。

45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:09:12.19 ID:6OIfy+9o0.net
嫁どこいったんや

46 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:09:19.56 ID:VDHLhdgMO.net
俺「落ちつけ。何が言いたいんだよ。泣いてもわかんねーだろ」
ハル「ヒクッ、、ヒクッ、、マンマー、、ヒクッ」
どうやらお腹が減っているようだ。
俺「落ちつけ。何が言いたいんだよ。泣いてもわかんねーだろ」
少し震えながら、冷蔵庫を指差した。
ハル「ヒクッ、、ヒクッ、、マンマー、、ヒクッ」
どうやらお腹が減っているようだ。

49 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:15:24.47 ID:VDHLhdgMO.net
冷蔵庫の中を覗いたが、すぐに食べれるような物はない。
もちろん料理なんてしたことないし、作れるはずもない。
あれこれ荒らしまくって、ようやく食器棚の中にカップラーメンを見つけた。
カップラーメンに湯を注いでハルの前に出した。

50 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:18:06.29 ID:VDHLhdgMO.net
ハル「キャッ、キャッ」
少しはしゃいで飛び跳ねるハル。やっぱり腹が減ってたようだ。
俺「さー食え。」
そう言うとハルはまた俺の手を掴んで、箸をを掴ませた。
どうやら食わせろってことなんだろう。

51 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:20:21.01 ID:VDHLhdgMO.net
俺「はいはい。
じゃあ食わしてやりますよ」
そう言ってラーメンをハルの口もとに持っていった。
ハル「ぎゃあああー」
泣き出すハル。
熱かったみたいだ。
仕方なくふーふーして食わしてあげた。
ハル「んまー。んまー。」
人の苦労も知らず、無邪気に喜ぶハル。
俺「母ちゃん帰ってくるまでの辛抱か。。。」
独り言を言いながら、携帯でサリナに電話をした。
ずっと電源を切っているようだ。

52 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:21:38.19 ID:VDHLhdgMO.net
俺「くそが。
どうせ男の家でも行ってんだろーが。
子供ほっぽらかしてんじゃねー」
まあ俺が良く言えたもんだって話しだけど。
ハル「マンマー。マンマー。」
食べ終えたのにまただ。
俺「はあ?今食ったろ?
ふざけんな」

53 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:22:42.72 ID:VDHLhdgMO.net
ハル「マンマー。マンマー。。。うえーんっ」
また泣き出した。
仕方がないとりあえずなだめるか。
俺は抱きかかえて身体を揺らした。
どれくらい時間がたったろう。
ようやくハルは目を閉じて、深い眠りについた。

54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:23:16.48 ID:IitSPCxI0.net
ママのことかな?

55 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:23:49.90 ID:VDHLhdgMO.net
疲れた。
非常に疲れた。
くそー。何で俺がこんな目に。
そう思いながら、冷蔵庫からビールを取り出し、一気に飲み干した。
俺「ぷはーっ、うんめー」
一息ついて家を見渡した。
出ていって半年になる。
あの時のまま何も変わらない部屋。

56 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:26:33.63 ID:VDHLhdgMO.net
ハルとサリナが笑顔で写る写真が、テレビの横に飾ってあった。
布団でスヤスヤ眠るハルの寝顔を見つめた。
少し成長した。
顔も前より大人になった。サリナに良く似てる。
そう言えばハルの声初めて聞いたな。
会話は出来ないけどな。
半年前は、って言っても殆ど家に帰ってないけど、泣いてる声しか聞いたことなかったな。

57 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:30:40.10 ID:kmNfYhMJ0.net
見てるよー

58 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:31:17.81 ID:VDHLhdgMO.net
それが、ハルと俺の最初の1日だった。
とりあえず父親何て俺には無理だと思った。
すぐにサリナは帰ってくるだろうし、帰ってきたらまた出ていけばいい。
いっそのこと離婚しとくかなんて考えてた。

59 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:34:07.95 ID:VDHLhdgMO.net
身体にどしっと強い衝撃と共に目が覚めた。
どうやらいつの間にか寝ていたみたいだ。
ハルが俺のお腹に跨がり笑顔で冷蔵庫を指差した。
ハル「ちめたい。ちめたい」
俺「ん?」
ハル「ジューチュ。ジューチュ」

60 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:35:42.37 ID:VDHLhdgMO.net
俺「ジュース?はいはい」
冷蔵庫からカルピスを出してハルに飲ませた。
時計を見ると11時。
うわっ昼じゃん。
携帯を見ると着歴が3件に留守歴が一件。どれも昨日かかってきた保育園からだ。
サリナに電話したが、やはり電源を切っている。

61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:36:18.25 ID:5vE1wjb00.net
読んでるぞ、

62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:37:21.50 ID:d4Ho8sPC0.net
中卒のくせにいい文してんじゃねーか。

63 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:37:23.66 ID:VDHLhdgMO.net
プルルルルッ。
不意の電話に驚いた。保育園からだ。
俺「はい?」
佐々木「○○保育園の佐々木です。
あのーお母さんは?」
俺「あの、、、」
少し考えた。
帰ってきてないなんて言えるはずもなく。
俺「あの。突然なんですが、実家に帰省しました。母親が入院したらしくて」
とりあえず嘘をつく俺。

64 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:38:33.83 ID:VDHLhdgMO.net
佐々木「そうですか?
お父さんは連絡ついてるんですね?良かったw
じゃあお父さんもハルちゃんも一緒に実家に?」
俺「いや、あの、妻だけ帰りました。」
佐々木「そうなんですねw
ハルちゃんは今日はお休みですか?」
俺「いや、あの。。。」

65 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:39:51.94 ID:VDHLhdgMO.net
急いで着替えさせ、抱きかかえて家を出て走った。
俺「すいません」
佐々木「いいえw
出来れば休むにしろ、遅刻にしろ前もって連絡下さいねw」
俺「はい。」
結局保育園に連れてきたのだ。
佐々木「お迎えは5時なので、ちゃんと迎えに来て下さいw」

66 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:41:35.77 ID:VDHLhdgMO.net
俺「はい」
そう言って保育園を後にした。
ふざけんな。
冗談じゃない俺が迎えに行くわけねーだろ。
何が何でもサリナを見つけ出してやる。
そう考えながら、まずはサリナの職場に連絡した。
地元のスーパーでレジのパートをしていると保育園で聞いた。

67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:42:58.03 ID:5vE1wjb00.net
偉いなー、奥さん、なんかもうフラグびんびんでいやだけど

68 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:47:59.73 ID:VDHLhdgMO.net
どうやら職場にはいないみたいだ。
店長「いや今日はお休みで朝電話がありましたよ。」
俺「次いつ来ます?」
店長「さー。当分休むって連絡あったからねー。」
そう言われ知り合い何人かにも連絡を入れてみた。

69 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:49:15.70 ID:VDHLhdgMO.net
サリナのキャバクラ時代のツレや、地元のツレ。
結局誰もサリナの近況すら知らなかった。
後はサリナの実家しかない。
でも、ここだけは連絡したくなかった。
だけど背に腹は変えられない。
仕方なく電話した。

70 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:52:01.53 ID:VDHLhdgMO.net
サリナ母「ハルト君?
サリナ知らないわよ。
どうして?」
俺「連絡つかなくって困ってて」
サリナ母「えー?
あんた甲斐性なしだからよ。出てって当然。
ハルちゃんは?
ハルちゃんはどうしてるの?ハルちゃんはサリナと一緒なの?」
サリナの母親は当然のごとく俺を良く思っていない。
どうやら知らないようだ。
何か話しているようだが、途中で電話を切った。

71 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:54:06.25 ID:VDHLhdgMO.net
ようやく理解した。
あいつはもう戻ってこないのだと。
しかし何て薄情なやつだ。息子を捨てて消えるなんて。
俺がそんなこと言えたもんじゃないことは重々承知だが。
結局ハルは俺が迎えに行った。
またアパートに帰り。スーパーで買ったオムライスを食わせ寝かせた。

72 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:55:58.98 ID:VDHLhdgMO.net
今日はあまり泣かなかったが、疲れた。
子育てって大変だなって、たかが1日2日で思ったんだ。
世の中の主婦をすごく尊敬するよ。
全然会話も出来ない息子。
これからどうすればいいのだろう。
いきなり取り残され、いきなり父親になる。
本当に大丈夫なんだろうか?
ハルの寝顔を見た。
寝る前に少し泣いていたから、涙の後が頬に残っている。

73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:56:04.79 ID:Ek3f6/3D0.net
おもしろい

74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:57:23.06 ID:5vE1wjb00.net
読みやすくていいね

75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:58:56.52 ID:Fpmj2JSf0.net
中卒ってウソだろww普通に読みやすいぞ

76 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/12(土) 23:59:05.88 ID:VDHLhdgMO.net
無理もない。
いつも一緒だった母親がいないんだ。
寂しいだろーな。
サリナがどんな気持ちで出ていったのか、その時の俺は知る由もなかった。
そっとハルの体に布団を掛ける。
ハルが生まれてすぐ、ハルは集中治療室に入った。
ミルクを飲まず、血便が出たからだ。
その弱々しい小さな体を見つめ。
石ころのような、小さな手を握り
俺「俺が守ってやるからな」
寝ているハルの手を優しく握り、そう誓ったのを思い出した。

77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:00:23.91 ID:IzDZ2+yf0.net
いいやつにも見えるしクズにも見えるし、わけわからん

78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:01:21.78 ID:hP1Vid9mi.net
すごい分かる。
今俺も子供4人を寝かしつけた。

79 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:05:19.47 ID:7FyMgNZmO.net
どうしようもないクズでバカげてるけど、こんな情けない男でも父親なんだ。
ハルの寝顔があまりにも可愛いく思えた。
こいつには今俺しかいないんだ。
俺が守ってあげないと。
出来ないかもしれない。いや出来ないじゃない。やるしかないんだ。父親を。
俺にも父親がいた。自慢できるような父親じゃなかったけど。でも俺を育ててくれたんだよな。
今でもそんな父親の背中を覚えている。
その日から、俺とハルの二人三脚の生活が始まった。

82 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:08:15.45 ID:7FyMgNZmO.net
色々レスありがとう。
出来る限りは返事するけど、スルーは許してくれ。
ちなみにリアル中卒だ。
書きため分はまた後で投下します。

83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:08:35.41 ID:Fj+GDWpB0.net
面白いね

84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:14:41.68 ID:MtwkDpU10.net
おつかれ
続き待ってるよ

85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 00:15:07.89 ID:GnP5A1m+0.net
すごい憎い内容なんだけど、なんだろう憎めない

91 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:24:51.91 ID:7FyMgNZmO.net
遅くなった。
映画見てたんだ。返却が明日までだから。
続きです。
朝の日差しで目を覚ますと、横ではハルがぐっすり眠っている。
とりあえず父親になると決めた。
まずは保育園に行って佐々木先生に、サリナが出ていったことを話そう。
それから仕事を探さないと。俺一人なら食っていけるけど、今はハルを育てなきゃいけないんだ。
サリナがいつ戻ってくるのか?もう戻ってこないかもしれない。誰かをあてにすることなんでできないんだ。

92 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:25:54.58 ID:7FyMgNZmO.net
担任の佐々木先生には、サリナが家を出たことを告げた。
佐々木「これから大変でしょうけど、
私たち園も出来る限りハルちゃんの力になります。」
と言われ少し安心した。
その足で職安に行くことにした。

93 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:27:01.15 ID:7FyMgNZmO.net
職員「松井さん(俺の名字仮です)。
正直難しいですよ。今不景気ですしね。職歴も殆どないですし、学歴も中学卒業じゃね。
資格もないと言うことですし…
それに子供を一人で育ててる訳でしょ?会社の負担になりかねませんよ。」
俺「お願いします。どんな仕事でもするんで。」
正直仕事をしないとやばい。
手持ちも殆どなく、明日にもハルを食わせられなくなるかもしれないからだ。

94 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:27:59.97 ID:7FyMgNZmO.net
結局その日は登録のみで、紹介すらしてもらえなかった。
とりあえず携帯やら、求人のフリーペーパーでバイトを探してみる。
アパートから近目の場所に手あたり次第電話をした。
あっさり面接を4件こぎつけた。楽勝じゃん。でもそう簡単ではなかった。

95 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:30:53.99 ID:7FyMgNZmO.net
店長「どうしてうちで働こうと思ったの?」
某有名フランチャイズレストランに面接に来た。
俺「いや、とりあえず金がほしくて。」
この時の俺は、本当に社会人としてのスキルが皆無だったんだよ。
店長「履歴書君が書いたの?」
俺「そうですけど…」
店長「漢字間違ってるし、字下手だね?w
それに君、職歴が空欄だけど仕事したことないの?」

96 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:31:56.39 ID:7FyMgNZmO.net
俺「したことないわけじゃないんすけど、
最近はずっとプーだったんで」
店長「ハハw
ちょっとうちじゃ難しいかなw」
こんな感じで断られた。
まあこう言われる方がまだましだ。
何も質問されず、後日連絡すると言われて追い返される事の方が多かった。

97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:32:16.25 ID:YLPnSPsa0.net
見てっぞ

98 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:34:00.65 ID:7FyMgNZmO.net
一週間がたったけど、まだ仕事は見つからなかった。
ハルとの生活だけど、ハルは泣いてばかりだった。
会話が出来ないから、ハルとの意思疎通が出来ない。だからイライラが募る。
俺は怒鳴ってばっかりだ。
ほとほと疲れた。
仕事も見つからない。お金ももう残っていない。
頭を抱えるしかなかった。
どうすればいいんだ。これからちゃんとやっていけるのか。
そんな不安に追い討ちをかけるように嵐はやってくる。

99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:37:35.13 ID:icL6J1Rui.net
この段階で子供を殺す親も多いんだよな

100 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:37:49.25 ID:7FyMgNZmO.net
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
こんな朝早くに何だ。
時間はまだ7時前。
またチャイムが鳴る。
ドンドンッドンドンッ。
激しく玄関を叩いている。
その音にハルが反応して目を覚ました。
ハル「あーーんっ」
うるせーなっと思いながら、泣くハルを抱きかかえて玄関を開けた。

101 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:37:48.93 ID:3NThjiFvi.net
見てる

102 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:39:02.21 ID:7FyMgNZmO.net
「松井さん?
大家ですけど。」
ぽっちゃりしたキツい目をしたおばちゃんが、ズカズカと家の中に入ってきた。
俺「朝っぱらから何なんすか?」
大家「何度も電話したのにでないからよ。
わざわざこっちが来てやったわよ。
奥さんはいないの?」
鼻息を荒くし、強い口調で話す大家さん。
大家さんが言うには、3ヵ月家賃を滞納しているらしい。

103 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:42:35.79 ID:7FyMgNZmO.net
大家「どうなってんのよ?
今月まとめて払えなかったら、出ていくように言ってあったでしょ!」
財布の中身は600円だったのを思い出した。
俺「いや、すんません。俺知らなかって。
何とかするんで一週間待ってもらえませんか?」

104 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:44:31.11 ID:7FyMgNZmO.net
大家「駄目よ。賃貸契約の時点で、2ヶ月滞納したら強制退去って書いてあったでしょうが。
ただでさえもう1ヶ月待ってやってんだ。
もう特別はなしだからね。」
俺「いや、行くあてなんてないんですよ。
一週間。いや3日でいいんで待って下さいよ。」
泣き叫ぶハルを抱えながら、必死に交渉した。
だけど交渉虚しく、解約にサインさせられ追い出されるはめになった。

105 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:45:47.52 ID:7FyMgNZmO.net
手持ちは600円。
ハルの着替えを入れたリュックに、サリナとハルの写真。
後は全て家賃滞納分にあてると言うことで置いていくことに。
悲惨だ。
父親になると決めたのにこんな事になるなんて。
あー笑ってやってほしい。
まさかのホームレス状態。家なき親子だ。
救いようのないとはこのことだ。

106 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:48:43.82 ID:7FyMgNZmO.net
すまん。
書き溜分はここまで。
また続き書いていきます。
見てくれてる人どうも。

107 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 03:49:55.36 ID:YLPnSPsa0.net
がんばれ

110 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 04:05:34.97 ID:w2VXPPwk0.net
リアルならキツイ状況やな‥

111 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 04:35:51.80 ID:7WGGTDfE0.net
若い時の勉学は大事だよな

112 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:14:51.19 ID:7FyMgNZmO.net
いつもの時間に保育園にはハルを連れて行った。
俺「今日もハルをよろしくお願いします」
覇気のない声でお願いした。
重い足取りで園を出ようとした。

113 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:20:45.86 ID:7FyMgNZmO.net
佐々木「ハルちゃんのお父さん大丈夫ですか?」
振り返ると佐々木先生が園内を掃除していた。
俺「はぁ…まあ」
佐々木「今日は元気ないですね?
お母さんとはまだ連絡とれませんか?」
俺「はい…」
まあ元気はいつもないんだが。
やっぱこう言う仕事してる人って、異変とかすぐ気付くんだな。

114 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:22:46.54 ID:7FyMgNZmO.net
佐々木「元気だしてくださいw
ハルちゃんにはお父さんしかいないんですよ。
元気ない姿って子供はすぐ気付くから。
特にこれからが成長期です。お父さんの背中はちゃんと子供は見てますよ。
何か悩み事があるなら相談して下さいwお父さんの悩みはハルちゃんの悩みですよ。」
俺「はい…」
先生には家を追い出されたことを相談するか悩んだ。
だけど他人にこんな話しされるなんてあまりにも気の毒だ。

115 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:24:09.67 ID:7FyMgNZmO.net
黙って園を出て公園のベンチに腰を下ろした。
俺「はあー」
ため息しか出てこない。
仕事を探すのに困難しているのに、住むところまで探さなきゃならない。
絶望的だ。

116 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:25:27.76 ID:7FyMgNZmO.net
住み込みのバイトなんかも探しては見た。でも子供連れじゃあ話しにならんだろ。
時間だけが刻一刻と過ぎていく。
直ぐにハルの迎えの時間はやってきた。

117 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:29:41.78 ID:7FyMgNZmO.net
ハルの手を引っ張りただただ街を徘徊する。
そうだ、クラブでナンパした女の家に泊めてもらおう。
1日くらい大丈夫だろ。そんな軽い気持ちで向かってはみたものの。
女「はあ?
無理無理。
あんた子持ちなの?最低。」
俺「頼むよ。
1日でいいからさ」
女「いやよ」
「誰か来たのかー?」
部屋の中から男の声がした。
女「分かったでしょ?
さっさとどっか行ってよ」
そんな感じで追い返されたんだ。

118 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:30:38.32 ID:496qnKq/0.net
たいへんだねぇ

119 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:30:43.92 ID:7FyMgNZmO.net
まあこんなのあてにした俺がバカなんだけど。
数人のツレにも電話したけどなんなく断られる。
辺りはもう真っ暗だ。
路頭に迷う俺とハル。
世間が妙に冷たく感じた。
ハルも疲れたのか。
両手を俺に向け。
ハル「ダットー。ダットー。」
と言う。

120 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:31:48.46 ID:7FyMgNZmO.net
とりあえず寝る場所を探さないと。
俺はハルを抱っこし、大きなリュックを背負った。
ようやく繁華街にある広場の階段に腰を下ろした。
せめて明るい場所の方が、ハルも落ち着けるだろうと思ったからだ。
ただボーっと座っていたんだ。正直今何も考えられない状況。

121 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:33:24.67 ID:7FyMgNZmO.net
「すいませんが、ここに座らないでもらえますか?」
警備員服を来た初老の男に注意された。
ここに座られては、客が入らないと言うことらしい。
俺「ここはおめーの土地か?」
いつもならつかかって行くとこだが、今そんな元気もない。
俺は黙ってまた歩き出した。

122 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:34:55.92 ID:7FyMgNZmO.net
コンビニでお茶とおにぎりを買って、朝来た公園までやって来た。
ハルは俺から降りて喜んで走り回っていた。
状況を理解できる年齢じゃないから当然だ。公園に遊びに来たとでも思っているんだろう。むしろそっちの方がありがたいか。何も考えてない方が。

123 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:35:56.65 ID:7FyMgNZmO.net
遊び疲れたのか、汗だくで少しグズったのでおにぎりを食べさせた。
風呂に入れないので、公園の蛇口で水を借りた。
タオルで体を拭いてあげると、冷たくて気持ちいいのかすごく嬉しそうだ。
目を擦って眠たそうにしてる。
俺はハルを抱っこして、大きな滑り台の下がトンネルみたいになっていたのでそこに入った。

124 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:44:35.72 ID:7FyMgNZmO.net
夏も終わりかけ、少し肌寒くなってきたな。
月明かりがトンネルの中まで入ってきている。
ハルを横向に抱え座り込む。
ハルは俺を見つめ、宇宙人みたいにわけの分からない言葉を話している。
きっと俺に話しかけてるんだろう。

125 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:45:04.60 ID:k94fDNAni.net
市役所(区役所)いって相談しろよort

126 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:46:03.32 ID:7FyMgNZmO.net
虚しくなる。
寂しさも込み上げてきた。何でだろうか
?こんな気持ちも、きっとハルと会話が出来ればましだったんだろうか?
俺は一人なんだと痛感する。
そう思いながらハルの言葉に耳を傾けていた。

127 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:47:16.23 ID:7FyMgNZmO.net
ハル「パッパ?」
え?聞き違いか?
ハル「パッパ」
今度は俺を指差して言った。
俺「パパ?
今パパって言ったか?
うんパパ。」
急に何かが込み上げてきた。

128 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:49:55.26 ID:7FyMgNZmO.net
ハルはニッコリ微笑んで
ハル「パッパーw」
俺「うんうん。
パパ。パパだよw」
俺のことを初めてパパって言ってくれたんだ。
ハルをギュッと強く抱きしめた。
苦しそうにしていたけど、そんなのお構いなしだ。
俺の瞳からは溢れんばかりに涙がこぼれた。

129 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:51:10.82 ID:7FyMgNZmO.net
俺「ごめんなー。
本当ごめんなー。」
俺は大泣きしながらハルに謝った。
こんな情けない父親で。こんなひもじい想いをさせてることに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
いつぶりだろうか。いや、こんなに泣いたのは初めてかもしれない。
こんな気持ちになったのわ。
俺は一人じゃなかったんだ。
こんな俺でも父親と思ってくれてるんだな。子供の笑顔ってすごいなって実感させられたよ。

130 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:55:03.88 ID:7FyMgNZmO.net
いつの間にかハルは眠っていけど、俺は眠ることができなかった。
眠れる場所じゃないからとかじゃない。
自分の不甲斐なさと今までの腐った自分を思い返してだ。
佐々木先生の言葉が耳に残っていた。
「ちゃんと子供はお父さんの背中を見てますよ」
そうなんだ。
俺もそうだったし。
ハルは俺の背中を見て育つんだ。
もっとしかりしないとダメだ。

131 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:55:36.82 ID:0HhuAnws0.net
見てるよ

132 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:57:54.28 ID:7FyMgNZmO.net
この瞬間まで俺は、いつでも人の責任にしてきた。
こうなったのは親のせい、学校のせい、大人のせい。
今だってそうだ。社会や世の中のせい、嫁のせい、いつだってそうなんだ。
自分の否を認めず誰かれ構わず他人に責任を押し付けてきた。
全て自分の責任なのにな。自分がこうしてしまったんだ。
きっとサリナもそんな俺に愛想が尽きたんだな。

133 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/13(日) 05:58:55.96 ID:7FyMgNZmO.net
続きはまた夜にでも書きます。

134 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 06:03:20.06 ID:yRXBB3Xg0.net
楽しみにしてる

135 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 06:55:09.38 ID:F/i3ZuZ40.net
夜まで待てない!

142 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 12:28:04.11 ID:w2VXPPwk0.net
最後まで話を聞かないとアドバイスも出来ない
ゆっくりで良いから全て聞かせてくれよな

143 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 12:34:19.39 ID:GnP5A1m+0.net
良く頑張ってんな

144 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 13:09:31.02 ID:CP/vYWPQ0.net
待ってる

145 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 13:22:04.51 ID:gv9F+3Ol0.net
ここからが正念場だな
頑張れ。

147 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 13:35:11.12 ID:e0Zgq56q0.net
不覚にも涙腺に来た
こういう親子ものはどうも潤んでしまう

151 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 14:38:47.75 ID:dsJZWg7Di.net
クズでも父親になれるんだな。
羨ましい。

152 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 14:59:40.15 ID:GnP5A1m+0.net

151
クズでも「頑張った」から父親になれたんだよ

163 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/13(日) 21:00:29.88 ID:fXnWRkWz0.net
もう涙が出てきた…
待ってるで!

174 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 00:42:18.46 ID:cLHnL3TiO.net
すいまん。
今から少し投下する。
見てくれてる人結構いてくれてるんだな。
頑張って書きます。
続き
外で朝をむかえたその日、俺はハルを連れて隣町まで2時間かけて歩いていた。
保育園には前もって連絡を入れ休ませた。
唯一の頼りがそこにあったからだ。
死んだ親父の姉貴に会いにいったんだ。俺の叔母にあたる人。
小さい頃の記憶だけが頼りだった。
親父に2、3回連れてこられたことがある。

175 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 00:44:58.27 ID:cLHnL3TiO.net
町の雰囲気はガラッと変わっていたけど、どうにかたどりついた。
リフォームして新しく建て替えられていたけど、表札を見てここで間違いないと思った。
チャイムを鳴らすと、四十歳過ぎのおばさんが出てきた。
おばさん「はい、どちらさまですか?」
俺「あの…、
カズエおばさん(親父の姉貴)はいてますか?
俺っていいます。」
おばさん「えー、あっ、母さーん」
どうやらカズエおばさんの娘のようだ。
おばさんは俺とハルの全身を舐めるように見、家の中に向かって叫んだ。
おばさん「ごめんなさいね。
俺さんってどちらの俺さん。母とはどういった関係?」
無理もない不審者に見られてるんだろう。

176 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 00:47:23.98 ID:cLHnL3TiO.net
答えようとすると、
「はいはい。
どうしたの?お客さん?」
ガリガリのおばあちゃんが中から出てきた。この人がカズエおばさんなのか?
正直顔まで覚えていないから分からない。でもきっとこの人で間違いないだろう。

177 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 00:48:41.34 ID:cLHnL3TiO.net
おばさん「俺さんって方よ。
お母さん知り合い?」
カズエ「俺さん?」
カズエおばさんは俺をジッと見つめた。
カズエ「もしかして、俺父の息子の俺ちゃん?」
長い月日が経っていたが、どうやら俺のことを覚えてくれていたらしい。
俺「はい。。」
目を潤ませながら俺に近づいてきた。
大きくなったねと言われ再会を喜んでくれた。

178 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 00:55:05.51 ID:cLHnL3TiO.net
俺とハルは家の中に通されお茶を出してもらった。
ハルは広い家が初めてだったので、すごく挙動不審だったのを覚えている。

179 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:02:02.52 ID:cLHnL3TiO.net
カズエ「わざわざここまで会いにきてくれたの?
ありがとうね。
よくこの家が分かったねw」
カズエおばさんは俺が赤ちゃんの頃、よくオムツを変えてあげたと言っていた。子供の頃の俺や親父の話しを嬉しそうに語ってくれた。

180 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:03:40.44 ID:cLHnL3TiO.net
カズエ「ところでいったいまた、どうしたの急に?」
本題はここからだ、今どうしても寝泊まりするところが欲しかった。
ハルをずっと外で寝かすなんて出来ない。
迷惑は重々承知だけど、仕事と住む場所が決まるまでどうにか居候さしてもらえないかと頼んだ。
勿論今日までの経緯を話してだ。

181 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:04:09.42 ID:sSsJrPnM0.net
待ってた
見てるぞ

182 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:04:43.78 ID:cLHnL3TiO.net
カズエ「そうか、うんうんそれは大変だったね。
いいのよ。おばちゃんに甘えなさい。」
目を真っ赤にし、俺の話しを納得した上で優しく応えてくれた。
少しホッとした。
膝の上に座らせていたハルは、どうやらオネムのようだ。
コクリとコクリと眠りに入ろうとしている。

183 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:04:44.91 ID:tMBUXb970.net
俺も見てる、頑張ってくれ

184 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:06:37.61 ID:cLHnL3TiO.net
見てくれてる人ありがとう。
続き
おばさん「ちょっとお母さんいい?」
リビングの扉を少し開けて手招きする娘。
それに気づいてカズエおばさんがリビングから出ていった。
俺は出されたお茶を一気に飲み干した。

185 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:07:52.37 ID:L/5Bs3zQ0.net
気になる

186 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:08:20.67 ID:BIW9hj96i.net
ドキドキ…

187 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:08:26.29 ID:cLHnL3TiO.net
おばさん「お母さんどう言うことですか?
あの子達を泊めるなんて勝手に決めないで下さい。
うちには受験を控えた娘がいるんですよ。」
隣の部屋から会話がまる聞こえだ。
カズエおばさん「せっかく頼って来てくれたんだよ。」
おばさん「駄目に決まってるでしょ。
どこの誰かも分からないのに。」
カズエおばさん「他人じゃないの。
ヒロシ(息子さん)には私からちゃんと話しておくから。」
おばさん「私には他人です。
私は反対ですから。」

188 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:08:45.88 ID:yMU065QB0.net
俺も気になって眠れない

189 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:09:22.44 ID:YZGDy86Mi.net
?

190 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:09:39.38 ID:q9IWr0+70.net
待ってたぞクズ

191 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:15:59.32 ID:cLHnL3TiO.net
激しく言い合いをしているようだ。
俺は眠っているハルを抱きかかえ、黙っておばさんの家を後にした。
そりゃそうだよな。
無理もない。
いきなり見ず知らずの人間がきて泊めてくれなんて。
他人にそんな優しくする義理なんてないよ。
それに俺のせいで、カズエおばさんに迷惑をかけるわけにはいかないしな。
何故か悲しい気持ちや辛い気持ちにならなかった。
だってさ、久しぶりに会ってハルを見て、あんなにも喜んでくれたんだ。
それだけで十分じゃないか?
夕焼け空が真っ赤に染まる。
ハルをおぶった自分の影お見ながら、二時間かけてきた元の道をゆっくり帰った。

192 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:32:06.27 ID:cLHnL3TiO.net
また結局この公園に戻っててしまった。
途中コンビニでおにぎりを一個買って、それをハルに食べさせた。
ハルも大分疲れていたみたいだ。
すぐに眠ってしまった。
財布の中身を見て憂鬱になる。
本当の無一文だ。
下を向き目を閉じて、明日からどうするかを考えた。

193 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:33:35.70 ID:cLHnL3TiO.net
ハルは保育園に連れていけばいいだろう。給食とおやつが出るからな。
とりあえず日雇いで働ければ、温かいお風呂にも入れてやれる。お腹一杯ご飯だって食べさせてやれるんだ。
そんなことを考えながらウトウトしていた。
「俺くん?
俺くんだね?」
急に目の前が眩しくなる。
懐中電灯で照らされているんだ。
そこには眼鏡をかけた、中年のおじさんが立っていた。

194 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 01:41:04.61 ID:iepNz9ck0.net
読んでるぞ
俺もクソだから気になって仕方ない

195 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:07:57.43 ID:cLHnL3TiO.net
おじさん「母さんからこの辺りの公園だって聞いたんだ。
だいぶ探したよ。
こんな所で寝たら駄目だ。
小さい子供がいるんだから。
とりあえずうちにおいで」
すぐにカズエおばさんの息子のヒロシおじさんだと分かった。

196 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:08:58.70 ID:cLHnL3TiO.net
俺「いや、でも…」
おじさん「いいからおいで。
母さんも心配して待ってるんだよ」
俺「すんません。
迷惑かけます…」
俺とハルを車に乗せてくれ、家まで連れて行ってくれた。
途中車の中で、
妻のことは気にするな。娘が受験前で気がったっているんだ。とわざわざ気を使ってくれた。

198 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:09:57.34 ID:cLHnL3TiO.net
おばさんの家につくともう深夜1時前だった。
カズエおばさん「追い返したりしてごめんね。
本当にごめんね。」
と泣きながら謝るおばさんに、申し訳ないことをしたと思った。
ヨシノおばさん(カズエおばさんの娘)
に「お世話になります」とだけ言ったけどシカトされた。
心良く思っていないのは分かっていたことだ。

199 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:11:35.15 ID:cLHnL3TiO.net
久しぶりの温かい風呂に、ハルは大はしゃぎだった。
新しい布団が気持ち良かったんだろう。すぐにハルは眠ってしまった。
ヒロシおじさんが、また明日ゆっくり話そうと言って二階の寝室に上がっていった。
俺が眠りにつこうとすると、カズエおばさんにリビングに来るように言われた。

200 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:12:48.90 ID:cLHnL3TiO.net
カズエおばさん「残り物しかないけどお食べ」
テーブルに、大きなおにぎり2つとお味噌汁が置いてあった。
俺は黙って座りそれを口にした。
急に胸が締め付けられる。
俺「うまい…」
カズエおばさん「良かったw」

201 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:15:18.96 ID:cLHnL3TiO.net
俺はおにぎりにガッツいた。
また泣いてしまったんだよ。
泣きながらおにぎりを頬張った。
口いっぱいに詰め込んで。
俺「おばふぁん…エグッ
あじがと(ありがとう)エグッ…」
カズエおばさんの優しさがすごく辛かった。
こんな俺なんかにここまでしてくれて、すごく感謝したんだ。
人の優しさに感謝したのは初めてかもしれない。

202 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:16:50.24 ID:cLHnL3TiO.net
そう言えばこの何日間、殆ど何も口にしていなかったな。
だからかもしれないけど、今まで食べたおにぎりで一番うまかったと思う。
今でも、忘れることはない。
俺って結構泣き虫なんだなw
そう思った。
カズエおばさんは、黙ったまま笑顔で俺が食べているのを見てた。

203 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:18:13.13 ID:cLHnL3TiO.net
すまん。
明日は仕事早いのでもう寝ます。
見てくれてる人申し訳ない。

204 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:23:16.17 ID:757Rok/c0.net
読んでたよーありがと、おやすみ

205 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:23:38.61 ID:tMBUXb970.net
大好きだわ、おやすみ

206 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:33:24.85 ID:Pxe4EwVLO.net
ありがとう
続き待ってます

207 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 02:34:19.06 ID:aFX+WwkV0.net
ゆっくり寝てくれ。
おやすみ

248 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:31:26.94 ID:cLHnL3TiO.net
すまん。
仕事でようやく帰宅できた。
今から休憩中に書いた分は投下します。
後、いろんな意見や指摘ありがとう。
他にも細かい疑問とかあるだろうけど、結構端折るし忘れてることもあります。これから書いて行くこともあるからスルーしててくれると助かる。
ちなみにこの時はオムツはまだ取れてないんだ。
保育園では貸し出しの紙オムツ使ってたし、常備布オムツだったからループ使用してた。
生まれてすぐはしょっちゅう変えてたからうまいもんだったよ。

249 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:32:33.37 ID:QzJ2ECkV0.net
仕事お疲れ

250 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:33:05.90 ID:cLHnL3TiO.net
続き
次の日朝早く起きて、ヨシノさんに何か手伝いすることがあれば何でもすると言った。
が、空気のように無視された。
俺は玄関前やら家の中を勝手に掃除した。
居候の身だし、
何もしないわけにもいかないしな。

251 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:35:43.03 ID:cLHnL3TiO.net
目を覚ましたのか、ハルの泣き声が聞こえる。
保育園に連絡して、
理由は言わずに当分休むとだけ伝えた。
ハルはカズエおばさんが見てくれると言うので、頼んで家を出た。
現場作業の面接があったからだ。
おばさんは落ち着くまでは家にいていいと言ったけど、そう言うわけにもいかない。

252 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:35:55.77 ID:ftKyW2eN0.net
おかえり
待ってたよ

253 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:36:56.87 ID:cLHnL3TiO.net
これ以上迷惑をかけれなかったし、何よりハルを育てる環境を少しでも良くしたかった。
早く住む家を探す必要があったけど、まずは仕事が優先だと考えたんだ。

254 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:39:36.88 ID:cLHnL3TiO.net
社長「現場仕事は初めてか?
かなりきつい仕事だけど大丈夫か?」
建設会社の社長が、履歴書をサッと目だけ通して机に置いた。
俺「あ…はい」
社長「いいよ。うちで働いてみな」
俺「えっ、大丈夫なんすか?
俺職歴も学歴もないっすよ」

255 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:41:48.56 ID:cLHnL3TiO.net
社長「ハハw
うちはそんなの関係ねーよw
やる気があればそれで十分だw」
どうせ無理だと思っていたのに、あっさり雇ってくれた。
住所不定で職歴のない俺をだ。
ちょっと拍子抜けする俺。
俺「あ、あ、ありがとうございます。
頑張ります」
社長「おう。
いつから働ける?
なんなら今から働くか?」
俺「是非。
お願いします。」
この社長、本当に優しかった。人当たりもいいし。
めちゃくちゃ嬉しかった。久しぶりの労働で少し不安もあったけど。
でも頑張ろうって思ったんだ。

256 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:44:51.50 ID:mFaRvKVp0.net
みてるぞ

257 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:46:59.73 ID:cLHnL3TiO.net
社長の古い作業服を借り、トラックで作業現場まで連れて行ってもらった。
作業員みんなが集められ、簡単な紹介で作業が始まる。
重機で解体した廃材を指定の位置に置き仕分ける。それを運んでトラックに積むと言う作業だ。
肉体労働は始めてで、つってもまともに働くのも久しぶりなんだけどとにかくきつかった。
体中汗でびっしょり、廃材を持つ腕が痺れる。
それでも一生懸命作業した。

261 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:49:10.22 ID:cLHnL3TiO.net
みんな強面だったけど、優しく仕事を教えてくれた。
今まで働いていた職場とは全然雰囲気が違い驚いた。
みんな楽しそうに仕事してんだよな。
現場監督「おい新人!休憩するぞー。」
そう言ってミネラルウォーターを渡された。
キンキンに冷えてる。
喉を潤わす為一気にそれを飲み干した。
めちゃくちゃうまかった。
体中に染み渡るのが分かる。
ちょっと前まで汗を流して働くことなんて考えられなかった俺。
こんなに水がうまいと感じたことなんてあっただろうか?

262 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:49:20.61 ID:tMBUXb970.net
楽しみにしてたやつがきた!

263 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:50:46.48 ID:cLHnL3TiO.net
建物の影に腰掛けると、
「兄ちゃん今日からやろ?」
初老のおじさんが関西弁で話しかけてきた。
おじさん「兄ちゃん若いのにw
何でこんな仕事しようと思ったん?
さてはわけありやな?w」
ぶっきらぼうな人だ。
俺「まー、はい。」

264 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:52:55.19 ID:cLHnL3TiO.net
山下(おじさん)さんは、初対面の俺に色々話てくれた。
俺も昔は社長だった。だけど倒産して借金かかえて、妻と子供に逃げられたと。
山下「それでもこうやって何とか生きてけてんねんw
オレももうすぐ60やけど、人生やり直しは聞くw
兄ちゃん若いねんからなおさらや。
どんなわけありでも頑張りやw
生きてたらそのうちいいことあるからなw」
笑いながら話している山下さんに何故か好感を持てた。

265 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:54:54.76 ID:ftKyW2eN0.net
社長さんいいヤツやな

266 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:55:00.08 ID:cLHnL3TiO.net
あっというまに時間は過ぎ、今日の作業が終了した。
疲れた。でも仕事見つかってよかった。
きついけど作業場の人達は良い人そうだしなんとかやっていけそうだ。
社長から日当を日払いで手渡された。
茶封筒には6000円入っていた。途中から働かせてもらったのにな。
思わず「こんなにいいんすか?」って言ってしまったよ。
帰宅までの道のり、疲れているのにいつもより足取りが軽かった。
真っ暗だった道筋に少し光が差したような気分だ。

267 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/14(月) 23:55:54.56 ID:ZqxQARJGi.net
待ってた
仕事お疲れ
見てるぞ

270 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:01:28.33 ID:5+fbzMw2O.net
おばさん家に着くなり、
ハル「キャハッw
あーーーうw」
ハルが大喜びで駆け寄ってきた。
俺は高い高いして、
俺「ただいまw」
て言うと
ハル「たらいまーw」
って満面の笑みで返してきた。
すごく癒されるな。
ハルの笑顔で1日の疲れもぶっ飛ぶ。
明日も頑張ろうって気持ちになった。

271 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:02:38.89 ID:5+fbzMw2O.net
カズエおばさん「ハルちゃん、ずっと泣いてたのよー。
キョロキョロして俺ちゃんのことずっと探してたんだと思うわ。
パパ帰ってきて嬉しいねw」
俺「すいません。迷惑かけました。
面接ですぐ働けるか?って言われたんすよ。」
カズエおばさん「そうよかった。
仕事決まって本当に良かったねw」
ヒロシおじさんに呼ばれて、一緒にご飯を食べさせてもらった。

272 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:04:26.34 ID:5+fbzMw2O.net
これからのことをどうするか話した。
俺は早く住む家を探すとだけ言った。
俺「あのこれ。」
俺は今日の日当分6000円の茶封筒テーブルに置いた。
俺「本当に少ないっすけど。
とりあえず当面の食費や、迷惑かける分。
また少しでもお金が貯まったら渡します。」
本当は酒や煙草、ハルのお菓子なんかを買ってあげたかった。
でも今はっきりしてるのは、この人達に迷惑かけてることだけだ。

273 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:05:26.94 ID:5+fbzMw2O.net
カズエおばさん「何よこれ?
そんなの受け取れないわよ。
ハルちゃんのために使ってあげなさい」
ヒロシおじさん「分かった。
これは受け取る。」
そう言ってお金をポケットにしまった。
ヒロシおじさんは、ちゃんと俺の気持ちを汲み取ってくれたんだ。

276 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:09:33.31 ID:5+fbzMw2O.net
それから数日が経ち、俺はなんとか現場仕事を続けてた。
あのクズな俺がだ。
何よりハルの存在が大きかったと思う。どんなにきつい現場作業もハルのことを想い出せば頑張れたんだ。
俺自身、自分の変化に気づきはじめてきた。
ハルが成長するように、俺も少しずつ成長しているのかもしれないって。

277 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:11:21.84 ID:3hQk8/G30.net
育児って、育自でもあるもんな

278 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:11:49.25 ID:LnAZ5WU30.net
見てるよ
最後まで頼むぞ

279 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:11:59.93 ID:5+fbzMw2O.net
ヒロシおじさんは従兄弟だな。
でもこの時が初対面だよ。
続き
そんな時だった。
その日は大雨で仕事が中止になり、昼過ぎに帰えることになった。
帰宅すると、
ハル「ギャーーッ!」
リビングからハルの泣き声が聞こえる。
あちゃーまた俺のこと探して泣いてんのか?
なんて思いながら上がりこんだ。
それと同時に、
「うるさーい。
黙れー!」
と大きな怒鳴り声が聞こえた。

280 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:13:35.16 ID:RSVBAHZd0.net
まさか

281 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:14:32.22 ID:xbcikuO1i.net
この俺が…!

286 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:16:05.62 ID:BbRjIQDT0.net

280-281
ワロタwwww

282 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:14:36.33 ID:3hQk8/G30.net
なんか嫌な展開

284 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:14:38.02 ID:5+fbzMw2O.net
みんなありがとう。
リビングを開けると、ハルが泣きながら座りこみ。ヨシノおばさんが目の前に立っていた。
俺「何してんすか?」
俺はヨシノおばさんを睨みつけて、ハルを抱きかかえた。
俺「どうした?
何で泣いてる?
カズエおばさんは?」
一瞬テンパってハルに質問攻めしてしまった。
ハルは俺にしがみついて、
ハル「パッパー、エグッ。パッパー、ヒック。エーーン」
大泣きしている。
最初は虐待でもされているのかと思ったけど、そうではなかった。

285 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:15:59.01 ID:3hQk8/G30.net
虐待じゃなかったのか、良かったホッとした

287 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:16:09.27 ID:RSVBAHZd0.net
うぉ…
よかった

288 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:19:58.80 ID:AvaTnFhj0.net
ドキドキ…

289 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:21:28.84 ID:IZugeKq70.net
どきどき

294 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:40:04.46 ID:5+fbzMw2O.net
ヨシノおばさん「この子がサキ(ヨシノの娘)の教科書に悪戯したの。
これ見なさいよ。」
ヨシノおばさんがビリビリに破けた、哀れな姿になった教科書を見せてきた。
俺はハルを立たせて、
「本当か?
お前がやったのか?」
強い口調で問いただした。
俺の言葉なんて理解できてるわけないけど、せっかく居候させてもらっているのに何てことしてくれたんだって思った。

296 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:42:11.50 ID:5+fbzMw2O.net
俺「駄目だろ?こんなことしてどうすんだ!
迷惑かけんなバカヤロー!」
カッとなって怒りのまま俺はハルを叱った。
ハル「あーーっ!
ギギギギーっ!
いやーーー!」
ハルは泣きながら俺に怒った。
きっと俺が怒っているのを見てテンパったんだろう。
俺「あの、本当にすいません。
教科書は弁償しますから。
本当すいません」
ヨシノおばさん「当たり前でしょ。
それに夜この子の泣き声うるさいのよ。
サキは受験生なの。ちょっとは気をつかいなさいよ。
もぅまったく」

297 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:45:30.28 ID:O0vnThum0.net
うわー
ハルかわいそう

298 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:45:43.57 ID:3hQk8/G30.net
これは辛いな、幼児は怒りつけても効果無いけど>>1はそんなのわかんないし、精神的にも余裕ないし怒っちゃうし、怒ったあと後悔しちゃうし負のループだな

299 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:47:16.03 ID:5+fbzMw2O.net
俺はただただ謝るしかなかった。
カズエおばさんは体の調子が悪いみたいで横になっていたらしい。
カズエおばさん「ちょっとだけ一人で遊んでもらってたの。
俺ちゃんごめんなさいねー」
俺「俺の方こそいつもハルを見てもらってすいません。」
ハルは呑気に、買って帰った好物のラムネを食べていた。
ハル「ラムネーw。ラムネーw」
機嫌よくしている姿を見て少しイライラした。
本当は分かってるんだ。
この子は何も分からないし知らない。
ただ遊んでいただけなんだよ。きっと。
でも今のこの状況で俺は、お前を叱ることしかできないんだ。

300 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 00:48:57.37 ID:5+fbzMw2O.net
カズエおばさんは70過ぎて体調も良くない。このまま見ててもらって良いものか。
またあんな悪戯をしたらどうしよ?
保育園とは違うんだから。
ハルがしたことは全て俺の責任になるんだ。
やっぱりすぐにでも家を探すべきか。
そう思いながらハルの寝顔を見つめた。俺はグッタリして眠りについた。

306 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:15:43.42 ID:5+fbzMw2O.net
朝になり、
いつも通りハルをカズエおばさんに預けた。
今日のハルはグズっていた。
俺の足にしがみついて離れない。
俺「すぐ帰ってくるからな。
またラムネ買って帰るから」
ハル「ラムネー?
ちょだーい。」
俺はハルに残っていたラムネを渡した。

307 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:17:09.02 ID:5+fbzMw2O.net
俺「おりこうにしてるんだぞ。
パパ早く帰るから」
そう言って泣き出すハルを置いて家を出た。
仕事中ハルのことが心配で仕方なかった。
また悪戯してないかってこともあったけど、何よりハルに怒鳴るヨシノおばさんの姿が頭から離れない。
他人に息子を泣かされるなんていい気はしないよな。

308 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:19:16.30 ID:5+fbzMw2O.net
ようやく終わって帰ると、
ハルは嬉しそうに俺に抱きついてきた。
どうやら何もなかったようだ。
少しホッとしながらスーパーで買ってきた惣菜を出して、ハルに食べさせた。
すると、
ヨシノおばさん「ちょっと来てくれる?」
とリビングに来るよう言われた。

311 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:21:13.01 ID:5+fbzMw2O.net
ヨシノおばさん「これどうしてくれるの?」
ヨシノおばさんがべっとりとシミのついた服を見せてきた。
俺「どうしてくれるって言うのは?」
ヨシノおばさん「これその子がやったのよ。」
俺はハルを見た。
ハルはヨシノおばさんから顔を背け、俺の胸にうずくまっている。
どうやらハルはこの人が嫌いなようだ。俺も嫌いだ。

314 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:24:29.88 ID:5+fbzMw2O.net
俺「うちの子がやったって、見たんですか?」
ヨシノおばさん「見てないわよ。
でもその子以外に誰がこんなことするのよ
あんた達がこの家に来てからろくな事がないの。」
俺「……」
もしそれが本当なら言い返す言葉もない。
どうやら今日もカズエおばさんが体調が悪いから、少しの時間一人で遊ばせていたらしい。
その間葡萄ジュースをハルに持たせていたとのこと。

315 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:24:48.94 ID:GMxGuATc0.net
冤罪の臭いがしてきましたぞ

317 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:26:45.34 ID:5+fbzMw2O.net
信じられなかった。
親バカで、ただハルが犯人じゃないと思いたかっただけなのかもしれない。
証拠があるのにだ。
それでも俺はハルが犯人じゃないと言い張った。
エゴかもしれないが、どうしてもハルがそんなことするとは思えなかったんだよ。
結局カズエおばさんが起きてきて、その場は収まった。

318 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:28:08.33 ID:AvaTnFhj0.net
ハルを守れるのはクズしかいない!

319 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:31:51.21 ID:5+fbzMw2O.net
続きはまた明日書きます。
明日も早いので。
せっかく見てくれているのに、勝手をどうか許してくれ。

322 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:33:00.07 ID:Fm96h8ef0.net
ありがとー、ゆっくりなー

323 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 01:33:19.47 ID:AvaTnFhj0.net
楽しみにしてるお!
ゆっくり休んで

354 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:37:52.30 ID:5+fbzMw2O.net
遅くなった。
今からシャワーを浴びたら書きます。

355 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:39:56.29 ID:c0MuULtv0.net
おかえり!
ゆっくり待ってるよー

357 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:42:11.42 ID:u3DjXbVi0.net
おかえりまってるぞー

358 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:50:33.48 ID:AvaTnFhj0.net
おつかれさん
待ってる

359 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:52:05.26 ID:U7MiMMgp0.net
ハルたそ〜

360 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 22:58:08.06 ID:3hQk8/G30.net
きた!待ってたぜ!

361 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:14:11.01 ID:eVMFLPqS0.net
   ∧∧   ミ。・ω・ミ おかえり&お疲れ様!  〜ミuuミ 待ってたよ〜

362 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:23:31.62 ID:5+fbzMw2O.net
みんなありがとう。
続き
こんな時って眠れないもんなんだな。
体は仕事で疲れてるんだけどさ。
俺さ小学の時はいじめられてたんだよ。
て言っても悪質なやつじゃないんだけどな。
とりあえずクラス全員から嫌われてた。
家が貧乏で母ちゃんがいなかったから。
親父が爺ちゃんぐらいの年ってこともあったんだと思う。

363 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:24:32.49 ID:5+fbzMw2O.net
それである日、クラスの女子が買ってもらったばかりの手提げカバンがなくなったってなった。
校庭のドブで見つかったんだけど、
クラスの奴等は俺を非難したんだ。
「お前んち貧乏だからだろ?」
「最低ー」
みたいな感じで。

364 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:25:45.36 ID:5+fbzMw2O.net
誰かが先生にチクって、職員室で説教された。
当然親父も呼び出されたわけだけど。
親父は俺に「お前が本当にやったのか?」
って聞いてきた。
俺「してないよ」
俺の目をしっかり見て、
親父「そんなことうちの息子がやるわけない。
あんたら教師まで疑うのか?
ふざけるな」
っていつも穏やかで温厚な親父が、ムキになって怒りだしたんだ。

365 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:27:08.85 ID:5+fbzMw2O.net
だからその時、親父が職員室で暴れて警察が来たことは、本当に自分が生きてて申し訳ないって気持ちになった。
子供ながらにな。
帰り道親父が俺の手を引っ張って言ったんだ。
親父「俺!!
父ちゃんはお前のこと信じてるからな。
父ちゃんは絶対にお前がやってないって分かってるんだ。
あんな恥ずかしい姿見せてごめんな」

366 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:28:47.63 ID:5+fbzMw2O.net
そんな親父を見たの初めてだったよ。
正直驚いた。
でも俺は疑われても仕方なかった。
すぐむかついたら、クラスのやつをぶん殴って泣かしてたし。
クラスで買ってたカメを、勝手に池に逃がしたりしたことがあって、それをクラス全員に責められて暴れたこともあった。
本当に問題児だったんだ。

367 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:32:09.03 ID:5+fbzMw2O.net
俺「オレ悪いことしてばっかだよ。
みんなに疑われてもしかたないんだ。
何で父ちゃんは俺のこと信じるの?
本当に俺がやってたらどうすんの?」
親父「父親が息子信じなくてどうする!」
いつも強がってた。悪ガキぶって泣いたら負けだと思っていた俺も、さすがに泣いてしまった。
その言葉で十分救われたんだ。
親父は俺の頭をクシャクシャして。

368 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:33:25.77 ID:5+fbzMw2O.net
親父「泣きたい時は泣けばい。
悔しいだろうけど、悪くないなら悪くないって言い続けろ。悪いことしたらちゃんと謝れ。」
昔の記憶がよみがえる。
俺は眠るハルの髪をクシャクシャしながら、
父親の俺が息子を信じなくてどうすんだって、独り言を呟いた。
朝がきて、俺はハルをおぶって仕事場に向かった。
ハルを置いて仕事に行くのが不安だったからだ。

369 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:35:19.44 ID:5+fbzMw2O.net
アルバイトが会社に子供を連れてくるなんて、前代未聞なのは分かってる。
社長に事情を説明すると、
現場は駄目だから事務に置いていくならいいと言われた。
理解がある人で本当に助かったよ。

370 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:36:48.51 ID:5+fbzMw2O.net
事務員さんによろしく言って現場作業に出た。
昼は会社に戻ってハルとコンビニ弁当を食べた。
ハルは嬉しそうに食べてた。
俺もハルのそばにいて安心できた。
お利口にしてたみたいだし。
事務員「この子めちゃくちゃ可愛いね。
将来イケメンだわw」
息子を誉められて悪い気はしないもんだ。
作業が終了すると、社長がみんなでご飯に行こうと誘ってくれたので、その言葉に甘えることにした。

371 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:39:46.00 ID:5+fbzMw2O.net
社長行き着けの居酒屋に入り「好きなもん食え」と言われた。
ハルは人が多いせいか少しグズっていた。
社長に酒をすすめられたけど、ハルもいるので断った。
帰宅したのは少し遅い時間になった。
ハルは俺の背中でぐっすり眠っている。
ハルを起こさないよう、静かに家に入る。

372 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:40:12.93 ID:abqyMRAO0.net
ゆっくり気長に待ってます

373 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:40:45.63 ID:5+fbzMw2O.net
リビングに灯りがついていたので、
遅くなりました。とだけ伝え部屋に入った。
ヒロシおじさん「俺くんちょっといいかな?」
戸を少し開けヒロシおじさんが顔を出した。
少し険しい表情に、何かあるなと感じた。

374 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:42:13.22 ID:5+fbzMw2O.net
リビングのソファーに腰を掛け対面するも少し沈黙が続いた。
何か言い出しにくそうにしていたので、
俺「あの…昨日はすいません。
奥さんの服汚れちゃったみたいで。」
俺から話しをふった。
ヒロシおじさん「いや…いいんだよ。
そんなこと気にしなくても」
相変わらず気まずい雰囲気だ。

375 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:43:14.83 ID:5+fbzMw2O.net
ヒロシおじさんは仕事用の鞄から、パンフレットのようなものを出してテーブルに置いた。
ヒロシおじさん「これなんだけど…」
俺に見やすいように、そばに近づける。
自立支援相談?
サッと目を通した。

376 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:45:29.44 ID:5+fbzMw2O.net
俺「すいません。
迷惑かけますがもう少しだけ待って下さい。
すぐ家を探して出ていきますんで。」
思い出したくない過去が脳裏をよぎる。
ヒロシおじさん「いや、そんなつもりで言っているんじゃないよ。
本当に心配なんだ。」
見え見えだ。
早く出ていけ、面倒はごめんだと顔に書いてある。

379 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:49:43.29 ID:5+fbzMw2O.net
俺「本当に迷惑かけてすいません…」
部屋に戻って先程のパンフレットをもう一度見た。
少し手が震えている。
俺にはトラウマがあった。

380 :名も無き被検体774号+:2014/07/16(水) 00:00:39.93 ID:x97oRdac4
見てるぞ
1もハルも応援してるよ

381 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:52:36.51 ID:5+fbzMw2O.net
俺がガキの頃、
親父が現場仕事で大怪我をした。
入院した親父と俺に残されたのは借金だけだ。
勿論家賃が払えず今にも追い出されそうな勢い。
毎日借金取りが家に来ていたのは言うまでもない。

382 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:53:37.18 ID:5+fbzMw2O.net
一人家で留守番状態の俺は、布団を被り嵐(借金取り)が過ぎ去るのをずっと待っていた。
そしてとうとう奴等が来た。
児童相談所の職員だ。
俺はすぐ養護施設に入れられた。
親父が迎えに来るまでの1年間すごく辛かったのを覚えている。
当時6歳だった。

383 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/15(火) 23:59:24.81 ID:5+fbzMw2O.net
あの日ハルを保育園に迎えに行った俺なら、迷わず施設に入れていかもしれない。
育てていく自信なんてなかったからな。
でも今は違うんだ。
父親になるって決意した。
何があってもこいつを守るって決めた。
それはもう揺るがないものになってる。
短い時間だけど、ハルと過ごして沢山何かをもらった。
何かを感じた。
今ハルは、俺にとって掛け替えのない宝物なんだ。
どんなことがあっても手放さない。
どんなことがあっても。。。
俺はパンフレットを丸めてゴミ箱に捨てた。

384 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:00:24.45 ID:7uhA5R94O.net
次の日、
同じようにハルを連れて仕事に出た。
お金は少しはできたけど十分とは言えない。
とりあえず働かなきゃな。
作業中何度も携帯が鳴った。
気になったので不在着信を確認。
カズエおばさんからだ。
俺はすぐに電話をかけ直した。

385 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:03:33.88 ID:7uhA5R94O.net
俺「もしもしおばさん。
どうした?」
「あの…
私サキです」
電話に出たのはヒロシおじさんの娘のサキだ。
俺「どうしたんすか?」
サキとは家で顔合わすだけで話したことはなかった。
サキ「おばあちゃん昨日入院したんですけど…」
昨日は遅く帰ったし、ヒロシおじさんから何も言われてないので知らなかった。
サキ「おばあちゃんが俺さんに会いたいって。
今から病院にこれますか?」

386 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:04:37.09 ID:7uhA5R94O.net
電話を切ると、社長に理由を話し少しの時間抜けさせてもらうように頼んだ。
俺はハルを連れ病院に向かった。
病室に入ると、カズエおばさんと横にはサキが座っている。
俺が会釈すると、
サキ「ハルちゃん。
私が見てます。」
と言ってハルの手を引き病室を出ていった。

387 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:06:00.97 ID:7uhA5R94O.net
俺「おばさん大丈夫?」
カズエおばさん「大丈夫よw
ただどうも胸が苦しくてねw」
カズエおばさんは思っていたより元気そうだった。
カズエおばさん「わざわざ呼び出してごめんねw
当分家には帰れそうにないんだ。」
俺「うん」

388 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:06:36.80 ID:J3diCumJ0.net
切ない

390 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:07:07.24 ID:7uhA5R94O.net
カズエおばさん「サキちゃんいい子でしょ?
昔からおばあちゃん子でねw
お見舞いにきてくれるのはあの子だけよ。」
今日電話で話したのが初めてなんだが、想像してたのとは違ったのは確かだ。
世間話を簡単に済ます。

391 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:08:19.71 ID:7uhA5R94O.net
カズエおばさん「ごめんなさいね。
私のせいでハルちゃんに辛い想いさせて。
俺ちゃんにも心配させた。
どうしても謝りたかったの。」
カズエおばさんは涙を流しながら俺に謝ってきた。
俺に謝ることなんて何一つないのにだ。
とてつもない迷惑かけてる、本当は俺の方が謝らないといけない。

392 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:10:24.24 ID:7uhA5R94O.net
俺「おばさん。
俺のことは心配しなくていいから。
早く元気になってよ。」
おばさんがありがとうと言いながら枕元から封筒を出した。
カズエおばさん「これ使って。
これで家を借りてハルちゃんと二人で暮らしなさい。
今の状態では何もしてあげられないからね。」
そう言って現金の入った封筒を俺に渡した。
中味は確認してないけど、かなりの金額だった。
俺「おばさんありがとう。
でも俺大丈夫だからw
もう家も見つけたよ。
おばさんのおかげでハルとやっていけそうだ。
だからこれはいらないよ。」
俺はその封筒をおばさんに返した。

393 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:15:06.99 ID:J3diCumJ0.net
強がるなよぉ‥

394 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:15:17.28 ID:L3qKMRuP0.net
すでにスマホが滲んで見える

396 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:16:52.52 ID:7uhA5R94O.net
嘘をついたけどこれで良かったんだ。
本当に助けてもらってばかりだ。
気持ちだけで十分。胸がいっぱいになった。
これ以上何かしてもらうなんて罰が当たると思った。
病室を出てサキからハルを預かった。
俺「迷惑かけたっすね」
サキ「ハルちゃん本当に可愛いw
弟にしたいw」
俺「ありがとう」

397 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:17:56.91 ID:7uhA5R94O.net
そう言って帰ろうとすると、
サキ「あの、すいません。
母がごめんなさい」
と言ってきた。
サキ「ハルちゃん悪戯なんてしてませんから。
私知ってるんです。教科書も服も母が自分でやったんです。
本当にごめんなさい。」
教科書は部屋に置いていて、ハルが手に届くはずがない。
服もヨシノおばさんのお気に入りだったらしい。そんなものをハルが悪戯できるような場所に置いているはずがにいと言うことだった。

398 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:19:35.85 ID:7uhA5R94O.net
俺「はい。
こっちも。
受験で大変な時期に迷惑かけて。」
そう言って病院を出た。
何故ヨシノおばさんがそんなことするのか理解に苦しんだ。
まあ俺とハルが邪魔で仕方なかったんだろう。
俺の腹は今にも煮えくり返りそうだった。
俺はその脚でカズエおばさんの家に向かった。
黙って家に入り荷物をまとめた。

399 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:24:51.83 ID:7uhA5R94O.net
ヨシノおばさんがリビングにいるのが見えたので、勢い良く扉を開いた。
おばさんはびっくりした顔でこちらを見ている。
俺「お世話になりました。
もう出て行くので。
ヒロシおじさんにもお伝え下さい」
強い口調で言って深々と頭を下げた。

400 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:25:12.38 ID:oQovU/sa0.net
あれ?うちのPCディスプレイが滲んでるけど壊れたかな?・・・

401 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:26:39.38 ID:7uhA5R94O.net
ヨシノおばさん「えっ?あ?
そうなの。
愛想なくてごめんなさいね。
何もしてあげられなかったけど元気でね。」
白々しいやつだ。
俺「もし…
もしこれから外であんたと出会って、もしハルが悲しむようなことがあったら。
何が何でも絶対に許さないっすから。」
と捨て台詞を吐いて家を飛び出した。
その時の俺どんな顔してたんだろうな。
相当怒ってたし恐かったと思う。

404 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:31:23.08 ID:ebHINzt60.net

401
気持ちは凄い分かるがヨシノおばはんには娘と家庭が一番大切であって、
まわりに押されて嫌々だが住ませてくれた相手に言うべき捨て台詞ではないわな
相手の気持ちを考えて会話出来れば1ランク成長するんだろーな

402 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:27:29.95 ID:90od9UcB0.net
これは高性能クズだわ

403 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:28:49.83 ID:7uhA5R94O.net
いつの間にかあの時の公園に来ていた。
辺りは暗がり始めてる。
ハルは公園に入るなりハシャいで滑り台を滑り始めた。
その姿を目で追いながら茫然として立ち尽くしていた。
針でチクチク刺さるように胸が痛くて苦しくなった。
病気とかじゃなくてな。
何でかって?
それはハルを少しでも疑ったからだ。
すぐに信じてやらなかった。
本当はヨシノおばさんが悪いとかじゃないんだ。文句垂れられながらも住まわせてくれていたんだし。
ただの八つ当たりじゃないか。

405 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:35:31.64 ID:7uhA5R94O.net
何よりも悪いのは、父親である俺がハルを信じなかったことだ。
俺はハルを怒りのまま怒鳴ってしまった。ハルは怒ってたけど、あの時ハルは本当に俺に怒っていたのかもしれない。
何で信じてくれないのって。
俺は本当にグズだよな。ハルごめん。本当にごめん。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。
砂場で遊ぶハルに詰め寄り強く抱きしめた。
今にも涙がこぼれ落ちそうだったけど、グッと我慢してこらえた。
ハル「パッパーもうイタいー?」
俺「痛くないよ。
悲しいだけ」
ハル「いたくないにょー?」
俺「うんうん」
ハルはまた嬉しそうに滑り台によじ登った。

406 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:36:57.36 ID:J3diCumJ0.net
ハルくん‥
かわええなぁ

407 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:37:21.02 ID:P9Ssm1lg0.net
サキちゃんを幸せにしたい

408 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:37:53.74 ID:7uhA5R94O.net
すまん。
レス少ないけど今日はこれぐらいで寝ます

409 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:39:56.94 ID:+DyiRd5j0.net
お休み、気長に読むわ!

410 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:42:04.17 ID:pWEiI2tb0.net
毎日ありがとー、お疲れ!

411 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:43:17.35 ID:oQovU/sa0.net
おやすみ
ハルちゃんかわええ・・・
立派に育ててやってくれよ!!

412 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:43:50.75 ID:nQoOW5Ot0.net

408
おつ
さっさと終わらせてほしい
社長には少しの時間って言ってるのにばっくれてんじゃん

415 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/16(水) 00:53:30.73 ID:7uhA5R94O.net
みんなありがとう。
色々な意見、指摘もな。

412
続きに経緯を書くからスルーしてくれ。
ハルのこの時の年も気になってると思うが、追々書くんで見ててくれると助かる。
すまん。
ではおやすみ

430 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 11:48:01.69 ID:J3diCumJ0.net
毎晩楽しみにしてる
頑張ってて偉いよ
じっっっくり最後まで書いてくれ
暑い日が続いてるから体調崩さないよーにね(・ω・)ノ

431 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 13:14:41.36 ID:y/H5JxQX0.net
読ませるねー 面白い
じっくり最後まで書いてくれ
突然終了だけはダメだからね!

432 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/16(水) 15:40:07.07 ID:aMgm9IEX0.net
毎日見てます。
この先も楽しみにしてます!!

470 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:43:06.24 ID:x6B3BH20O.net
今日は少しで申し訳ないが書きます
続き
携帯のバイブで仕事を途中で抜け出していたのを思い出した。
しまった。
やはり社長からだ。
俺「すいません。
連絡せずサボっちゃいました。」
クビになることは間違いない。社会人失格だよな。

471 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:44:07.02 ID:Dluf1QTG0.net
おつかれ、待ってたよ!

472 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:46:58.44 ID:x6B3BH20O.net
社長「おい俺!
心配したぞ。
何やってたんだ?」
俺は社長に今日の出来事を全て話した。
社長に今すぐ会社に来るよう言われた。
会社にはもう社長以外誰もいない。
当然なんだが。
ソファーに恐い顔で座る社長。

473 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:48:59.80 ID:x6B3BH20O.net
俺「本当にすいません。
申し訳ありませんでした」
怒られても仕方ない状況。
謝るしかない。
せっかく雇ってもらったのに、いい加減な自分を呪った。
社長「おい俺?
飯食ったか?」
俺「いやまだ。」
社長「よし。
なら飯行くぞ」
何も言ってこなかったが、この状況と社長の太い声がマッチして妙に凄みを感じた。
そして俺とハルは社長に連れられ定食屋に入った。

474 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:49:33.13 ID:K2eHANVB0.net
まってたよー、あんま無理せずゆっくりでいいぞー

475 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:50:36.76 ID:x6B3BH20O.net
最近は不景気だとか、奥さんがうるさくてかなわないって話を社長は淡々としてきた。
まるで何もなかったように、
仕事をサボった事には何もふれてこなかった。
その時は変に緊張したよ。
俺「すいません。
やっぱり俺クビですよね?」
社長「ん?
バカか。
クビにはしねーよ。
さっさと食って行くぞ。」
俺「はい…」
クビにならないと聞いて少し安心した。
ハルにご飯を食べさせて店を出た。

476 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:52:47.40 ID:x6B3BH20O.net
みんなありがとうな。感謝。
続き
社長に車に乗るよう言われたので車に乗った。
社長は何も話さない。
車内は無音で、シーシーと社長が口に入れた爪楊枝の音だけが聞こえた。
ハルはウトウトしている。
俺「あの…どこ行くんすか?」
口を開かない社長に、黙ってついていくことにした。

477 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:53:56.42 ID:x6B3BH20O.net
車が来たことないアパートの前に停まると、付いて来るように言われた。
そのアパートの一室を開けると、
社長「ここ使え」
と社長が言ったんだ。
俺「どう言うことっすか?」
社長「ここわ俺が嫁と喧嘩した時に使う別宅だ。
お前に貸してやる。」

478 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:55:22.52 ID:x6B3BH20O.net
最初は社長の言葉を理解出来ず、いまいち状況が掴めなかった。
でもそう言うことなんだ。
俺は社長の親切に思わず泣いてしまった。
俺「クッ…
本当にいいんすか…?」
社長「あーいいよ。
家具も使っていい。
その代わり家賃はもらうぞ。」

481 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 00:56:23.73 ID:x6B3BH20O.net
俺「すいません…エグッ
本当に…ありがとうございます…エグッ」
本当に嬉しかったんだ。
やっと住む家が出来たってこともなんだけど、何より社長の優しさが痛い程伝わった。
社長「バカ野郎。
大の男が泣くな。
そんな泣き虫で子供なんて育てられねーぞ」
俺「はい…エグッ」

484 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:01:59.43 ID:x6B3BH20O.net
俺「何で他人の俺なんかに…ここまでしてくれるんすか…?」
だってそうだろ?
まだ一月も働いてないバイトなんだぞ俺は。
信じられなかった。

485 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:05:12.28 ID:x6B3BH20O.net
社長「アホ。
他人じゃねーだろ?
お前はうちの従業員だ。
お前は若いのに根性もあるしよ。俺は買ってるんだよ。
それに、一緒に汗かいて一緒に飯食ってんだろ?
もう俺の家族みたいなもんなんだから面倒みてやるのは当たり前じゃねーか。
それと礼なら山下に言え。
あいつお前のことも、お前のガキのことも心配してたからな。
クビにしないでくれーって頼んできやがってよw
最初からクビにするつもりもなかったけどなw」

486 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:06:11.63 ID:x6B3BH20O.net
何から何までお世話してもらった。
せっかくもう泣かないって決めてたのにな。
社長に礼はいらないから仕事で返せと言われ、明日はゆっくりしろと言われ1日休みをもらった。

487 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:07:45.96 ID:bAJfMx+A0.net
「礼なら○○に言え」とか人生で一度は言ってみてえww

488 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:08:19.47 ID:x6B3BH20O.net
俺は今まで大人が嫌いだった。まあ俺も大人なんだけどな。
信用できるやつもいなかったし、他人からこんなに優しくされたことなんてなかった。
佐々木先生やカズエおばさん。社長や山下さん、みんなが俺なんかに優しくしてくれる。
今まで人生を損して生きてきたんだなって思った。
この人達は見返りも求めずに俺に優しくしてくれた。
本当に信用できる人達だ。出会えたことに感謝したい。
グズな俺は、こう言う人達との出会いのおかげで、少しずつ成長できたんだと今は思う。

489 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:09:45.26 ID:x6B3BH20O.net
俺は一人で生きていけるなんてずっと強がってたんだよ。
でもそうじゃないって分かった。
まわりに助けられ、支えられ、こうやって生きていけてるんだと気付かされた。
それとハル。
ハルが何よりも俺を強く支えてくれてるんだって思うんだ。
もう一人じゃない。
ハルの存在は大きい。
こいつがいるんだから生きていける。
そう思った。
少しボロでワンルームの小さな部屋だったけど、俺とハルには十分すぎる部屋だった。

490 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:13:23.72 ID:x6B3BH20O.net
翌日、俺とハルは電車に乗って買い物に行った。
天気も良く朝からハルは上機嫌だ。
ハル「でんさー?」
俺「うん電車。
次のに乗ろうな」
ハル「でんさーのるーwキャッキャッ」
楽しそうにするハルを見て少し幸せな気分になった。

491 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:18:07.40 ID:x6B3BH20O.net
生活用品を買おうと色々見ていると、いつの間にかハルが何かを抱きかかえて歩いていた。
俺「どうしたそれ??」
ハル「でんさー?」
どこで見つけたのか、ハルはおもちゃを持っているようだ。でも、電車のおもちゃと思ってバスのおもちゃを間違って持っているようだ。
俺「それバスだw」
ハル「ばすー?」
俺「うん。電車はこっちな?」
と言っておもちゃ売り場にある電車のおもちゃを見せた。

492 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:20:10.17 ID:x6B3BH20O.net
ハル「いやーー」
大きな声。
どうやら電車より大きなバスのおもちゃを気に入ったみたいだ。
そう言えばハルにおもちゃなんて買ってやったことないな。
普通の父親らしいこともしてあげたことない。
そのバスのおもちゃを買ってあげることにした。

493 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:21:33.33 ID:x6B3BH20O.net
帰りの電車、ずっとバスのおもちゃを大事そうに抱えるハル。
ハル「でんさーw
でんさーwフンフンフンフン♪」
家に帰る前公園の砂場で一緒に遊んだ。
山作ったり、穴掘ったり。ハルはバス走らせたりして。
ハル「でんさーw
でんさーのるーwキャハ」
まだバスを電車だと思ってるんだ。
その笑顔がたまらなく愛おしかった。

494 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:22:24.93 ID:IE8XdJrb0.net
楽しいひとときにホッとするぜ

495 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:22:57.47 ID:x6B3BH20O.net
なんだかこうやって、何も考えず二人でゆっくりしたのは初めてかもしれない。
満たされた気持ちになった。
俺もハルも泥だらけだ。
俺「ハル?風呂行くか?」
ハル「おぷろいやー」
ちょっと怒るハル。
部屋に風呂がなかったので、ハルと近くの銭湯に行った。
ハルはすごく風呂嫌いなんだけど、初めての銭湯にはしゃいでた。

496 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:24:37.67 ID:x6B3BH20O.net
二人で一つの布団に横になる。
ハルは今日買ったバスをしっかり抱いて寝てた。
遊び疲れたんだろう。
穏やかな寝顔だ。
初めて買ってあげたおもちゃ。相当気に入ったみたいで俺も嬉しかった。
ここはもう俺とハルの家なんだ。
ようやく落ち着けたことに安堵した。
これからは少しずつだけど、家庭らしい家庭を作ってやろう。ハルのために。

497 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:25:44.41 ID:tDd+963i0.net
一安心した

498 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:26:28.92 ID:x6B3BH20O.net
今日まで色んな出来事があった。
何度も挫けそうだったけど、ハルの存在がいつも俺を助けてくれた。
なんとかやってこれたんだな。これ以上下はないだろうってくらいの底辺を味わったけど、
でももう大丈夫だ。
そうだよな?
俺は自分に言い聞かせるようにして目を閉じた。
こんな小さなことが、こんなに幸せに思えるなんてな。
ずっとこの幸せが続いたらいいなと切に願った。
でも、これからが俺にとってもハルにとっても本当に大変になることを、この時はまだ知る由もなかった。

499 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:27:23.62 ID:K2eHANVB0.net
まだ大変になんのかよ・・・
ハルタソ〜

500 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:28:38.39 ID:x6B3BH20O.net
今日はここまでにします。
遅くまで待っててくれた人達ありがとう。
そして本当にすまん。
もう休ませてもらいます。

501 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:29:28.83 ID:K2eHANVB0.net
おつかれ
ゆっくりやすんでくれ
明日も頑張ろうな!

502 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:30:13.71 ID:IE8XdJrb0.net
お疲れ様!
ゆっくりで良いから、少しずつで良いから毎日頼むな
おやすみ!

516 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 05:57:52.59 ID:LVvKWVKL0.net
もうね本当泣けてしゃあない
こんなに無性に頑張ろうって思えることもなかなかない
文才あるよ

557 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:53:00.89 ID:+vWUIxCFO.net
すまん書きながらいつの間にか眠ってしまってた。
ずっと一緒さって歌聞いてたらついつい泣いてしまうんだ。
で寝るパターン。
とりあえず中途半端ですまんが少し書く。

558 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:53:56.62 ID:+vWUIxCFO.net
「中度の自閉症ね。」
そう告げられた。
新生活を始めて、2ヶ月が過ぎようとしていた。
今俺は児童精神科のある、医療機関に来ている。
俺「すいません。
俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」
話しは1ヶ月前にさかのぼる。

559 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:54:50.15 ID:oxRa5ZKX0.net
まってたぞ!

560 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:54:56.10 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「ハルちゃんのお父さん。
明日は参観日ですが、来れそうですか?」
俺「はい。
大丈夫です。休みもとってあるんで」
仕事も順調で、ハルも保育園に通い始めた。
明日は参観日と言うことで、前もって仕事も休みをもらっていた。
佐々木先生「ハルちゃん良かったねーw
パパ来るってw」
ハル「パッパーw
パッパーw」

561 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:56:01.66 ID:+vWUIxCFO.net
1日保育園でのハルを見れると言うことで楽しみにしてた。
参観日の日、
ハルは俺がいることでもあって少し落ち着きがなかった。
朝の挨拶から始まり、散歩、給食、お昼寝、お遊戯と言う感じで進行していく。
ハルは俺のところに何度も来て。
ハル「かえどー。
かえどー。」
と言って手を引っ張ってきてた。
その度先生が来て連れ戻していく。
佐々木先生「ハルちゃんまだ帰らないよーw
みんなでお歌唄おうねw」

562 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:57:18.19 ID:+vWUIxCFO.net
俺が保育園に来るのは、送り迎えの時だけだから仕方ないことなんだけど。
1日があっという間に終わった。
けど俺は何かモヤモヤしたものが残ったんだ。
まわりが帰宅準備をする中、俺は佐々木先生に声をかけた。
俺「先生ちょっとお話出来ますか?
ハルのことで」

563 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:59:49.91 ID:+vWUIxCFO.net
園児全員が帰宅した後、教室で佐々木先生と話すことになった。
ハルは楽しそうに積み木で遊んでいる。
佐々木先生「すみません。遅くなって。
で、お話ってなんですか?」
俺「あの?その?
ハルなんですが…」
何て聞けばいいのか考えながら、
俺「みんなハルと同い年ですよね?
ハルってまわりの子達と比べて、
ちょっと違うような気がするんす。
見た目とかじゃなくて…」
何て言っていいのか分からない。

564 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:00:47.57 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「成長がですか?」
そうだ。それだ。
俺「そ、そうです」
佐々木先生「お母さんから何も聞いてないんですか?」
俺「えっ?はい…」
サリナが知っていたこと。俺は殆ど家に帰ってなかった。知らないことなんて山ほどある。
俺「聞いてないって言うのは?」
佐々木先生「お母さんがお家からいなくなる前に、
そう言う話ししなかったですか?」

565 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:02:32.32 ID:fH3K6gdM0.net
見てるぞ

566 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:03:22.58 ID:+vWUIxCFO.net
俺は佐々木先生に、サリナがいなくなるまでの期間、ずっと家に帰ってなかったことを話した。
佐々木先生「そうだったんですね…」
俺「ちょっと引きますよね。
本当すんません」
佐々木先生「謝らなくていいです。
ハルちゃんは、確かにまわりの子より成長は遅いですよ…あっ!」

567 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:04:51.49 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生は何か思い出したように、手帳を机に出した。
佐々木先生「たしか…
あっ来月の4日に児童精神科の検診がありますよ。
ハルちゃんの。
私も同伴するつもりだったから、その時にきちんと話しましょう。」

568 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:09:24.09 ID:+vWUIxCFO.net
この時のハルは3歳だった。
今までハルが普通で当たり前に成長してると思てったんだよ。
でも、参観日で見た回りの子達は、ある程度言葉を理解し、ある程度会話が出来てた。
オムツも取れ、当たり前のことを当たり前にしてたんだ。
でもハルはそれとは違う。
同じ3歳の子達と比べてあきらかに成長が遅れてた。

569 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:23.05 ID:C0Z5qWJi0.net
読んでるよ!

570 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:27.08 ID:+vWUIxCFO.net
俺はハルのために頑張ってたつもりだ。
でも本当にそうなんだろうか?
結局自分の為だったのかもしれない。
だって息子の成長が遅いことに気付かない親なんていないだろ。
どんだけ無関心なんだって言われてもおかしくない。

571 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:44.02 ID:3TRrZEly0.net
あぁ‥
嫌な予感が的中‥orz

572 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:11:28.43 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生は誤解をまねくといけないから、きちんと専門家に説明してもらってほしいと言ったけど、毎日モヤモヤしていた。
男の子は女の子に比べて成長が遅いと聞いことがある。そんな感じなのかなと少し軽く考えてた部分もあった。
それでももし何か大きな病気で、今後ハルの将来に障害があるのならと、考えるだけでやりきれない気持ちになる。
それなりの覚悟は必要だと思った。

573 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:12:42.75 ID:+vWUIxCFO.net
当日、地域にある医療機関にハルを連れて行くとに。
佐々木先生とは現地で合流した。
そして検診が始まる。
ハルをおもちゃで遊ばせたり、身体検査などをした。
その後専門の先生が
、俺と佐々木先生に普段のハルの様子を質問してきた。

574 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:12:55.64 ID:fH3K6gdM0.net
3歳ならしっかりしてくるよな
会話を楽しんだり、積み木とかで遊んだり

575 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:14:12.85 ID:+vWUIxCFO.net
先生「中度の自閉症ね」
先生は50前後の眼鏡をかけたおばさんだが、どうやらこの分野では名のある人らしい。
俺「すいません。
俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」
一言自閉症と言われても、俺の頭じゃ理解できない。
先生「発達障害よ。」
俺「発達障害?」
前回サリナが来ていたらしく、
その時に自閉症と診断されたらしい。
先生は俺がハルの自閉症を初めて知ったことを知り、1から説明してくれた。

576 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:15:30.97 ID:3TRrZEly0.net
(´・ω・)(´・ω・)(´・ω・`)

577 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:16:03.25 ID:+vWUIxCFO.net
俺「でも、
だからって普通の子じゃないわけじゃないっすよね?」
先生「これから先、どう成長するかはまだ分からないの。
でもね、これからもっとまらりの子達と差は離れて行くわよ。
それがどう言うことか、お父さんも理解していかないといけないわ」
途中から、先生の話しが耳に入ってこなかった。

578 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:17:01.88 ID:+vWUIxCFO.net
俺は放心状態だった。
先生「次は半年後ね。
その時のハルちゃんの様子を見て、これからの進路を決めていきましょ」
佐々木先生「お父さん大丈夫ですか?
元気だして下さい。」
検診が終わると、そう言って佐々木先生は保育園に戻っていった。
帰り、院のそばの公園でハルを遊ばせ、まだボーっとする頭を整理する為ベンチに座り込んだ。

579 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:18:17.59 ID:+vWUIxCFO.net
俺「ふぅー」
何ヶ月ぶりだろう。辞めていた煙草で一服する。
ハルは楽しそうに滑り台で遊んでいる。
先生の言葉を思い出していた。
先生「ハルちゃんを叱ったり否定したりしちゃ絶対に駄目よ。
ハルちゃんはそれだけで傷つくの。」
俺は何度もハルを怒鳴ってきた。
初めて二人で過ごした夜も、カズエおばさんの家で悪戯したと思った時もだ。
ハルにはそれが何でか分かってないのにな。
ただ傷つけただけ。
きっと辛かっただろう。

580 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:20:44.75 ID:+vWUIxCFO.net
先生「あまり遠くに行ったり、知らない場所に連れて行くのも駄目よ。
不安でパニックになって辛いだけだから。」
先生の一言一言が胸に突き刺さる。
ずっとずっと連れ回してた。
その度泣いたり叫んだりしてたのを覚えている。
ハルのそ時の気持ちを少しでも気づいてやれなかった。
俺はハルにただ辛い想いばかりさせていたんだ。
本当にグズだ。
俺は下を向き、頭の中で何度も何度も先生の言葉を思い出した。
最低な父親だ。

581 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:23:30.84 ID:3TRrZEly0.net
そんなことない
一生懸命やってたじゃないか!

582 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:25:20.38 ID:+vWUIxCFO.net
自分を責めるしかなかった。
どれだけハルを苦しめてきたかを考えると、胸が張り裂けそうだった。
「お父さん大丈夫ですか?」
誰かが優しく背中をさすってくれた。
佐々木先生だ。
佐々木先生「やっぱり心配になって、
戻ってきちゃいましたw」
優しい笑顔で俺に話しかけてくれた。

583 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:27:44.68 ID:+vWUIxCFO.net
俺「大丈夫です…」
するとハルが近づいてきた。
ハル「パッパー、イタイの?」
俺の事心配してくれてるのかな。
その純粋な瞳に心は打ち砕かれた。
俺はボロボロ涙を流した。
人前なのに恥ずかしさなんてぶっ飛んでた。
俺「ハルーごめんな。
パパ最低だなー。」
俺はハルを強く抱きしめる。

584 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:29:54.71 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「落ち着いて下さい。
ハルちゃん苦しいですよ」
俺「俺のせいなんす。
俺が全部悪いんす」
俺はただただ泣いた。叫んで。
何もかも俺のせいなんだ。
ハルがこうなったのも、ハルが辛い想いしてきたことも。
これからだってそうだ。
大きくなって自分がまわりと違うことに気づいた時に、きっとハルは傷つく。
俺がグズでロクなやつじゃないから、
ハルがこうなってしまったと思ったんだ。
ハルがあまりにも可哀想じゃないか…

585 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:31:52.81 ID:+vWUIxCFO.net
俺は一生分泣いたんじゃないかってくらい泣いた。
その時は、自分への怒りとか後悔とかで泣くしかなかったんだよ。
先生は何も言わず、落ち着くまでずっと背中をさすってくれていた。
ハルは俺の横にちょこんと座り頭をヨシヨシしてくれていた。

587 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:32:48.37 ID:+vWUIxCFO.net
俺「恥ずかしいとこ見せてすいません…」
ようやく落ちついた。
泣きすぎたってのもあるけど、何だか少しスッキリしてた。
佐々木先生「いいえ。
男の人がこんなに泣くの見るの初めてかもですw
ハルちゃんもだよねー?w」
ハル「ねーw」
佐々木先生「お父さんのせいじゃないですよ。
先生も言ってたでしょ?
生まれ持った性格だって。
それにハルちゃんにはお父さんしかいないんですよ。」

588 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:33:59.32 ID:+vWUIxCFO.net
俺「分かってます。こんな駄目な奴が父親で大丈夫なんすかね?」
佐々木先生「わたし初めてお父さんと会った時、正直本当にお父さん?
って思ったんですw
なんかチャラいなーって。
他の園児のパパって、雰囲気とか面構えとかでパパって分かるんですけどね。
お父さんは全然そう見えなかったです。」

589 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:34:02.10 ID:3TRrZEly0.net
ハルくん‥

590 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:35:30.41 ID:+vWUIxCFO.net
俺「……」
佐々木先生「でも、今のお父さんはパパですよw
パパの顔してますwあの時のお父さんとは全然違う。
見違えましたよ」
俺「ありがとうございます…」
佐々木先生「それにハルちゃんだってきっと幸せですよ。
お父さんが守ってくれてるから。
お迎えに来る時に見せる笑顔なんか、本当に幸せそうに見えます。」

591 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:37:17.12 ID:+vWUIxCFO.net
俺「はい…」
佐々木先生「だから頑張りましょ。
わたしも協力します。
ずっとハルちゃんが笑顔でいられるだけで十分じゃないですか?
ハルちゃんはハルちゃんです。
今まで通り愛してあげたらいいじゃないですか?」
そう言われハルを見た。
ハルは大好きなラムネを頬張り満面の笑みだ。
また涙が零れた。
佐々木先生の言葉に救われた。ハルの笑顔に救われた。
先生が言ってたな、ハルちゃんを可哀想なんて思っちゃいけないって。

592 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:41:02.61 ID:+vWUIxCFO.net
本当そうだ。
可哀想なんて思う俺は父親失格だ。
どんな障害があってもハルはハルだ。
俺はハルには俺みたいな大人になってほしくないと思っていた。
将来自分の夢を持って、それを叶えてほしいと考えていた。
でもそんな先のことどうだっていいじゃないか。
どんな未来でも、ハルがただ笑顔で過ごせれば。
今のこの笑顔を失わないために俺が頑張ればいいんだ。
今以上に愛情をそそげばいいんだ。
何があっても、
絶対にこの笑顔を守ろう。
そう誓った。

593 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:49:03.39 ID:+vWUIxCFO.net
それから少しずつだけど、俺も変わっていった。
料理を始めた。
料理なんかしたことなかったけど、
ハルの為にちゃんとした物を食べさせたかった。
サリナの親に会いに行き、 今までの事を含め謝罪しに行った。
最初はすぐ追い返されてたけどな。
何度も土下座した。
許してくれるまで何度も通った。
ハルのおじいちゃんおばあちゃんなんだ。
少しずつだけど心を開いてもらえるようになった。
ハルが可愛くて仕方ないらしい。
和解とまではいかないが、これからはハルのために協力すると言ってくれた。

594 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:49:54.58 ID:+vWUIxCFO.net
すまん。
限界がきたので寝ます。
いつもみんなありがとう。

595 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:51:14.62 ID:vthVu/lh0.net
1かっこいいな。ありがと、ゆっくり休んでな

596 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:53:20.99 ID:3TRrZEly0.net
お疲れ様
こちらこそありがとうだよ
ゆっくり休んでね(。・・。)ノ

597 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:56:36.54 ID:Sqit5ZTO0.net
おやすみ!
明日もお互い仕事頑張ろ!

598 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 02:09:41.99 ID:9X/nMrze0.net
このスレが寝る前の楽しみ

599 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 02:13:13.73 ID:0XYe6wvk0.net
1おつかれ!おやすみ

600 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 02:17:44.82 ID:2IYMHp6l0.net
がんばれ!
めっちゃ楽しみにしてる!

655 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/19(土) 19:36:45.82 ID:Y30XdY9di.net
保育所の先生とフラグ立ってるんだよなぁ

656 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/19(土) 19:40:14.57 ID:pB0Lt/Vu0.net

655
私もそう思った

662 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/19(土) 22:30:27.89 ID:Q+sQJmTi0.net
今日はなしか?

672 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 03:01:22.19 ID:F559phuQ0.net
今日も無しかぁ。
ガックリ

674 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:37:11.78 ID:LwQCgtEKO.net
すまん昨日はこれなかった。
みんな色々レスありがとう。
変な時間に目が冷めちまったので続きを書いて行きます。

675 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:40:18.99 ID:LwQCgtEKO.net
ハルと過ごす初めてのクリスマス、
小さなツリーにショートケーキにロウソク。
ハル「おたんじょーび?おたんじょーび?」
と言って喜んでいたハル。
クリスマスだけど、ハッピーバースデーの歌を唄ったのを覚えている。
すごい喜んでたよ。本当。

676 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:41:33.71 ID:LwQCgtEKO.net
正月にはサリナの実家やカズエおばさんに挨拶に行った。
カズエおばさんは退院して元気そうだった。
ハル「こににちわ」
義母「こんにちわねw
上手ねーw」
ハルは元気に挨拶出来て誉められてた。
ずっと練習してたんだ。
出来て良かった。

677 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:42:51.54 ID:LwQCgtEKO.net
進級すると、ハルの為に園が個別で一人先生をつけてくれる事になった。
その際には佐々木先生が名乗り出てくれたらしく、担当が佐々木先生になった。
ハルも佐々木先生に懐いてたし、本当に良かった。
で、感謝もした。
休みの日が合えば、佐々木先生の進めで発達障害などのサークルや集会に行くようになった。
色んな問題を抱えた親子さん達が集まり、情報交換をする。
本当に勉強になったし、勇気を貰えて支えにもなった。

678 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:43:55.93 ID:LwQCgtEKO.net
初めて尽くしの一年だったな。
ハルは4歳になった。
いつもと違う道を通ったり、
自分のうまくいかないことがあればすぐ奇声をあげ発狂してたけど、抱きしめてあげて背中をトントン。
先生「ハルちゃんの中ではちゃんとした計画があるの。
それを崩さないように。
コツコツゆっくりでいいのよ」
と児童精神科の先生。
ハルにはハルの中で強いこだわりがあるんだ。
だからこだわりを否定してはいけない。
ハルの気持ちを尊重することが大切なんだ。

679 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:44:54.18 ID:LwQCgtEKO.net
毎日仕事を終わってハルを寝かせたら、少しでも育児に生かせたらと思い専門の本なんかを読んで勉強した。
ハルは耳で聞くより目で見たものを判断する。
だから絵のカードを作って教えてあげたんだ。
俺「電車だよ」
ハル「でんさー?」
俺「そうそう
じゃこれはりんごね」
ハル「じんごー?」
俺「そうそう
賢いねハルは。
上手ーw」
ハル「じょずーw」
悪魔で真似してるだけだけど、それでもうんと褒めてあげるんだ。
ハルはすごく喜んで手をパチパチさせる。

680 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:45:54.01 ID:LwQCgtEKO.net
これをずっと続けていくようにした。
最近は少しずつだけど俺の言葉にちゃんと反応し理解してくれ、ままならない口調で返事してくれるようになったんだ。
すごい進歩だ。
毎週日曜日に行く、日課の散歩のおかげでもあった。
散歩に行くと子供達が良く集まる公園がある。

681 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:47:01.58 ID:LwQCgtEKO.net
ハルは人見知りをしないが、やはりおかしな行動をする。
一緒に遊びたくて近づいてるんだけど、まわりのお父さんお母さんなんかが、気味悪がってわざとハルから遠ざけるんだ。
ただ仲良くしたいだけなんだよな。
少し悲しい気持ちになったけど、それは仕方のないことだと割り切った。
その時に、ハルと良く遊んでくれた女の子がいたんだ。

682 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:47:57.87 ID:D5zLQRTe0.net
おはよう 見てるよ

683 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:48:09.15 ID:LwQCgtEKO.net
まいちゃん。
ハルより二つ上なんだけど、とてもしっかりしてた。
ハルは小さい子のマネをすぐするので、
まいちゃんはすごく頼りになった。
まい「ハルちゃんまいと遊ぼうねw
まいのお菓子半分あげるねー」
って。ハルもまいちゃんにすごく懐いてた。

684 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:49:07.06 ID:LwQCgtEKO.net
毎日悪戦苦闘はしてたけどさ、本当に幸せだった。
我が子の成長を肌で感じながら、自分も成長出来てるみたいで。
1日1日を大切に過ごした。
ハルにとってかけがえのない1日であるよう一生懸命に。
あっという間にハルは5歳になった。
そんなある日、事件は起きた。

685 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:52:27.04 ID:LwQCgtEKO.net
俺「ハルが帰ったってどう言うことですか?」
今日は佐々木先生が風邪で休みってこともあり、臨時で別の先生がハルについていた。
先生「ハルちゃんお母さんが迎えに来ましたよ。」
1時間も前に帰ったとのこと。
サリナが?
心拍数が上がる。
俺はすぐ携帯で義母に連絡した。

686 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:54:09.05 ID:LwQCgtEKO.net
俺「ハルが保育園にいないんす。
もう帰ったと言われました。
サリナだと思う。
連絡ありませんでしたか?」
半年前からサリナの携帯番号が変わっていた。
そのせいでこちらから連絡は出来ない。

687 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 04:55:15.10 ID:LwQCgtEKO.net
義母「あの子から連絡ないわよ。
わたしも探すわね。すぐお父さんにも連絡いれる」
俺「すんません。
助かります。
俺も心あたりのある場所を探しますんで」
何故今。
何故このタイミングなんだろう。
俺はサリナが行きそうな場所を探した。
前住んでいたアパート。公園。スーパー。
不安が募る。

688 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:00:00.63 ID:LwQCgtEKO.net
もしかしてもうこの街にはいないかもしれない。
ハルにもう会えない。
最悪の状況が頭をよぎる。
俺はその不安を振り祓うように探し続けた。
サリナがいなくなって2年が経つ。
ハルを返してくれ。
そして、
サリナに会ってもう一度話したい。
サリナも人の親なんだ。
ハルを置いていなくったとは言え、こうしてまた会いにきた。
きっと思うところもある。
複雑な気持ちが入り交じる中、俺は駅やショッピングモールなんかを虱潰しに探した。

689 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:02:59.78 ID:LwQCgtEKO.net
途方に暮れる俺。
いつかこんな日がくるかも。
そう心の中で少しは思ってたじゃないか。
でもこんなに早くその日がくるなんて。
サリナ「ハルが大きくなったら、また3人でこようね?w」
昔のサリナの言葉を思い出した。

690 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:05:12.83 ID:LwQCgtEKO.net
春は桜が満開。
秋は紅葉で彩る。
地域にある記念公園。
あそこかもしれない。
時間が経ちすぎてあたりは暗くなっていた。
最後の希望はそこしかない。と、そう思い夢中で走った。

691 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:07:16.02 ID:LwQCgtEKO.net
俺「ハァ…
ハァハァ…」
汗だくで酸欠状態だ。
ギィーコ…ギィーコ。
「キャハハハハw
キャハハハハw」
ハルの笑い声が聞こえる。
街灯に照らされた二人の姿を見つけた。
ブランコに乗るハル。
それを押していたのはサリナだ。

692 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:08:08.20 ID:/QWr1GQV0.net
おはよー
朝からリアル見れるなんてラッキー

693 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:08:53.26 ID:LwQCgtEKO.net
俺「ハァ…ハァ…」
ゆっくりと近づく俺。
サリナ「久しぶり。」
そこには優しい笑顔でハルと遊ぶお母親の姿があった。
俺に気付いたサリナはすごく冷静だった。
俺「ハァ…
もう…会えないかと思った…ハァ
ハルにも…お前にも…ハァハァ」
サリナ「ハル、随分大きくなったね。
本当に大きくなった。」
サリナはハルの頭を撫でながら俺とは目を合わせない。

694 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:10:27.28 ID:LwQCgtEKO.net
ハル「パパァー」
ハルが俺に気付いて笑顔で走り寄ってきた。
俺は、またハルをこの手で抱きしめれた事に少し安心した。
俺「ずっと…
ずっと待ってた…
お前ともう一度会って話したかった…
あの日記ですごく救われたんだ…」

695 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:13:02.97 ID:LwQCgtEKO.net
ハルが自閉症だと診断を受けてすぐ、佐々木先生からサリナが毎日日記をつけていた事を教えてもらった。
俺は前のアパートにそれを取りに行ったんだ。
家財は全てなくなっていたんだけど、大家さんが処分に困っていたと、日記や母子手帳なんかを入れた箱をとっておいてくれたんだ。

696 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:14:17.66 ID:LwQCgtEKO.net
その日記には、
ハルが産まれてサリナがいなくなる一週間前までが記されていた。
そこには、俺の知らないハルの成長と、サリナの気持ちがたくさん書かれていた。
ハルが離乳食を食べた日。
ハイハイからつかまり立ちをした日。
健康診断にひっかかた日。
自閉症の疑いがあると告げられた日。
俺が会社をクビになったこと。
俺が帰らなくてなったこと。
連絡すらとれなくなったことまで全部だ。

697 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:16:15.44 ID:LwQCgtEKO.net
でもその日記には、喜びや不安は書いてあったけど、微塵も不満や嫌みは書いてなかった。
そこには優しくてたくましい、ただ息子を愛する母親の姿を感じた。
なのにだ。
なのに何故ハルを置いていったのか。
ずっと疑問だった。

698 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:18:59.98 ID:LwQCgtEKO.net
申し訳ないが今日はここまで。
続き今日書けたら書きます。
後書く必要はないかもなんだけど、
ハルは道路の白線をずっと睨み付け行き来したり、戸を開け閉めするのが好きだったよ。
電気を付けたり消したりね。
後はつま先だけで走ったり気になった物があれば、ずっとそれとにらめっこしてたり。

699 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:19:01.74 ID:jsTDhUXj0.net
変な時間に目が覚めたけどラッキーだった!

700 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:20:26.48 ID:LwQCgtEKO.net
散歩が好きだったから、2時間3時間歩くのは当たり前だったな。
こだわりの強い子だったのに俺がその時は気づかなかった。
それが普通の子供だと思ってたし。
結構クセはあったけどそこは端折らしてもらったよ。
最初は思い出したかったのと整理したかったってので書き始めたんだよ。
後誰かに聞いて欲しかったってのもある。
今はこうやって見てくれて共感してくれる人もいて、また親になってる人も見てくれてて。
本当に感謝。
だから最後まで書こうと思ってる。

701 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:21:03.58 ID:/QWr1GQV0.net
わくわくが止まらないw
また待ってるよ

702 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:22:15.27 ID:D5zLQRTe0.net
「だったよ」…過去形………

703 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:23:05.22 ID:LwQCgtEKO.net
生意気言うが、
あったことを思い出して書いてるんだが、多少美化してるところは否定しない。
後は実話かどうかってのは個人で判断してくれ。

704 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:24:16.92 ID:QF5YRJhJ0.net
朝早いのにありがとう、しっかり読んでるよ

705 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:29:11.46 ID:oSWuD27oO.net
やっと追い付いた
見てるぞ

706 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:42:14.64 ID:59GixyUZ0.net
端折ったり美化したりは承知の上だよ〜
ダラダラ書きになって読みづらいよりは心に入りやすいしね
ゆっくりで良いから最後まで頼むね!

707 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:49:39.11 ID:LwQCgtEKO.net
みんなありがとう。
またきます

708 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:50:39.11 ID:oSWuD27oO.net
おう
いつでも待ってるぞ

709 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 06:35:30.45 ID:1Ln/9C2I0.net
読んでるぞ
続き楽しみにしてるよ

710 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:13:52.26 ID:eDuTcYXU0.net
ファンです

711 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:18:19.03 ID:gLhPHyln0.net
おいついた、面白いよ
こんな言い方になって悪いが
中卒でクズだからこそ、自閉症への変な先入観がなく
ハルはこういう子なんだって受け入れやすかったのかなと思った

713 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:33:17.04 ID:s8uJrTFFI.net

711わたしもそう思う。

770 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:13:15.73 ID:u6YGH+CJO.net
放置して本当にすまん。
今日書きため分投下します。
用事済ませてからになるけどまた来ます。

771 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:14:28.01 ID:vHZzvOoo0.net

770
キタ━(゚∀゚)━!

772 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:20:31.85 ID:/Qpd6srKO.net
まってたよー

780 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:14:28.46 ID:9O7549PaO.net
すまん。
続きです。
サリナ「よく分かったね。ここにいるって。」
俺「あー…
勘だよ。もしかしたらって…」
来ると思ってここで待っていたんだろう。
ここが最後だ。本当に来て良かった。
サリナ「ごめんね。
勝手なことして。
心配したよね?
本当にごめん。」
俺「いいよ。
元気だったか…」
言葉が詰まる。

781 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:15:31.79 ID:9O7549PaO.net
いったい今まで何処で何をしてたのか。
何故連絡がとれなかったのか。
今は何処に住んでいるのか。
他に男ができたのか。
聞きたい事は山ほどあった。
でも、それを言葉にすることが出来なかった。
何故なら俺自身、ずっと自由にやりたい放題してきたんだ。
今更サリナを責める資格はない。
ただこうして目の前にいる。
それが何故か嬉しかった。

782 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:16:49.91 ID:9O7549PaO.net
俺「ずっと謝りたかった…
駄目なやつだよ俺…
サリナが出ていって、ハルを一人で育てて。
初めて子育ての大変さを理解した。
毎晩思うんだ。
一人でハルを育て、サリナはきっと不安でしかたなかっただろうなって。
辛い想いをさせたこと、申し訳ないと思ってる。
本当にすまん…」

783 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:18:28.89 ID:9O7549PaO.net
サリナ「いいの。
わたしが悪いの。
自分が母親として未熟だったから。
ハルを連れて行かなかったのは、わたしの身勝手だから…」
俺「なぁ…」
もう一度戻って一緒に暮らそう。
ハルのために、俺達家族のために。
そう言いたかった。
でも、
言い出せなかった。。。
俺の続きの言葉を待つサリナ。
一瞬時が止まったように、ただ無言が続く。

784 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:20:50.46 ID:9O7549PaO.net
サリナ「今までありがとう。
わたし出ていってすぐ、ハルを置いてきたこと後悔したの。だからね…」
言葉を止めるサリナ。
この後何を言われるのか分かっている。
この先は聞きたくない。
頼む。
言わないでくれ。
サリナ「だから、ハルを返してほしいの…
勝手だって分かってる。
でも、わたしにはハルが必要なの…」
と言って後ろからハルを抱きしめた。
サリナ「お願い…
お願い…」

785 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:21:49.39 ID:9O7549PaO.net
頭を下げ肩を震わせるサリナ。
昔の俺なら即答でOKしたと思う。
その時の俺には子育てなんて無理だったからな。
俺「すまん…」
それしか言えなかった。
俺は自分の行いを後悔している。
勝手きままをしてきたんだ。
どの口で
「駄目だ。今更現れてふざけたことぬかしてんじゃねー。」
なんて言えるワケがない。

786 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:23:26.01 ID:9O7549PaO.net
もう一度やり直そうなんて、単細胞の俺はまだ変な期待を持ってた。
バカだよな俺。
そんな気持ちサリナにはこれっぽちもないはずなのに。当然だよ。
サリナ「今ならハルと二人でもやっていけるから…
本当に今日までありがとう。ハルを面倒見てくれて…」

787 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:30:00.45 ID:9O7549PaO.net
もし俺が何か言っても、きっとサリナはハルを連れていくだろう。
サリナの言葉には、そんな決意や重みが感じ取られた。
それにサリナを見つめるハルの眼差しは、ようやく母親と会えた嬉しさが滲み出ていた。
その瞳は決してサリナのことを忘れていない。

788 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:31:11.26 ID:9O7549PaO.net
だから余計切なくなる。
ハルにどちらを選ぶかなんて聞ける訳もなく。
だいたい、ハルには理解できる状況じゃない。
親の身勝手だ。
なにより、子供にとって母親がいないことが、どれだけ辛いかを俺自身よく理解しているつもりだ。
ハルにそんな想いはさせたくないよな。
そう思った。

789 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:33:17.61 ID:9O7549PaO.net
俺「ウウィンナー…
後オムライスが好きなんだ…
たまに作ってやってほしい」
サリナ「うん…」
俺「日曜日は…
弁当持って、散歩してあげてくれ…
日課だから…」
サリナ「うん…」
俺「寝る時泣いたら…
ゆりかごの歌唄って、トントンしてあげてくれ…
ぐっすり眠るんだよ」
サリナ「うん…」
強がるしかなかった。

790 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:34:51.68 ID:9O7549PaO.net
俺は父親失格なんだ。どれだけ2年間頑張っても、家族を無視し続けたと言う事実は変わらない。
どんだけ努力しても。そう簡単に溝が埋まるはずがないんだ。
俺「後親父さん達、すげー心配してたから。
連絡は入れた方がいい…」
サリナ「うん…」
そう言うとサリナが携帯を取り出した。

792 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:35:53.56 ID:9O7549PaO.net
サリナ「もしもしママ。
久しぶり…」
母親に電話をしたようだ。
サリナ「分かってる…
本当にごめんなさい。
今俺君とハルも一緒…
うん…分かってる。」
電話を切ると俺の方を見た。

793 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:36:01.15 ID:zbC02VT10.net
切ない、切なすぎる

794 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:15.18 ID:9O7549PaO.net
サリナ「本当に今までハルのことありがとうね…
また色んな手続きとかもあるし、ハルの荷物もあるし。また連絡します…」
そう言ってハルの手を握り、後ろを向いた。

795 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:35.03 ID:immTBOLg0.net
キツいな…

796 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:38:43.01 ID:9O7549PaO.net
歩き出すハルとサリナ。
その背中を見て、心臓がギュッと押し潰されそうで、胸が苦しくなる。
これでいいんだ。
これで。
ハルの幸せが一番なんだから。
ハルは何度も振り返って俺を見た。
本当にこれでいいのか?

797 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:41:14.58 ID:i3JRwdUp0.net
うわぁぁぁああ!!

798 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:19.05 ID:COGpX/zk0.net
これじゃだめだーーーーーーーー

799 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:47.78 ID:6eLMY/4N0.net
マジかよ・・・・

800 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:46:13.96 ID:9O7549PaO.net
俺「サリナ!!」
俺は大声で呼び止めた。
サリナが振り向く。
俺「遅いし…
泊まってけよ…」
サリナはハルの表情を伺った。

801 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:47:16.72 ID:9O7549PaO.net
サリナ「そうだね。一晩泊めてもらおうかな。。」
サリナが家に来ることになった。
もう少し。
もう少しだけでいいんだ。
ハルのそばにいたい。

802 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:49:44.47 ID:9O7549PaO.net
サリナ「綺麗に片づけてるんだね。」
俺「あーうん。
今すぐなんか作るからくつろいどいて。」
俺は冷蔵庫の中のもので適当に作った。
なんだか緊張する。
いつもハルと二人だったから。

803 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:51:33.31 ID:9O7549PaO.net
その間サリナはハルとおもちゃで遊んでた。
俺「それ、ハルのお気に入りのおもちゃなんだ。
持っていってあげてくれw」
空元気って言うのかな?俺は無理して笑顔を作った。
今日はずっと笑顔でいるんだ。絶対悲しい顔をしないと決めた。
ハルに気づかれないように、お別れしたかったんだ。

804 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:53:45.93 ID:k5wulcpZ0.net
ウワアァ━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━ン !!!!!

805 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:53:49.88 ID:9O7549PaO.net
野菜炒めと味噌汁だけだけど、テーブルに置く。
俺「さー食べよ。
腹減ってるだろ?」
サリナ「いただきます」
そう言って味噌汁を一口飲んだ。
サリナ「おいしい。」
サリナがビックリした表情で俺を見た。
俺「そうかw
良かったw」

806 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:53:50.12 ID:aOOiq4Kli.net
wktk

807 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:54:55.35 ID:9O7549PaO.net
サリナ「料理出来るようになったんだね?」
俺「そりゃコンビニ弁当ばっかじゃ体に悪いだろw
最初は苦労したんだ。
ハルも全然食べてくれなかったしなw
食えたもんじゃなかったよw」
サリナ「そっか。
すごいね。
ハルもすごく賢くなったし。
俺君頑張ってくれたんだね。」

808 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:57:13.72 ID:9O7549PaO.net
ハル「ちーまん。ちらい。」
ハルはピーマンをフォークでよけている。
俺「ハル。ピーマン食べないと大きくならないよ。
ずっと小ささいままだぞ」
ハル「ちいさい。やー」
サリナ「俺君。本当にパパみたいだねw」
サリナが笑って俺を見た。
サリナの笑顔。今日始めて見たような気がする。
いや、ずっと見てなかったな。
こうやって家族三人で食卓を囲むのは初めてだ。
だけど、これが最初で最後なんだ。

809 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:57:27.14 ID:zNY+eXaU0.net
頼む、頼むよ

810 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:58:43.54 ID:9O7549PaO.net
ハルを寝かせて、電気を消し俺は畳に寝転ぶ。
サリナはハルと一緒に布団に入った。
全然眠れる気がしなかった。
ハルと過ごした1日1日を思い返していた。
ハルの寝顔を見るとまた泣きそうだ。
サリナ「寝れないの?」
背中を向けたサリナが言った。もう寝たと思っていた。
俺「すまん…」
何で謝ってんだ俺は。

811 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:59:30.05 ID:zbC02VT10.net
ヤバいヤバいヤバいヤバい

812 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:00:06.01 ID:9O7549PaO.net
サリナ「俺君変わったね。
大人になった。
パパだよ本当。
ハルのこと本当に理解してるみたいだし。
ハルもすごくパパに懐いて。パパっ子だね」
俺「そりゃずっと一緒だったからなw
それにハルのおかげで、少しだけど成長できたんだよ俺も。
良い父親じゃなかっただろうけど。」

813 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:03:39.59 ID:yMU5k8lp0.net
お願いやめて

814 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:03:54.26 ID:9O7549PaO.net
俺「俺みたいな最低なクズ男でもさ。
こうやって父親できるんだ。
子供ってすげーよな。
どんな辛いことがあってもさ、
その笑顔を見るだけで、よし頑張ろって思えるんだよ。
子供の成長だけじゃない。それで親も成長していくんだなw」
ハルが初めてパパって呼んでくれた日。
俺は変わろうと思った。
ハルが自閉だと分かった時、父親としての自覚が出来た。
本当にハルのおかげなんだ。

815 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:04:20.38 ID:dX3EK/mB0.net
涙なしじゃ見れない・・・

816 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:06:03.97 ID:F5O60SGcO.net
仲直りすっかもしんないじゃん
最後まで待とう

817 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:06:21.86 ID:9O7549PaO.net
それから少し話した。
俺が帰らなかった頃のハルの話。
サリナが出て行ってからの俺とハルの話。
サリナが出て行った理由。
今は地方の友達のところで介護の仕事をしていると言ってた。
初めてサリナと向き合って話したような気がする。
本当に何もかもが遅すぎたと後悔した。

818 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:06:48.20 ID:wYnIMFh70.net
んだんか心がえぐられるな

819 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:07:25.07 ID:9O7549PaO.net
サリナ「わたしね。後悔してるんだ…
あの日ハルを置いていったこと…
何もかもから逃げ出したくなって…
気づいたら電車に乗ってた…」
サリナは何度もハルに会いに保育園まで来ていたらしい。
何度か顔を見たけど、足が竦んでそばにいけなかったと言っていた。

820 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:09:11.48 ID:9O7549PaO.net
俺「これからは一緒だよ。
いっぱいママができるだろ?
2年間ハルも頑張ったし、サリナも頑張ったんだ。
ハルを大事にしてくれな。
こんな俺が言うのもなんだけど。」
サリナ「ありがとう…
でも俺君はそれでいいの…?」

821 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:10:41.62 ID:9O7549PaO.net
本当は駄目だと言いたい。
それでもハルの幸せはサリナと暮らすことなんだと自分に言い聞かせた。
俺「ハルにはママが必要だよ。
俺は大丈夫だ。
ハルにまた会いにいくし…
何か困ったことがあったらいつでも頼ってくれたらいい…」
サリナ「ありがとう…
ごめんね…」
その言葉がすごく心に響いた。
辛くてしかたなかった。
サリナは泣いているのか背中が震えていた。

822 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:15:28.65 ID:9O7549PaO.net
カーテンの隙間から、朝の日差しが差し込んだ。
ハッと目が覚める。
いつの間にか眠ってしまったらしい。
まわりを見渡す。
布団が畳まれていた。
どうやら俺が眠っている間に出ていったらしい。
俺「はぁ…」
ため息と共に全身の力が抜けた。

823 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:17:05.74 ID:9O7549PaO.net
「パパー。ごぱんするの」
えっ?ハルの声。
驚いて振り向くと、俺のそばでハルが目を擦っている。
俺「ママは?」
ハル「しなない…」

824 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:17:35.75 ID:A1Ju3VJL0.net
あかんて…

825 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:17:58.36 ID:H9tMJjGF0.net
支援しとくか・・・

826 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:18:14.45 ID:9O7549PaO.net
テーブルを見ると封筒が置いてある。
慌てそれを取り出した。
中には手紙があった。
そして判のついた離婚届。
顔も洗わずそのまま手紙に目を通した。

827 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:19:09.97 ID:9O7549PaO.net
「俺くんへ
朝早いけど始発があるので、起こさないでそのまま出ます。
おじゃましました。
御飯おいしかった。ご馳走さま。
ハルは置いていくね。
夜中に起き上がって、俺君にくっついていったの。
俺君のそばじゃなきゃ安心して眠れないのかな。
ハルは俺君が本当に大好きみたい。
そんなハルの気持ち無視できないよ。

828 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:20:06.13 ID:9O7549PaO.net
離婚届は判を押して出して下さい。
今さらだけど、もし今の俺君となら幸せになれたかもね。
わたし本当に最低な妻で母親でした。
許して下さい。
本当に勝手ばかり言ってごめんなさい。
もう少し落ち着いたら必ず連絡します。
ハル 一度もママって言ってくれなかったな。
当然なんだけど、すごく寂しく感じた。
これから大変かもだけど、どうかハルをよろしくお願いします。
サリナ」

829 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:21:10.59 ID:9O7549PaO.net
手紙を置くとハルを強く抱きしめた。
自然に涙が溢れる。
俺「ハル。
ママ好きか?」
ハル「しゅきー」
俺「そっか。
ママまた会いにくるからな。
それまでおりこうにしてような。」
ハル「ハルおりこーよw」
俺「うん」

830 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:23:02.06 ID:9O7549PaO.net
サリナがハルを置いていったのは、きっと俺と同じ気持ちだったんだと思う。
もし、もう一度一緒に住もうと言っていたら、違う結果になってたのかな。
こうしてまた、
父親としての生活が始まる。
それが嬉しくて仕方なかった。
ずっと前は、家族なんかで俺の人生犠牲にしてたまるかって思ったりしたこともあった。
でもさ、
誰かの為に生きるって大事だよな。
家族がいる。
守るモノがある。
それだけで幸せなんだ。

831 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:24:49.41 ID:immTBOLg0.net
いい父さんになったな…

832 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:25:35.15 ID:dX3EK/mB0.net
よかったあああああ

833 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:26:37.13 ID:A1Ju3VJL0.net
三人で暮らしてほしい。。。

834 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:27:25.35 ID:9O7549PaO.net
とりあえずここまでにしときます。
続きはまだあるんだけど、スレも後少しなんで簡潔に書くべきならそうします。
とりあえずみんな本当にありがとう。
こんな時間まで付き合ってくれて。

835 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:28:56.66 ID:nxafJr7X0.net
次スレが要る!

836 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:29:23.06 ID:A1Ju3VJL0.net
次スレ立てるから問題なし!!

837 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:30:20.39 ID:H9tMJjGF0.net
いや、自分のペースで書いてくれればいいよー
スレは立てればいいいんだから
最近人気になってきたからすぐいっぱいになる

838 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:30:41.28 ID:zbC02VT10.net
最後まで見届けるよ、頑張って

839 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:32:02.85 ID:mMoXuuWh0.net
じっくり読みたい、じっくり書いてください

840 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:32:46.72 ID:ky9+RSwr0.net
昔別れた嫁と娘を思い出した。

1 は本当に凄いと思う。俺の方が屑のままだ…
この後も期待しています。

841 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:35:01.21 ID:F5O60SGcO.net
俺、この話が完結したらハロワ行くんだ
だからじっくり書いてくれ

842 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:36:28.99 ID:9O7549PaO.net
みんなありがとう。
続きはまた明日来ます。
おやすみ

843 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 01:40:04.90 ID:YJPQgqXK0.net

841
俺もハルちゃんが立派な大人になるのを見届けたらハロワに行くよ

848 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 05:19:21.91 ID:rV/ZPPky0.net
朝から泣いた
またじっくり読みたい

850 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 07:04:27.87 ID:p3lHvJQo0.net
泣いてしもうた…イッチもハルちゃんも皆幸せに成らないと承知出来ない( ; ; )

852 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 09:03:15.15 ID:qLaQxbdw0.net
サリナが出て行った理由詳しく書いてほしい

879 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:38:13.52 ID:9O7549PaO.net
みんないつもレスありがとう。
サリナとのことはまだこれで終わってないんだ。
後次スレは考えてなかったw
ダラダラでいいなら、まだ書きます。

880 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:40:27.53 ID:R1H2Zlnt0.net
途中でやめられると悶々とする!
ゆっくりでも良いから最後まで書いておくれ!

881 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:40:33.02 ID:SKgQuyfH0.net

879
楽しみにしてるぜ^_^

882 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:40:42.50 ID:26WQ9UU/0.net

879
お疲れ様です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(つ´∀`)つ<何事にもマタ-リですわよ

883 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:48:16.07 ID:BU96+GhO0.net
ダラダラばっちこーい

884 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:51:03.49 ID:9O7549PaO.net
ありがとう。
とりあえずグダグダになってきて申し訳ないが、続き書きます。

885 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:51:30.99 ID:KWwehB600.net

879
寧ろ>>1が続けてくれるなら次立てるよ!
見てる側としてはゆっくりでいいからちゃんと書き切って欲しい

886 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:51:36.75 ID:Nw3SvFCR0.net
わくわく…

887 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:52:26.53 ID:9O7549PaO.net
続き
「見つけたぞ。
お前が探してるやつ。」
仕事中にツレからの電話だ。
サリナとの事があって数週間が経った。
あれから俺は人を探してた。

888 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:54:21.99 ID:9O7549PaO.net
俺「今どこにいんの?」
ツレ「ホストは辞めて、○○ってBARでバーテンしてんだと。」
俺「そっか。
分かった。ありがとう。」
電話を切るとすぐ保育園に連絡した。
用事で遅れるって。
仕事が終わると、その足で電車に乗り込み繁華街へと向かった。

889 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:56:16.69 ID:whbEHgV6O.net
リロードがとまらない

890 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:56:41.97 ID:9O7549PaO.net
俺がサリナと喧嘩ばかりで、たまにしか家に帰らなかった頃のことだ。
毎晩クラブに行ってはナンパばかりしてた。
その時もツレと二人でナンパしてた。
俺「ここ初めて?」
女「うんw」
ツレ(洋介)「良かったら、俺ここのオーナー顔きくからVIPいかない?
おごるよw」
ちょうど良さそうな女二人をタゲにした。

891 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:59:17.60 ID:9O7549PaO.net
女「行く行くーw」
きつい酒飲まして、いい感じになったらカラオケかホテルに誘う。
お決まりのパターン。
俺「ねぇ、2人きりになれるとこいかね?」
女A「いいよーw」
俺「俺ら今から外出るけど、
洋ちゃんはどうする?」
洋介「じゃ俺らも行くか?」
女B「うんw」
そう言って出ようとしたとこでギャル男三人組に止められた。どうやらホストらしい。

892 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:01:05.30 ID:9O7549PaO.net
ホスト1(リョウ)「おいクソ。
お前俺ってやつか?」
俺にわざと体をぶつけてきた。
カチンときたけどとりあえず我慢。
俺「ん?
そうだけど何か?」
ホスト2「ユミって女知ってんだろ?」
ユミ?ユミ?んー知らない。
俺「いや知らね。」

894 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:04:12.75 ID:88SZrFFHO.net
リョウ「バカかてめー。
アホなの?
先週ナンパしただろ?」
俺「ユミって女知ってる?」
覚えがないので洋介に聞いた。
ツレ「あーたしか先週ナンパした女じゃね?
たしかユミとかって…
確か趣味ホストとか言ってたよなw」
俺「そんなのいたかなw
ごめん。
毎日ナンパしてるから忘れたわ。
そのユミって女が何?」

895 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:06:34.53 ID:88SZrFFHO.net
先週ナンパした女は、このホストの女だったらしい。
でお冠なわけだ。
リョウ「おいカスが調子のんなよ。
人の女に手出しやがって。
どう責任とんだ?あっ?」
他の2人のホストはそれを見てニヤけてる。
俺「でもあの女彼氏いねーって言ってたなw」
リョウ「ぶっ殺す」
俺の胸ぐらを掴むホスト。
リョウ「頭ワリーの?
なんなら恐い人呼ぼうか?」

896 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:08:08.71 ID:9xIsCZn60.net
( ゚д゚)

897 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:08:50.30 ID:88SZrFFHO.net
俺「落ち着けよホスト君。
まあ、話しならゆっくり外でしよw」
ナンパしてたら、こんなトラブルはしょっちゅうだ。
だから一応、毎回彼氏持ちかどうか確認するんだけど。
まあナンパに付いてくるような女は、たいがいいないって言うのは当たり前か。
とりあえず女置いてツレとホスト3人と一緒に、表に出たわけだ。

898 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:10:15.94 ID:88SZrFFHO.net
ガキの頃から喧嘩ばかりだったし、当然出た瞬間にボコボコにしたんだ。
一番粋がってた、リョウってホストは鼻の骨が変な方向に曲がって、血反吐吐いてた。
泣いて許してくれって言ってたけど、やる時はとことんやる性格だったから歯止めが利かなかった。
氏んだんじゃないか?ってとこでようやくブレーキがかかった。

902 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:12:09.83 ID:88SZrFFHO.net
俺「ごめんなー。
ちゃんと生きてる?
お前の女いい体してたわw」
覚えてないけど。
ツレ「ウホッ。
こいつ財布に10万入ってる。
手が痛てーし、慰謝料代わりにもらっとくかw」

904 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:16:11.62 ID:88SZrFFHO.net
やりたい放題。本当無茶苦茶ばっかしてたんだよ。
当然のようにその報いを受けた。
ただし不幸はサリナに降りかかった。
サリナが泊まったあの日、言ってたんだ。

905 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:16:16.70 ID:vA5ISy470.net
子育てだけ読んでるとすげーいい奴に思えるけど、ヤンチャしてたんだな

906 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:18:00.14 ID:88SZrFFHO.net
俺が家にいないのに、リョウってホストと店のオーナーが来たと。
リョウはすごい怪我をしてたらしい。
俺にやられたから慰謝料払え。
払わないなら刑事事件にすると言われたそうだ。
夜中に何度もしつこく家に来たらしい。

907 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:21:32.19 ID:88SZrFFHO.net
俺が刑務所に入るのが嫌だったのと、俺が少しでも変わってくれるならと思い、渋々契約書にサインしたらしい。
毎月10万の支払いはきつかった。
俺とは連絡つかないし、
貯金も底をついてた。
パートだけじゃたかが知れてる。
家賃も払えず支払いに追われ、とうとう精神的に限界がきた。
そして現実から逃げてしまったとサリナが言ってた。
何より俺を裏切ってしまった自分が許せないと。
もう母親でいられないと思ったらしい。
結局サリナを追い詰めたのは俺なんだよな。
俺はクズすぎだ。
本当。
分かってたことだけど、
結局サリナが出て行ったのは全て俺が悪いんだよ。

909 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:27:31.06 ID:q7t5/Iqk0.net
自閉症の子を抱えてこの仕打ち…
そして今はパパに懐いている現実
子供を置いて行くのは最低だという意見も
あるがやりきれんな奥さん…

910 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:27:39.38 ID:88SZrFFHO.net
ツレに教えてもらった○○って言うBARに到着した。
ビルの二階で人気はなかった。
【close】の表札がぶら下がっている。
どうやらまだ店は閉まってるらしい。
一つの覚悟をしてリョウに会いにきたんだ。
ずっと自分の行いを後悔してきたんだよ。
そして今回も。

911 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:29:16.42 ID:88SZrFFHO.net
入り口の横で座って待ってるうちに、リョウがやってきた。
リョウ「すんません。
もうすぐ店開けますんで。」
俺はすぐ気づいたけど向こうは気づいてない様子だ。
俺「いや、
客じゃないんすよ。
リョウさんすよね?ホストやってた」
リョウ「あーそうだけど。
リョウは源氏名で本名は違うっすよ。
あんた誰?」

913 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:30:36.13 ID:88SZrFFHO.net
俺「俺っていいます。
覚えてますか?」
ハッとした顔をした。どうやら思い出したようだ。
リョウ「な、何だよ。
今さら?
け、警察呼ぶぞ。コラッ」
リョウの顔色が変わり動揺を見せる。

914 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:31:39.37 ID:88SZrFFHO.net
俺「あのずっと前。
クラブで俺がしたこと覚えてますよね?」
俺は息を飲み目をつぶった。
リョウ「わ、忘れるわけねーだろ。
だから何だよ今さら。」
俺「どうもすいませんでしたー」
俺は土下座し頭を床につけた。

915 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:32:36.59 ID:88SZrFFHO.net
俺「許してもらえるようなことではないのは重々承知です。
でも、
本当に本当にすいませんでしたー」
俺は大声で謝った。
何を今更って感じだけどな。
それがリョウに火をつけたのは言うまでもない。

916 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:33:36.78 ID:88SZrFFHO.net
リョウは立てかけてたモップで、俺の顔に目掛けてフルスイング。
目の上を切ったのか血がタラタラと床に滴り落ちる。
俺「すいませんでしたー」
俺はすぐに姿勢を戻して謝った。
リョウ「っざけんな。
このカス」
今度は蹴りだ。
それでも姿勢を戻して謝った。

917 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:38:48.98 ID:88SZrFFHO.net
リョウは完全にキレたのか、何度も俺に蹴りを入れ、胸ぐらを掴んで顔を殴った。
リョウ「おいお前の嫁バカだよなw
きっちり100万払ってよ。
しかも追加で50万請求したら、もう金がねーって言うから、
仕方なく体で払ってもらったわw
子供産んだ割にエロい体してたわw」
いつもの俺だったら、我慢せずに反撃してた。
でも歯を食いしばった。
サリナはそれを裏切ったと後悔してたんだ。
責任は全て俺にあるんだ。

918 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:41:42.11 ID:yyRC4LHm0.net
ばいおれんすじゃねーか

919 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:41:50.28 ID:88SZrFFHO.net
痛みを通り過ぎて感覚がなくなった頃、リョウも疲れたのかようやく手が止まった。
リョウ「ハア。ハア。
バカかお前。ハアハア」
俺「すい…ません…でした…」
口の中を切ってうまく喋れない。
リョウ「チッきめー。
もういいよ。ウゼーッ。
その面二度と見せんな。」

920 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:43:21.37 ID:9xIsCZn60.net
リョウ金返せ

921 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:43:53.29 ID:88SZrFFHO.net
そう言ってリョウは店へと入っていった。
俺は気を失いそうだったけど、どうにか持ちこたえて壁にもたれて座り込んだ。
何故わざわざこんなことしたかって。
自分への戒め。
そして誠心誠意リョウに謝りたかった。
ただの偽善だとか、自分に酔ってるだとか言われるかもしれないけど。
それでも俺はきちんと謝りたかったんだ。
何よりサリナはもっと辛かったんだよ。

922 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:46:20.23 ID:cEBZ3+Q00.net
( ;∀;) セイチョウシタナー

923 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:47:19.20 ID:88SZrFFHO.net
若気の至り?
昔はやんちゃしてました?
ダッサ。
そんな父親嫌だよな。
これから先、もしハルが誰かを傷つけたとして。
俺はどんな顔でハルを叱ればいいのか。
こんな俺がハルに何て教えたらいいんだ。
怪我をさせて謝らない親が、息子に謝れなんか言えるか?
こうでもしないと、俺自身納得がいかなかったんだ。
これが良かったと言うわけじゃないんだけど。
それでも、俺は誇りを持って息子にいけないことはいけないって言いたい。
少しでも良い父親になりたかった。

925 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:51:48.45 ID:88SZrFFHO.net
うわー、しまった。
保育園からの電話でハルの迎えを思い出した。
俺はタクシーに乗り込んで急いで保育園に向かった。
まあ体が痛くてゆっくりだったけど

ボロボロな俺の姿を見て、運転手さんがすごく心配してたのを覚えている。

926 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:52:57.26 ID:88SZrFFHO.net
ハルと佐々木先生が門の前で待っていた。
ハル「パパーw
おかえりー」
ハルがよってきた。
俺「おそくなって…ごめんな…」
佐々木先生「キャッ。どうしたんですか?
その怪我…」

927 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:56:13.91 ID:88SZrFFHO.net
俺「すいま…せん…痛ッ
転んじゃって…」
すぐに近くの病院で手当てをしてもらった。
結構痛い所だらけだったけど、体だけは丈夫だったんだよな俺。

928 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:58:16.81 ID:88SZrFFHO.net
俺「大した怪我じゃなくて良かったっす。
本当迷惑かけてすいません…痛ッ」
佐々木先生「どこが大したことないんですか?
大怪我じゃないですか?」
俺「すいません…面目ない…」
ハル「パパー、イタいの?イタいの?」
ハルが心配そうに俺を見る。

929 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:00:12.15 ID:88SZrFFHO.net
俺「心配かけてごめんなー。
もう大丈夫だよ」
そう言ってハルの頭を撫でた。
佐々木先生「いったいどうしたんです?
転んでこんな怪我…ありえないです」
俺は佐々木先生に簡単にだけど理由を説明した。

930 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:01:44.17 ID:88SZrFFHO.net
佐々木先生「はぁ」
佐々木先生が深く溜め息をついた。
俺「本当にすいません。」
佐々木先生「駄目ですよ。
許せません。
喧嘩なんて信じられない。
大の大人が。
もしもお父さんに何かあったら、ハルちゃんはどうなるんですか?
ハルちゃんのこともっと考えてあげて下さい。」

931 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:02:49.22 ID:88SZrFFHO.net
ごもっともだ。
単細胞すぎる俺。
でも何だかすっきりしてる。
佐々木「お父さん?昔にどれだけ間違いを犯しても関係ないです。
父親なんだからハルちゃんが間違ってたら、きちんと注意すればいいんですよ。
それが親なんだし、誰だって子供には正しく生きてほしいと思うのは当然なんですから。
お父さんが間違いに気づいたってだけで十分じゃないですか?」

932 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:05:05.07 ID:88SZrFFHO.net
俺「はい」
佐々木先生「父親なら、過去にどんな悪いことしてきても。
子供のためなら手本になれるでしょ。
大事なのは今ですよ。」
俺「はい」
正論だ。
佐々木「よろしーwもう絶対にこんなことしないって、ハルちゃんにもわたしにも約束して下さい。」
俺「はい。約束します。」
佐々木「明日はわたしが朝ハルちゃん迎えに行きますから。
ちゃんと体を休めて下さいね。」

933 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:06:35.94 ID:88SZrFFHO.net
どうもこの先生といたら調子が狂う。
でもこうやって、真剣に間違いを正してくれる人がいるってことは俺には大切なんだ。
彼女の言葉はハルのためなんだ。
本当に勉強になった。
まだまだ父親としては未完成だと実感させられた。

912 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 00:29:24.08 ID:twSuqGZR0.net
次スレ立てようか?

937 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:13:33.38 ID:88SZrFFHO.net
スンマセンとりあえずここまで。

912
全然終わりそうにないので助かります。

934 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:08:04.25 ID:smvnUu8z0.net
なんかオカシクね?
お前はやりたい事やったあげくに 謝ってスッキリ
リュウも痛い思いはしたが金せしめて犯して家族壊してスッキリ
セリナ…預かり知らない事で大金払い犯され家族無くす。
最初から読んでてファンなんだけど、これは納得いかんわ

935 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:11:27.70 ID:twSuqGZR0.net

934
気持ちはわかるが最後まで読もうぜ

936 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:13:22.13 ID:+3kzKEYD0.net

934
言いたいことはわかるが
まぁ最後まで聞こうよ

944 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:35:08.95 ID:smvnUu8z0.net

935
936
ごめん。ちょいイラついてた。
主もぶったぎって悪かった。
本当に最初から読んでて感情移入しすぎた
俺も違う方向だけどかなりクズだったと思うけど今は嫁と娘二人、キツイけど適度に幸せに暮らせてる。
ガンバレ!!

945 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:43:39.65 ID:Fm6U13l60.net
今更何言ってんの
最初からクズだって言ってんじゃん
確かに余りにもサリナが不憫なのは分かるけどさ
気に入らないなら閉じればいいだけの話しだ

946 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:46:20.46 ID:CnReu2lPO.net

1叩いてるやつ何なの?
昔はクズでも今変わろうとしてんだから応援すればよくない。しかも前科が傷害でまた傷害は実刑濃厚だろ。金とって過剰防衛でもないし。
もっと話しの筋理解しろよ。ホストにあいにいったのはハルのためだろーがよ

948 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:49:22.57 ID:AvmpUYg20.net

946
ハルのため?自分のためだろ
幼稚園の先生の言ってることが一番的を得てる
1を叩くとはまた違う
お前はみんなで>>1を担ぎたいだけだろ

951 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 01:57:15.64 ID:OQJyAQe10.net

948
仕方ないだろ。そんな事も分からなかったんだよ当時の>>1は。
だいたい、最初からクズだと言っている。
一旦は物語として読めよ

955 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 02:04:14.88 ID:Fm6U13l60.net
過去話しなんだから今批判しても意味ないだろ
バカかよ
正義感振りかざして満足か?

956 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 02:06:29.19 ID:smvnUu8z0.net
悪かったぁぁぁぁぁぁぁ。
本当に俺のレスに反応しないでくれ。
次スレに期待してます。

クズの俺が父親になった話★2
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1406151460/

4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/24(木) 17:44:02.39 ID:qSc5oSaD0.net

1乙
続きが楽しみ!

100 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/26(土) 17:44:42.57 ID:MOYsvUq70.net
1>>来ないまま100レスとか・・・

101 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/26(土) 18:08:10.06 ID:4INJlBsl0.net
もう1はこねーのかな。
最後まで読みたいんだが
待ってます。

157 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/28(月) 08:42:27.46 ID:E4SvdPPPO.net
すまん。
スレ立ててくれた人ありがとう。
体調崩して来れなかった。
色々指摘あるが、10年近く前の話なんだ。スルーしてもらえると助かる。
シリアスな話しになるのは申し訳ない。
いい思い出もたくさんあるんだ。ただ書きたいことだけ書いていく。
今日夜書けたら書きます。

160 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/28(月) 09:13:43.83 ID:n+1QC9BD0.net
おおおおおおおおおおおおおおおお
やっとキターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

161 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/28(月) 09:15:52.98 ID:GdlGf5t30.net
立てて良かった

165 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/28(月) 11:23:44.11 ID:gMPIpfEL0.net
体調はもう大丈夫か?

166 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/28(月) 12:03:30.10 ID:QkuzKR+Wi.net
わ!よかった!待ってたよ

201 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:37:09.66 ID:JjzRc+udO.net
続き
ハルは6歳になった。
随分お兄ちゃんになったんだ。
一年前まではまだまだお子ちゃまだったのにな。
こだわりが強いせいか、計画通りにいかないといつも泣き叫んで怒ってた。
うまくいかないことがあっても、
それに合わせながら毎日のスケジュールをたて、少しずつだけど改善してきた。

202 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:38:47.43 ID:JjzRc+udO.net
今は一人でも随分自分のことが出来るようになった。
靴を履くのも、歯を磨くのも人まかせだったのに。
ハル自身、自分で何でも挑戦する楽しみを覚えた。
これも保育園の協力のおかげだ。
精神科の先生もハルの成長をすごく褒めてくれてた。
俺自身もすごく驚いてたな。

203 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:40:31.53 ID:JjzRc+udO.net
ハル「パパ?
アンパンマンはバイキンマン、パンチするのよくないね?」
悲しそうな顔で、昨日借りたアンパンマンのDVDを見ていた。
俺「うん、そうだなw」
ハル「あーーーん。(泣)
バイキンマンイタいよー
かわいそーなのー」
クライマックスでは必ず本気で泣くハル。

204 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:41:45.06 ID:JjzRc+udO.net
俺が常々痛いことしちゃ駄目だって言ってる。
ハルはアニメでも十分に痛いことが伝わっているようだ。
人と接しても、相手の気持ちや感情の理解などができないハル。
やっぱりこだわりは強かったけど、それでもハルなりに思いやりがあって優しい子に育ってくれてる。
それが何よりも嬉しかった。

205 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:43:02.03 ID:JjzRc+udO.net
就学相談を終え。
来年はいよいよ小学校だ。
ハルにとっての分岐点。
俺もこの時ばかりは慎重になった。
職員「ハルちゃんは十分通常の小学校での教育を受ける適性はあります。
お父さんはどうお考えですか?」
判定前の希望を聞かれた俺は、すぐに答えることが出来なかった。
ハルを通常の小学校に通わせるべきなのか。
特別支援学校に通わせるべきなのか。

207 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:44:41.55 ID:JjzRc+udO.net
一度地域にある特別支援学校と、小学校に見学に行った。
ハルは通常の小学校に行くのをすごく楽しみにしていたんだよ。
何しろ仲良しのマイちゃんがいるんだ。
見学の時にも、マイちゃんやマイちゃんの友達と運動場で走り回ってた。
ハルちゃん可愛いって言われて嬉しかったんだろうな。
家に帰っても、
ハル「○○おねーちゃんがカワイイって言ってたのw
カワイイ?」
俺「可愛いよw」
ハルは可愛いって言う単語が好きなんだ。興奮して嬉しそうにするハル。
その姿がとても愛らしい。

208 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:49:16.57 ID:JjzRc+udO.net
俺は将来ハルにとって一番良い選択をしてやりたいと望んでる。
確かにハルの成長は思った以上に早かった。
同年代の健常児の子達とも、差ほど変わらない感じだと思う。
少し前までは考えられなかったことなんだよな。
でも、不安で仕方なかったんだ。

209 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:52:43.57 ID:JjzRc+udO.net
佐々木先生「判定で通常の小学校でも大丈夫だったそうですね?
本当に良かった」
俺「ありがとうございます。」
佐々木先生「なんか浮かない顔。
どうしたんですか?」
本当は喜ぶべき事なんだよ。
でも俺はそう簡単に、手放しで喜ぶことが出来なかった。

210 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:53:52.04 ID:JjzRc+udO.net
観察での全体行動に関しては問題ないと言われた。
ただしコミュ力に関しては少し不安が残る。
この1年本当にハルは頑張った。
支援サークル活動での一泊二日のキャンプ。
地域の子供会での旅行。
不安だったけど、ハルにとってもプラスだと言われ俺は着いていかなかった。
少しずつ慣れない環境に触れさせ、沢山の人達の支援の中成長していった。

211 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:55:08.78 ID:JjzRc+udO.net
このまま普通の小学校に入学して、学力はついていくことは可能かもしれない。
でも、まわりと少し違うハルは友達と溶け込むこともできず、孤立していじめにあったりするんじゃないか。
どうしてもそうマイナス思考になってしまう。
ハルの意思を尊重するのであれば、せっかく適性のある通常の小学校に入学させるべきなんだが。

212 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 00:59:02.10 ID:JjzRc+udO.net
何より俺が一番不安だったのは、ハルの安全面だった。
日課の散歩での出来事。
車道に一匹のカエル。
恐らくそばの池から移動してきたんだろう。
急に俺の手を振り解き、道路に飛び出すハル。
あっ、危ない!
急ブレーキの音で一瞬血の気がひいた。

214 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:01:12.31 ID:JjzRc+udO.net
ハルから僅か2メートル先で車は急停車。
本当に危なかった。
ハルは車が来たことなんて気にせず、そのカエルを手でもちフラフラと池まで歩いていった。
運転手さんに謝ってハルの元へ。
俺「ハル危ないだろ?
車にひかれるとこだったぞ。」

215 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:02:17.08 ID:JjzRc+udO.net
ハル「カエルさん大丈夫だよw」
笑顔で俺を見るハル。
俺「ハルは大丈夫かもしれなかったんだよ。
道路に飛び出したら危険なんだからな。痛いじゃ済まないだろ?」
ハルはキョトンとした顔で俺を見る。

216 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:03:18.43 ID:JjzRc+udO.net
ハル「カエルさんは痛くてもいいの?」
俺「よくないよ。
でも、ハルが死んじゃったらパパ悲しいだろ?」
ハル「カエルさんが死んじゃってもいいの?」
俺「パパはハルもカエルさんも死んでほしくないんだよ。」
ハル「カエルさん死ぬのいやー」
泣き出すハル。
どうやらハルは、昆虫や小動物。
小さな命は守らないといけない。
そう思っているんだ。
間違いではないんだけどな。
ハルはその受け取り方が少し違ってた。

217 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:04:27.91 ID:JjzRc+udO.net
その件以来、トラウマになってしまった。
小学校は保育園とは違う。
四六時中先生がそばにいるわけじゃない。
危険な場所もたくさんあるんだ。
もしハルが通常の小学校に通うことを考えると、気が気でなくなる。
俺の中では、特別支援学校にするべきだ。と答えが出ていた。
必ず一人担当の先生もいる。
送り迎えだってバスできちんとしてくれるんだ。
そばにいれない間は、やはり安心できる場所にハルを預けたい。
そう考えていた。

218 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:09:48.75 ID:JjzRc+udO.net
佐々木先生には自分の気持ちを正直に伝えた。
佐々木先生「ハルちゃんはこれから成長していくにあたって、たくさん壁にぶつかると思うんです。
それを支えるのがお父さんであって、私たちまわりにいる大人なんだと思います。」
俺「はい」

219 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:10:49.12 ID:JjzRc+udO.net
佐々木先生「環境が変われば、誰だって不安になるもんですよ。
それでも自立するために、みんな挑戦していくんですよねw」
ニッコリ笑う佐々木先生。

220 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:12:19.16 ID:oZyARogm0.net
悩ましいね

221 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:12:40.47 ID:JjzRc+udO.net
佐々木先生「ハルちゃんにとって、今成長の過程で一番大事な時期なのかもしれませんね!
ハルちゃんのやる気を見守ってあげるのも親の役目ですよ。」
俺「でも、俺の知らない所でハルが傷ついたりするかもって思うと…」

222 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:17:04.72 ID:JjzRc+udO.net
佐々木先生「ハルちゃんなら頑張れる。
そう信じてみませんか?
生意気言ってすいませんw」
少し気が楽になった。
俺自身がハルは他の子達と違うって区別していた部分が大きかった。
それは親として一番駄目なことなんだと気づいたような気がする。
もっとハルを信じて、成長を応援していかなければいけないな。
馬鹿みたいに悩んで本当に情けないよ。

223 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:17:18.81 ID:5p+2uvDnO.net
うちも中度の知的で自閉だけど進学はすごい悩んだな
でも普通級にいかせてよかったと思ってる

1頑張れ

225 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:19:02.38 ID:JjzRc+udO.net
育児サークルや発達障害の支援セミナーの人達からも、ハルにとって通常の小学校に通わすのはプラスだと後押しされ。
小学校の校長からも、様子を見ながら支援級での学習も取り入れると言われ進学を決めることにした。
親とは不思議なものだ。
自分の事以上に子供の将来を考えてしまう。

226 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:19:23.06 ID:6URIBQLO0.net
ハルくん‥
頑張れ!

227 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:20:22.71 ID:JjzRc+udO.net
そしてハルは、通常の小学校へと進学することになった。
俺もこの時、新しい挑戦をすることにしたんだ。
会社の社長から何度も正社員にならないかと言われてた。
それでも保育園の迎えなどの時間や、少しでもハルとの時間を作りたかったこともあり、
ずっと断ってきたんだ。
会社に迷惑かかるからな。

228 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:21:26.87 ID:JjzRc+udO.net
社長「そうか?
残念だな。一番期待してた若手だったのに。」
俺「すんません。
俺なりに色々考えまして、
そろそろ自分の将来もしっかり見つけようと思います。
本当にお世話になりました。
社長には助けてもらってばっかりで。
この御恩一生忘れません」
俺はお世話になった会社を辞めることにした。
それは自分のため、ハルのため。
ハルは新しいことに挑戦する。それは勇気がいることだ。
俺がいつまでもアルバイトしてるんじゃ駄目だ。
そう思った。

229 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:23:14.35 ID:6URIBQLO0.net
社長さん、もう出て来ないのか‥
いい人だったのに‥

230 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:23:23.67 ID:JjzRc+udO.net
社長「そうか。そうか。
頑張れよ。
いつでも戻ってこい。
お前は息子同然なんだからな。」
社長は泣いて見送ってくれた。
本当にいい人だよ。
本当に助けてもらった。
家も無く路頭に迷ってる俺を拾ってくれたんだ。
本当に子供のように可愛がってくれた。
いろんなことを教えてくれた。
感謝してもしきれない。

231 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:23:26.97 ID:k49oCBWR0.net
正社員になればよかったのに・・・

232 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:24:32.52 ID:JjzRc+udO.net
俺とハルは新しい1DKのマンションに引っ越した。
新規一転新しい生活が始まる。
俺はすぐ仕事が決まった。
成長したよ。
昔は何十回も面接を受けて、何一つ採用されなかったのにな。
前からずっとやってみたいと思ってた仕事だ。
堅物だけど男気のある親方のいる工務店。
見習いから修行することになったけど、将来大工になりたいと思った。

233 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:24:45.52 ID:u8k8L4qiI.net

俺「ハルは大丈夫かもしれなかったんだよ。
??

236 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:37:59.06 ID:JjzRc+udO.net
すまん。
大丈夫じゃなかったかもだ。

234 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:28:37.77 ID:JjzRc+udO.net
昔から工作が好きだったんだ。
いつか一人前になってハルのために家を建ててやりたい。
庭にはブランコ。
ハルの部屋には俺の作った玩具や子供用の家具。
夢が膨らむ。
俺は幸せな理想の親子を想像した。
それだけで頑張れるんだ。

235 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:30:29.58 ID:JjzRc+udO.net
入学式。
大きなランドセルに制服。
ピカピカの一年生。
ハル「一年生の、松井ハルでしゅ」
家の中で何度も自己紹介の練習をするハル。
なんだか大人になったみたいで、少し誇らしい気持ちになった。
卒園式では佐々木先生とお別れってことで、先生のそばから1時間も離れず困らせてたのにな。
随分泣いて大変だった。

240 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:40:17.29 ID:JjzRc+udO.net
夏が過ぎ秋が過ぎた。
色々大変だけどハルは毎日が楽しいみたいで、小学校に通わせて良かったのかもと少し安心していた。
ハルが2年生になったある日、仕事中に学校から電話がかかってきた。

241 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:40:40.56 ID:9FhBaPen0.net
おいまさか

242 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:40:52.07 ID:G7UO6YZr0.net
やめろ

243 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:41:35.15 ID:JjzRc+udO.net
先生「お仕事中すいません。
支援級の山下です。
今日クラスのお友達が…」
俺は仕事を早上がりし、急いで学校にむかった。
職員室に着くなり、支援級の先生が俺に話しかけてきた。
山下先生「お忙しい中すいません。
今ハルちゃん、別室で担任の先生とお話中なんです。」

244 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:42:43.43 ID:JjzRc+udO.net
俺が呼び出された理由。
体育の授業があると言うことで、休み時間にみんなで移動していたそうだ。
その途中、階段から同じクラスの生徒を、ハルが突き飛ばしたと言うんだ。
被害を受けた生徒の男の子は頭を打ったそうだが、大きな怪我はしていない。
大事をとって病院に行ったらしいのだが。

245 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:43:41.21 ID:JjzRc+udO.net
まさかと思った。
ハルが誰かに危害を加えるなんて。。。
今までそんな事なかった。
ハルはそんな攻撃的な性格じゃないんだ。
俺はハルのいる別室に入った。

246 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:47:18.70 ID:JjzRc+udO.net
担任「ハル君、黙ってても先生分からないの。
何で突き飛ばしたりなんかしたの?
先生に教えてちょうだい。」
きつい口調でハルに問いかける担任。
ハルはボーっと担任の口元だけ見ている。
無表情で。

247 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:47:23.34 ID:207OpeCo0.net
待ってたよー!

248 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:49:07.19 ID:JjzRc+udO.net
俺「先生すんません。」
それを見てすぐにハルの元に詰め寄った。
担任「ハル君。
パニックになって興奮してたんですが、
ようやく落ち着きました。
クラスの友達の大(ダイ)くんを階段の上から押したそうなんですが、どうしてそんなことしたのか聞いても答えてくれなくて。」

249 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:50:08.20 ID:JjzRc+udO.net
俺「押したそうなんですがって?
先生はそばにおられなかったんですか?」
担任「えー。体育の移動は生徒のみでしますので。」
俺「じゃあ何でハルがやったって言うんです?
見たわけでもないのに。」
俺はムッとした感じで話す。

250 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:51:11.96 ID:JjzRc+udO.net
担任「他の生徒が、ハル君が押したと言ってます。
押された本人もハル君に急に押されたと言ってました。」
ただの決めつけだ。
ベテラン教師だか知らないがふざけんな。
俺「ハル?
どうした?友達が階段から落ちたんだって?
それ見てたか?」
ハルに優しく問い掛けた。
ハルは黙って首を振る。
目には大粒の涙を浮かべていた。
大分泣いたんだろう、頬に涙の後が残っていた。

251 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:52:25.93 ID:JjzRc+udO.net
恐かっただろう。
ずっと質問攻めされてたのかもしれない。
一人でよく頑張った。
俺はハルの頭を撫でた。
「父親が息子を信じないでどうする」
あの日の親父の言葉が蘇る。
俺「ハルは階段から友達を突き飛ばしたりなんかしてません。
ハルがそんなことするわけありません。」
俺は歯を食いしばって言った。

252 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:53:02.50 ID:G7UO6YZr0.net
ハルちゃんまた濡れ衣か…

253 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:54:28.38 ID:JjzRc+udO.net
担任「でも子供達が見てたんですよ。
それに何故ハル君は否定しないんですか?
私に何も答えてくれないんですよ」
担任が俺を見る目。
それが全てを物語っている。
俺「あんたそれでも教師か?
あんたみたいな先生だから何も答えないんだよ。」
大声で怒鳴った。
今にも掴み掛かりそうだったが、
ハルがビックリした顔をしたので、自分を落ち着かせた。

254 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:55:38.08 ID:JjzRc+udO.net
俺「それでどうしたいんすか?」
冷静を装う。
担任「あの…ちゃんと大ちゃんにも御両親にも謝って頂ければ…」
その言葉で怒りが頂点に。
俺「ハルには謝る理由ないでしょ。
もっとちゃんと調べて下さい。
万が一ハルがやったなら、俺が土下座して謝りますんで。」
再び怒り出す俺。
担任「万が一と言われましても…」

255 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:56:14.70 ID:207OpeCo0.net
学校の先生ってクソみたいなの多いよな

256 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:58:19.39 ID:1zXDPJmXi.net
wktk

257 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 01:59:35.28 ID:9FhBaPen0.net
これはクソガキが悪い
俺の知りあいにもするやついた

258 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 02:00:55.79 ID:JjzRc+udO.net
その声に心配してか、山下先生と教頭が部屋に入ってきた。
半ば無理矢理話を遮られ、とりあえず後日話し合いの場を設けると言われた。
悔しくて仕方なかった。
ハルはきちんと答えられない。
パニックになってしまって、ただその場にいるのが不安だったんだから。
それを良いことにハルを犯人扱い。
ハルがまわりと違うからなのか?
ハルが自閉症だからなのか?
そうとでも言いたいよな表情でハルを見ていた。
俺を見ていた。
悔しかった。
本当に。

259 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 02:06:41.25 ID:JjzRc+udO.net
帰り道。
手を握り、ハルの歩幅に合わせてゆっくりと歩いた。
ハル「パパー帰ろうねw
今日ねカメさんにエサあげたの。
カメさん食べてくれたよw
いっぱいいっぱい」
無邪気なハル。
さっきのことは忘れたのか、俺に気を使ってるのかは分からない。
それでも悔しくて涙が出た。
ハルのその時の気持ちを考えると、胸が締めつけられた。
ただのリンチじゃないか。
ハルは悪くない。
ハルは嘘をつかない。
そんな子じゃないんだ。
悪い事とか、いけない事の区別がまだ分からないかもしれない。
それでも俺はハルを信じる。
先生にあんな事言ったけど後悔なんてしてないんだ。
あの時の親父の気持ちが今はすごく分かるような気がする。
そして3日後。
緊急で保護者会が開かれることになった。

260 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/29(火) 02:08:05.95 ID:JjzRc+udO.net
そろそろ寝ます。
続きはまた

261 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 02:08:20.77 ID:G7UO6YZr0.net
おつかれ!
待ってるよ

262 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 02:10:01.61 ID:207OpeCo0.net
お疲れー!おやすみ!

271 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 05:39:42.50 ID:Dj9wvGKsi.net
なんつー自業自得
他の人が必死に頑張ってる時期に遊んでたのに、いい話風にすんなカス

290 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 19:29:31.00 ID:n/4eNZJ5i.net
設定がスカスカすぎるわ
知識が無いなら、自閉症ネタなんか書くなクズ野郎

291 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 21:09:55.50 ID:oE7+fug1i.net

290
安心しなよ。お前の脳みその方がスカスカだから。

292 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 21:16:35.26 ID:7omLRVFIi.net

290
クズはおまえだ糞虫野郎

293 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 21:18:51.38 ID:oE7+fug1i.net

292
糞虫に失礼じゃないか。

299 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 22:18:35.89 ID:7omLRVFIi.net
いちいちうるせんだよ外野が 黙れフンコロガシ共

300 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 22:30:00.43 ID:6kje7xHy0.net

299
黙れカメムシ

301 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/29(火) 22:53:15.07 ID:MlMEMm4y0.net
気にしないで>>1は続き書いていいぞ

302 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 00:29:53.34 ID:Fb8PiNu/0.net

301
全くその通り

354 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 22:10:37.78 ID:XO9TQqSNO.net
1だけど今年は節目の年なんだ。
嫌な気分で過ごしたくないのでもう書かないよ
後は勝手にスレ使ってくれ

355 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 22:11:48.53 ID:xRijTaCW0.net

354
釣られんぞ

370 :クズ@\(^o^)/:2014/07/30(水) 23:01:48.94 ID:XO9TQqSNO.net
本当に1です。
俺の人生のあったことを書いてここまで否定されるとは思わなかった。
もう続きは書かないよ。本当に。
6月に籍入れたばかりなんだ。
その節目に書いてみたんだよ。
息子の自閉症に関しても、設定だと言うのはいいが否定される覚えはない。
あまり深く書きたくなかっただけ。
息子は4年前に亡くなったんだ。こんな気持ちになるなら書くんじゃなかったよ

371 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 23:04:08.70 ID:2SFLRaaF0.net

370
少しながら応援してる人もいるってこと
忘れないでくれよ

373 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 23:06:04.06 ID:K/gv78Bg0.net

370
楽しみにしてたんだがな…。叩く奴は無視して欲しいところだが>>1が我慢してまで書く必要はない。続き読めないのは残念だけどここまで書いてくれてありがとう、読めて良かった。

386 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/30(水) 23:29:52.10 ID:FcLqgFB+i.net
マジか俺も続き読みたかったな…
一部のアホは気にしないで良いから気が向いたらまた書いて下さいね。

1さんお幸せにね!

405 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/31(木) 00:58:46.86 ID:oOhhmTdy0.net
ここのスレ荒れるのホント意味わからん…
夏休みの学生はお外に遊びにでも行ってこのスレに来ないで下さい

370が釣りだと思いたい
釣りじゃなかったら本当に残念だ

419 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/31(木) 04:03:22.68 ID:YUvtX1uS0.net
自分も楽しみに待ってたから本人なら残念だけど、上にもあった様に>>1が嫌な思いまでして書く必要はないと思う。
人間って変われるんだねって、少なくとも勇気をもらえたよ。ありがとう。

455 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/31(木) 22:24:01.09 ID:8Zg/VOwQ0.net
俺の息子も発達障害だ
今21(かな?)で来年就職だ
俺の場合、息子の母親とは息子が産れてすぐに離婚したが
俺の両親が助けてくれた
ハル君が亡くなったのはとても残念で悲しいよ
まだハル君がなくなって4年しかたってなくて、捨て切れない
思いがあるだろうけど、月並みな言葉しか出ないが頑張れ
お前に関わったすべての人が幸せになれるように祈ってる

466 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 00:27:23.06 ID:lJl428nMO.net

455ありがとう。
子供が成長して自立できた時は幸せなんだろうな。
そう言う話聞くとすごい元気をもらえます。
唯一息子と嫁と3人で暮らした2ヶ月だけは一生の宝物だと思ってる。
何もしてあげれなかったし幸せにしてあげれなかった。
今でも悔いが残ってるけど。。。
息子と過ごし日々が今も昨日のことのように思うよ。
綺麗事だけど、今この瞬間を誰かのために生きれたらなといつも思ってる

467 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 00:30:49.95 ID:GFFsi5cb0.net
本人かどうかは知らんが、しばらくはトリップなし路線か

469 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 00:47:34.67 ID:lJl428nMO.net
もう続きは書かないからトリはつけないよ。
別スレ見たついでにね。
なくなるまでは覗くかな

472 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:10:23.61 ID:wTAcRrsU0.net

466
ハルちゃんどうして亡くなってしまったの
私は3年前に交通事故で亡くしてしまった

475 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:26:05.89 ID:kJiv3rdJ0.net
おい!クズ!
見てるなら>>466は偽物です、くらいなら言えるだろ
こちとら先月二人目が産まれて上の子も保育所行ってるから毎回胸が締め付けられる思いで見てたんだよ!
せめて幸せになって欲しいって思いながらな
それがハルが死んだ?ふざけんなよ
誰もそんな事聞きたいんじゃねーんだよ
なんだかんだあったけどハルは立派に成長して今ではサッカークラブに入ってますとかあるだろ?
なぁ、おい!いい加減出てこいよ!
こんな結末じゃあ誰も報われないだろうがよ!

476 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:37:08.79 ID:lJl428nMO.net

472俺の息子も事故だよ。
2年くらいは廃人だった。
自分で氏ぬ度胸もなくて、ガキに刺されてからはまあ簡単に氏ねないなって理解した。
今は2級とったばっかだし1級目指して頑張るかな。
475
本当にすまん
今休日の殆どはボランティアで障害の子や親なしの子の支援してる。
それで報われるとは思ってないけど、息子はもう帰ってこないからな。
475はいい父親なんだな。子供は一生の宝だよ。本当にそう思う。大切に育て幸せにしてくれよな。

479 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:48:01.72 ID:rEsRgtxI0.net

476
とても胸が痛い…
私は壊れたままだよ
1さんは偉いね、強い
元奥さんはお元気ですか

480 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:49:07.67 ID:lJl428nMO.net
まあ後悔はずっとするし、俺が息子を不幸にした事実は一生背負っていくよ。
だからって何もしないで生きてくわけにもいかないしな。
だから少しでも誰かの役にたつように生きていこうと思う。

489 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:04:52.74 ID:lJl428nMO.net

479
誰だって終わった後にああすればよかった。こうすれば何か変わったんじゃないかって後悔するんだ。俺もそうなんだけど。
でも、今>>479が傷ついてるなら、身近な誰かはあなたを想って傷ついてるかもしれないよ。
残されたあなたにも必ず希望があるはずだから、どうか幸せになってほしい。
もう後悔しない生き方を見つけてほしい。
元嫁は鬱だった俺をずっと介抱してくれてたよ。
俺より傷ついてたと思うんだ。
それでも頑張ってる。もう後悔はしたくないって言って。

483 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 01:50:37.27 ID:kJiv3rdJ0.net

476ちげーよ!お前クズじゃねーだろ!
しかもハルだけの話をしてるんじゃねーんだよハゲ!
クズは色んな経験してクズじゃなくなっだろ?
そんでハルはクズじゃなくなったクズに育てられて幸せだっただろうよ!
ただクズがなに一つ報われてないだろうがよ!
地に足つけて自分の足で前に進むことが出来る様になってこれからはクズが幸せになる番じゃねーのかよ!
子供の成長は親の幸せだろうがよ!
何でクズが報われてねーんだよ!

496 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:17:20.33 ID:lJl428nMO.net

483
ありがとう。
俺は生まれてからずっと孤独でクズだったと思う。
でも子供を始めて抱きしめた時、親になった時、本当に人生が変わったよ。
息子から色んなこと教わったし経験させてもらった。
483もこれから父親として家族を守って行ってほしい。
掛け替えのない宝物だよな。
今も親に捨てられたり、虐待受けて行き場を無くした子供がたくさんいるんだ。
そう言う子供達が安心して暮らせるように大人達が頑張らないといけないと思う。

499 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:23:34.02 ID:lJl428nMO.net
とりあえずなりすましじゃないとだけ
まあ気ー悪くする人ばかりだろうからここまでにしとくよ

500 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:31:31.88 ID:2sVk/14M0.net
信じたくなかったけど本当に1だったんだな。
いろいろ書いてくれてありがとう。いつかまた気が向いたら続き書いてよ、子を思う親の気持ちを知らない層にとってすごく有難いスレなんだと思う

502 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:39:18.49 ID:kJiv3rdJ0.net

499おいおい嘘だろ?
マジかよ、ハル本当に亡くなったのか
つら過ぎるだろ?やめてくれよ
てか疑っていてすみませんでした。
個人的には釣り宣言してくれた方が嬉しいのだけれど…
この度は愁傷様でした
亡きハル君のご冥福をお祈り申し上げます
分泌物が止まらないのでもう寝ますしもう来ません。
最後に…近年子供の虐待死がニュースになることが多く、ニュースを見る度に心が辛くなります
今はまだ我が子が幼いので無理ですが、もう少し大きくなったら虐待から子供たちを守る働きをしたいと思っていました
数年後、万が一貴方に会うことがあれば是非よろしくお願いします

503 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:39:44.27 ID:URIcU/PR0.net
続き見たかったなぁ…
ハルくん…
すごく残念

506 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/08/01(金) 02:57:57.66 ID:L+wI1w000.net

1ごめんな、聞きたい聞きたいばっかりで、貴方の気持ち全然考えてなかったよ。
大事な家族を亡くした傷って早々癒えるもんじゃないと思う。
でも少しでも>>1やハルくんの人生に触れることが出来て嬉しく思うよ。
どうかハルくんの御霊が安やかで有ります様に。
1と貴方の家族の心が安やかで有ります様に。

出典:
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1405170398/

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