2025-02

師匠シリーズ

【師匠シリーズ】037 窮鳥懐に

 大学2回生の秋だった。 去年にも増して、身の回りに様々な事件が起きた夏がようやく過ぎ去り、肌寒さを感じるようになったころ。キャンパスの妖精という変なあだ名で呼ばれていた師匠と出会ってから、これまでに体験してきた、おかしな出来事の数々を思い返すと、奇妙ではあったけれどそれらは個々の事象だった。だが、この春から夏にかけて発生した事件は、どこか繋がりを感じさせるものばかりだった。
後味の悪い話

【後味の悪い話】地獄変

或所に偏屈なお抱え絵師がいた。性格に難はあったが腕は確かで、多くの素晴らしい絵を描いていた。ある日絵師は、殿様に「最高の絵を描いてくれ」と命じられた。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】036 握手 後編

真夜中の教育学部の学部棟の屋上で『妖精』と出会った、その次の日だ。僕は昼間にその学部棟の下に立って、空を見上げていた。昨日の夜、あの空中に、この世のものではないものが浮かんでいたのだ。人の体のツギハギでできたような不気味ななにかが、大きくなったり、小さくなったりしながら、あそこに。
後味の悪い話

【後味の悪い話】宝くじの1等当選者

昔雑誌か本かなんかで読んだ話だけど……。宝くじって始まった頃は、1等当選者のこととか、普通の街ネタとして実名で報道してたそうだね。
師匠シリーズ

【師匠シリーズ】035 ホテル

 大学2回生の春だった。「幽霊がでるホテルがあるらしいぞ」 京介さんからそう誘われたとき、なんとも言えない違和感があった。「行ってみるか」
百物語

【オカルト板百物語】生霊

猫日和(ねこびより)題名:生霊数年前の出来事です。
百物語

【オカルト板百物語】不幸の気配

うちの長兄がものごころつきはじめた、あるいは目に見えるもの以外について考えはじめたの時のことです。
百物語

【オカルト板百物語】火の玉の正体

うちのオフィスの男子トイレの窓には、「夜間、この窓を開けないで下さい」という注意書きが貼ってある
百物語

【オカルト板百物語】彼は死にました

叔父が子供の頃、当時仲の良かった近所の友達の家に遊びに行ったそうだしかしその日は家は空いてるが友達を呼んでも返事が無い。
後味の悪い話

【後味の悪い話】食生活の問題点

小学生の肥満で思い出したのだが、多分15年位前に見たテレビ番組。現在の子どもの食生活の問題点を取り上げた物だったと思うのだが、その中で超肥満体型の小学生の男の子が出てきた。