2025-02

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】73 プール

太陽の中に水しぶきが跳ねた。それが一瞬キラキラと輝き、眩しさに目を細める。空には雲が一つだけ浮かんでいる。目に見えない大気の層の向こうにまっさらな青い色が伸びていて、プールサイドのベンチに仰向けになっている僕にも、突き刺すような日差しとともに生ぬるい風が頬を撫でてくる。
洒落怖

【洒落怖】打ち上げられた遺体【短編】

今からする話は、他県で警官やってた叔父さん(既に他界)が子供の頃によく話してくれた話。よく盆には水辺に近づくなと言うが、叔父がまだ新米の頃、盆に数人の男女が高波にさらわれて行方不明になったそうだ。
洒落怖

【洒落怖】オコボッサン【短編】

自分が体験しただけで、伯父(次男)一家5人と、別の伯父(長男)と、父が死んでるんだ祟りを逃れるため、母や伯母は全員離婚し、旧姓を名乗ってるうちや、親族がこんなになった原因を知りたいんだが…
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】72 携帯電話

大学二回生の夏だった。俺は凶悪な日差しが照りつける中を歩いて学食に向かっていた。アスファルトが靴の裏に張り付くような感じがする。いくつかのグループが入口のあたりにたむろしているのを横目で見ながらふと立ち止まる。
洒落怖

【洒落怖】光る海【短編】

それは、私が小学校4、5年の頃の体験です。私の実家は、山の中の田舎です。有名な山はないのですが、周りをぐるりと低い山に幾重も取り囲まれています。
洒落怖

【洒落怖】迷信

4年前の盆休みの話なんだけど、怖い体験(自分的に)したので暇な人良かったら聞いて下さい。初めて書くので変な文になってます。海での体験より山での体験が本当に怖かった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】71 依頼

師匠から聞いた話だ。大学一回生の秋だった。僕は加奈子さんというオカルト道の師匠の家に向かっていた。特に用事はないが、近くまで来たので寄ってみようと思ったのだ。
洒落怖

【洒落怖】サメの腹の中【短編】

10年以上前、船釣り行った時の話だがブリ狙ってたらサメが釣れたんだ。毎度の事なんだけど普段は80cm前後。その時は一回りデカイ1m50cm位のサメだった。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】70 賭け

大学三回生の春。すでに大学のあらゆる講義に出席する気を失っていた俺は、それまで以上にバイトとギャンブルを生活の中心に据えていった。
山にまつわる

【洒落怖】世界でも有名な山

私はある国で勤務している大使館員です。 もちろん、いまは海外からアクセスしています。今年の夏、家族(妻、子供(5歳、3歳))を車にのせて、国境の山岳地帯に夏休みの旅行に出かけました。